概要
ジオン共和国の政治家。
ダルシア・バハローージオン公国最後の首相であり、終戦協定の立役者ーーの息子にあたる。
宇宙世紀0097年、共和国外務大臣としてミネバ・ラオ・ザビ姫殿下の、サイド3領内滞留を政府との交渉により認めさせたが、同時にミネバに隠れてネオ・ジオンと繋がってもいる。
小説版『機動戦士ガンダムUC』において
ジオン共和国の国防大臣の立場にある。
俳優と見紛う整った顔、人に見られることに慣れ、自分を魅力的に見せる術を心得ている。かつて一年戦争時代に一士官として従軍した経緯から戦争経験者として人気を得ているが、実際はア・バオア・クー要塞の奥という安全な場所にいるだけだった。
宇宙世紀0096年において、表面上は地球連邦に追随する父からの路線を受け継いでいるが、裏では自らの構想である「コロニー共栄圏」を目指している。
その為に国内の国粋主義者集団風の会を手駒にして彼らを共和国軍に送り込んだり、ネオ・ジオン残党に出資をし、更にはまとめ役としてシャア・アズナブルの再来として製作した強化人間・フル・フロンタルを送り込む等、ローナン・マーセナスやマーサ・ビスト・カーバインと並ぶ一連の事件の元凶。
彼にとっては風の会もフル・フロンタルも「あんなものはいくらでも用意できる」替えの利く捨て駒でしかなかったが、後者に関しては既にその手を離れていたことまでは察していなかった。
自身の行動を得意に話す様はローナンやマーサですら不快感を隠さず、コロニーレーザーをズム・シティに向けるという恫喝をされた。
結果的にモナハンの策謀は、失敗に終わったのだった。
『機動戦士ガンダムNT』との断絶
小説版『UC』は、アニメとは結末部が大幅に異なり、宇宙世紀0096年前後の物語としては完結している。
よって、直近(宇宙世紀0097年)の『NT』とは、福井晴敏氏の執筆した脚本の時点で繋がりが断たれている(脚本の書籍版(KADOKAWA刊行)において、様々な箇所が小説版『UC』との不連続が存在している)。