- 銃の一カテゴリー。サブマシンガンとよく似ているが、貫通力の高い専用の弾丸を用いるのが特徴。PDWはPersonal Defense Weapon(パーソナルディフェンスウェポン)の略称。日本語では「個人防衛兵器」などと訳される。→個人防衛火器
- ポケモンのネットサービス。本稿で解説。
概要
ポケモンBWと連動しているウェブサイトPGL(ポケモン・グローバル・リンク)のサービスの一種。
PDWはPokemon Dream World(ポケモン・ドリーム・ワールド)の略称で、ゲーム内ではマコモが開発したことになっている。
(ゲームの設定上は)エネルギーを膨大に使用することから一日に一回しかアクセスが出来ず、次にアクセスできるのは前回初めてアクセスした時間からおよそ24時間後となる。
本来ならBWの発売と同時期(2010年9月18日)に解禁されるはずだったのだが、サービス開始早々アクセスが殺到し、サーバーが落ちるというハプニングに陥る。
その結果PDWのサービスは一時停止され、混雑を避けるために1本のロムにつき1日1時間の制限を設ける形で同年10月13日に再びサービスを開始した。
その後、海外のBWの発売に合わせて世界対応のバージョンに変更するために一時停止され、2011年4月13日にて一部の追加アイテム(主に廃人が嬉しがる)を入れてめでたく再開された。
最初はランダムに半減の実が5個与えられ、家具も何もない普通の家(赤い屋根の家)からスタートする。
夢ポイント
一定の条件を満たす事で得られるポイントで、貯まれば貯まるほどやれることが増えてくる。
夢ポイントを増やすには
- ゆめしまのゲームで高得点を取る
- ゆめともの畑に水をやる
など。
そして、夢ポイントが貯まることで起こる変化は以下の通り。
必要ポイント | 変化 |
---|---|
900(1800) | 畑の畝が3段になる |
2100(4200) | 畑の畝が4段になる |
2500(5000) | ゆめしまで「ひらけたそら」が解禁 |
5000(10000) | ゆめしまで「かがやくうみ」が解禁 |
7500(15000) | 全エリアで出るポケモンとアイテムが増える |
10000(20000) | 全エリアで出るポケモンとアイテムが増える |
※()内の数値はPDWサービス開始当時の必要ポイント。同年12月21日以降全て半分になった。
PDWで出来ること
木の実を育てる
BWには木の実を植える畝がなく、PDW内の畑で木の実を育てることになる。
プレイヤーが出来るのは木の実を植え、ジョウロで水を与えることくらい。
育つ速度は木の実の種類によって異なってくる。
また、一定の夢ポイントに達するとディグダが畝を耕してくれる(最大4列、きのみ12個分)。
ちなみにクリックしすぎて別の畝に飛んだり、木の実を一個植えるごとに「○○のみを植えました。」とわざわざ確認ウインドウが表示されたりするので水やりの操作性はかなり悪い。
他の木の実はゆめしまを進む事で入手する事が可能で、ゆめしまのどのエリアに行くかによって手に入る木の実も異なってくる。
増やした木の実はゲームに送る事も出来れば、家具と交換する事も可能。
ちなみにシッポウシティで条件を満たせばカタログ内にデザイナー家具も登場する。
見た目のデザインが人気なウッディーな家やモダンな家はプレイヤー達にとって一種の目標となっており、このために夢ポイントや木の実を増やしまくったり、ゆめともの島にお邪魔したりしているプレイヤーも多かった。
しかし、一度目標を達成してしまうと燃え尽き症候群に陥り、一気に木の実をただ育てるだけのヌルゲーと化してしまいがち。
ゆめともの島に遊びに行く・おすそわけをする
リアルにフレンドコードを交換した者(通称「ゆめとも」)同士で使用可能な機能。
周りにポケモンをやっている人がいない大きいお友達にはあんまり縁のない仕様……と思いきや、ゆめともはフレンドコードを交換していなくてもなれるので主に下記の理由から重宝された。
各島にはおすそわけ棚が9つあり、自分が手に入れたアイテムと交換することができた。特に最初にもらえるきのみはPDW内のどこに行っても手に入らないという大変貴重なものだったため、まだ手に入っていないきのみを求めてゆめともの島をひたすら巡るプレイヤーも多かった。
