ゼルガディス=グレイワーズの祖父あるいは曾祖父にあたる大魔道士。記念すべき原作一巻における黒幕である。
概要
常に赤い法衣を身に付けていることから、『赤法師レゾ』という呼び名がついた。僧侶に必須の白魔術だけではなく精霊魔術・黒魔術などあらゆる魔法に精通し、現代の五大賢者の一人に数えられる。圧倒的な魔力を持ちながらも、どこの国にも属さずに諸国を渡り歩き、人々に治療を施す人物として尊敬されていた。
しかし、その目的は自身の目を開かせる方法を模索する実験台にすることであり、実際は目的のためには手段を選ばない利己主義者。かつてはもう少し良心的な性格であったと言われているが、原作者によれば、善行・悪事のどちらも自分の目を見えるようにしたいという行動原理に基づいたもので、性格は若い頃から変わっていないらしい。
修行中だったゼルガディスと接触し、力を与えるという話を持ち掛け、人体改造によってキメラのような強靭な肉体を与えた。このためゼルガディスには怨まれており、当初は配下として振る舞われていたが後に裏切られることに。
当初は正体を隠してリナたちに近づき、彼女が持つオリハルコンの像に隠された「賢者の石」を狙い、ゼルガディスらを率いて暗躍。不調だったリナを捕らえ、石の在り処を聞き出す。しかしそれは偽物だった。内心逆上したレゾはたまたま居合わせただけの人々を虐殺した。
その後、今度こそ本物を手にし、目を開かせることに成功。狂喜するが、同時に魔王シャブラニグドゥの封印も解けてしまう。レゾの肉体は怪物へと変貌し意識も乗っ取られてしまった。ただし半覚醒状態での復活に留まったため、リナの言葉に反応したレゾの意識が魔王の動きを一時的に止めることに成功。その隙に、不完全版「重破斬(ギガ・スレイブ)」を上乗せした光の剣で魔王もろとも滅ぼされた。
少なくとも、魔王を滅ぼすために協力する程度の良心はあったようだ。
REVOLUTION及びEVOLUTION-Rではデュラム病という疫病に苦しむタフォーラシア国の人々を助けた人物とされていたが、病を蔓延させた張本人であることが判明する。疫病は他人の体を使って光を得る事を思いついたレゾによる、実験体を確保する手段だったのである。タフォーラシア国民を封印した後は、魂の移行実験を行っていた。
魔王と共に滅ぼされた後も魂の一部が冥王の壷に封印されていたため完全な消滅には至らず、タフォーラシアの人々は目覚めぬままとなっていた。
しかし最終的には、今一度魔王を滅ぼすようリナ達に託す、共に消滅しかけたポコタを助けるなどしており、善と悪の二面性を見せたと言えよう。
余談であるが、リナは赤法師レゾを評するときに、普通の賢者と違う所として、一つ目は一つの国に所属していない。二つ目は名前がまるで悪役みたいだ。としている。奇しくも、後半の理由はいかがな説明ながら今後の展開を予見しているような話となっていた。
またルーク曰く、レゾが生まれつき盲目なのは魔王の封印が全ての原因では無いらしい。事実、同じく魂に魔王が封印されていたルークの目は普通に見えていた。
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