概要
東映がアニメ制作を手掛けた「北斗の拳」を原案としておりケンシロウを始め元になった作品のキャラクターが多数登場するが、物語は原作とは完全に異なるオリジナルストーリーで主人公もケンシロウではなく天帝の血を引くオリジナルキャラクターとなっている。
物語途中で主人公が交代するが、二代目主人公はゲーム開始時には生まれてさえいなかった初代主人公の息子である。
因みに東映動画とショウエイシステムが送り出した北斗ゲーはそのほとんどがクソゲーで、本作も例外ではない。
原作を冒涜しているとしか思えないほど酷い扱いを受けたキャラクターが多く、ざっと挙げても…
- ケンシロウ:オープニングで転がる岩の下敷きになってしまう(後に生存が判明するが)。
- リュウケン:中ボスクラスの敵に敗れて死亡。
- アイン:自分が砕いた岩の下敷きになって死亡。
- ジュウザ:名前が「ジューザ」と誤表記。
- シン:ユリアの飛び降り自殺後自暴自棄になって酒びたりになり、ハートにサザンクロスを乗っ取られる。
- ハート:主人公一行が自分をデブ呼ばわりしたと言いがかりをつけ逆上して襲ってくる。東映北斗の例に漏れず、ひでぶの断末魔も無い。
- バット:登場するなりトラックで特攻して死亡(原作では死んですらいない)する上、原作でいつも行動を共にしていたリンとの絡みは全く無い。
- ジュウケイ:登場するなり女人像の封印を守れなかったことを嘆いて爆死。
- ユリア:本作のラスボスである魔皇帝の封印を解き、戦乱を引き起こした元凶。
また、これらを除いても
- 背景イラストが物理的におかしい。
- 武器を装備しても結局相手を撲殺する。
- セリフに誤記が多く、「西に橋がある」と言う村人がいるにもかかわらず橋は東にしかないなどの深刻な誤記まである。
- ラスボスを倒した後、主要な登場人物が唐突に現れ舞台挨拶の様に整列する。
- そもそも北斗の拳に魔族なんかいない
などのツッコミどころは多い。
原作を一切無視してゲームとして楽しもうと思えばそれなりに遊べるが、だからと言って何をしてもいい言い訳にはならないだろう。
余談
『北斗無双』の牙一族ステージでは、敵がものすごい数の不自然に丸い岩を坂道から落としてきて「死ねぇ~!」と嘲笑してくるトラップがある。…当たっても死なないが痛い。