また、ゆめともの島には遊びに行く事が出来、ゆめともの畑に水をやる事も可能。
前述通りゆめともの畑に水をやると夢ポイントが結構もらえるため、この為だけにゆめともの島に遊びに行くプレイヤーも多かった。
自分の島にゆめともが遊びに来た場合、家の前のマットにゆめともが寝かせたポケモンの足跡がつく。
ゆめしまに行く
一日に1~4回行く事が可能な島で様々なポケモンやアイテムが登場する。
一定回数を越えると無人島化(何も出てこなくなる)する。翌日になってもポケモンを起こさない限り全く出てこないので、この点も不便。
ポケモンが出てきた時はミニゲームをする事となり、出来るのは初期時点では「アイス積み」「ペリッパーの飛行レース」「迷子探し」「ホエルオーと遊ぼう」の4種。
ノルマをクリアすればそのポケモンと仲良くなれ、さらに高得点を取ると夢ポイントが多くもらえるのに加えDPt時代の技マシンや教え技で習得できるレア技を覚えている場合がある。
しかし他はともかく「ホエルオーと遊ぼう」に関しては完全に運ゲーでユーザーからもかなり不評。
流石にまずいと捉えたのか、後期は10種類ものミニゲームで遊べるようになった。特に「ひんやりスイーツキャッチ」はそれなりに白熱するものだった。
仲良くなったポケモンはゆめのきで木の実1個と引き換えに1匹だけお持ち帰り出来る。
さらにここで出会えるポケモンは通常のポケモンとは別の隠れ特性(隠れ特性)を持っている。
当然のことながらプレイヤー達がPDWをする最大の目的はこれ。
どんなポケモンに出会えるかは完全にランダムで、目的のポケモンを手にするにはリアルラックが何より必要となる。
また、隠れ特性を持っていない例外やないに等しい隠れ特性持ちも出てくる事に注意。
ちなみに隠れ特性は当時♀からしか遺伝しない仕様のため、隠れ特性前提で厳選をするには♀を仲間にする必要がある。
だが、その肝心の♀は故意に出現率を操作したとしか思えないほど中々出てこない仕様となっていた。
強力な特性を持ったポケモンの♀が複数匹出会えた場合、誰をお持ち帰りするかでかなり悩まされた。これで制限時間まで迫ってしまったらもう。
なお、ロムにお持ち帰りポケモンを送ってないと次回アクセス時にゆめしまに行けなかった。
ゆめしまは行き先が増えても選ぶことは出来ない。しかも一歩でも入ると行った扱いになるので場所を粘ろうとすると無人島化してしまう。
一応2012年6月21日以降寝かせたタイプによって行きやすいゆめしまが決まる仕様に変更された。
ゆめしま一覧
- ちいさな森(補正:くさ、でんき、むし、どく)
- ひらけた空(補正:ひこう)
- かがやく海(補正:みず)
- 古びた洋館(補正:エスパー、ゴースト、あく)
- ごつごつ山(補正:いわ、じめん)
- ひんやり穴(補正:こおり)
- ゆめパーク(補正:ノーマル)
そして今
そんなPDWだが、2014年1月14日をもってサービスが終了した。
末期のPDWは、畑の畝は最大10列まで増え、貴重なきのみの大量生産が容易になっていた。
ゆめともマップにおいても、ゆめともでないどこかの誰かのホームに行く事も可能で、そこからゆめともを増やすのも容易に。
さらに、ゆめしまで行けるエリアも増え、それに伴ってミニゲームの種類も10種類近くあった。
BW2で寝かしつければ、これまで出なかったイッシュ地方のポケモン達とも出会えるようにもなっていた。
全体としては、かなり実験的なコンテンツであり成功とは言い難いが、プレイヤー同士をバトルや交換以外でも繋げようとする試みとしては一定の評価ができるだろう。
無論1時間制限ではなく当初の計画通りいつでもアクセスできた方が格段に評価が高まったのは事実だが。
またきのみの育成がこのような形式でしか行えないことはやはりまずかったのか、『BW2』以降主要なきのみがゲーム内で手に入るようになった。
隠れ特性については次回作以降にも引き継がれたが、PDWでしか手に入らなかった種族が現在でもいるせいで、新たな問題を引き起こすことにもなってしまった。
第7世代現在隠れ特性がPDWでのみ入手可のポケモン
リリーラ、アノプス、ズガイトス、タテトプス、ミノムッチ、ヒポポタス、バスラオ(あおすじ)、プロトーガ、カブルモ、チョボマキ