漫画版 キャッツ・アイ
やけに男臭い漫画が多かった80年代の週刊少年ジャンプにおいて、数少ない女性がメインキャラクターの作品。
特に主人公三姉妹が泥棒をするときに身を包むレオタード姿は多くの少年に衝撃を与えた。
美女が主人公で見た目が強烈となれば短期連載のお色気担当と思われがちだが、本作は「刑事と泥棒が恋人」というメインプロットを中心にラブコメ要素を織り交ぜ、盗みのアクションシーンや個性豊かなサブキャラとの絡みなど、充実したストーリーで人気を博した。
2012年現在、作品としての成功やストーリーなどの記憶が薄れ行く中、不幸なことにレオタード姿のインパクトだけが残ってしまい、ピクシブおよびメディアの扱いは「ネタ」としてのものが多い。
リメイク版
2010年10月25日創刊の月刊コミックゼノンにおいて、シナリオを中目黒さくら、作画を阿佐維シンが担当するリメイク版『キャッツ・愛』の連載が開始された。
『シティーハンター』に対する『エンジェルハート』のように、世界観は据え置いた上で諸々の設定を変更し(時間軸を現代にあわせる、舞台を新宿から吉祥寺に移すなど)、新たな作品として話を展開させている。
また、本作品においては女子大生になった三女・愛を中心にその活躍を描くなど、続編としての色も強い。
アニメ版 キャッツ・アイ
漫画作品の成功から製作されたアニメ版。日本テレビ他で放送された。
当時としては珍しい分割クール形式を採用しており、間に『ガラスの仮面』を挟みつつ放送。
キャラクターデザインやストーリーが漫画版に近い第一期(1983年)と、オリジナル要素の強い第二期(1984年)がある。
一話完結形式のストーリーが多く、サブキャラも漫画版より少ないためストーリーが浅くアクション的要素が強かった。オープニング、エンディングともやけにセクシー。
第一期の主題歌、「CAT'S_EYE」(杏里)はオリコンや歌番組で一位を獲得するなど大ヒットした。
しかし視聴率は13~14%と(裏番組にTBS系列の「クイズ100人に聞きました」があったとは言え)当時としては、ズバ抜けて良い数字では無かっため、広告代理店からは「期待はずれじゃん」という声も飛んだ。
実写版 キャッツ・アイ
1988年にテレビスペシャルが日本テレビの手によって、1997年には映画がフジテレビなどの手によって製作された。
配役は豪華だが評判は芳しくない。
フランスで作られた同人実写版(フランス人が演技)が意外とまともに見えて困る。
ゲーム版 キャッツ・アイ
年代的に不思議なことだが、PCやコンシュマーゲームはない。
紙のボードゲームは発売されていた。
その他
1982年11月にNHKラジオ第1にてラジオドラマが放送された。2012年には舞台化されている。