概要
2015年7月から同年9月にかけて毎日放送およびCBC、TBS、BS-TBSのアニメイズム枠で放送されたオリジナルアニメ。制作はLay-duce。
2016年4月からTOKYOMX、とちぎテレビ、群馬テレビ及びBS11で「パッケージマスター版」と称した再放送を実施するとの事である。
監督は『ガンダム』シリーズや『No.6』の監督・演出で好評化を得た長崎健司。
キャラクターデザインはかんざきひろが手がける。全13話。
本作は火星を舞台に、大企業の経営する私立高校で、技術を学びつつ社員として働く高校生部署≪A-TEC(エイテック)≫の面々の青春を描きつつ、会社の金食い虫扱いされる彼らのクラスを潰すためにやって来た、不遜な転校生上司との不穏な日々を追う青春SF事業運営アニメである。
MF文庫にてノベライズ版とスピンオフ作品が刊行されている。
ストーリー
地球人類の活動領域が太陽系規模へと広がった未来。火星に作られた日本の新たな都市、第4東京都の経済特区である霧科市に、航空宇宙事業で名をあげた超一流企業霧科コーポレーションがあった。
様々なジャンルにシェアを広げるこの会社は、霧科科学技術学園という私立学校をも運営していた。未来の社員を育成するというただでさえ特殊な学園に存在する、ひときわ異彩を放つクラス、霧科コーポレーション 先行技術開発部 教育開発室——通称≪A-TEC≫。そこに所属する生徒たちは、昼は学園で勉学に勤しみ、放課後は開発室の社員として出社しながら、発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わってきた。
かつてA-TECの若き天才エンジニアと呼ばれ、今では開発室の室長としてA-TECの担任教師を務める「熱血ロケット先生」こと瀬良カイトはその日、開発室に来るはずだった転入生が火星への道中で誘拐された事実を知る。指定された時間までに身代金を届けなければ、人質となった転入生の命が危ない。
どういうわけか事態の解決に消極的な本社の対応に痺れを切らしたカイトは、A-TECの生徒たちに事情を説明し、開発中の試作ロケットを使って自ら身代金の引渡しに向かおうとするのだが――。
登場人物
A-TECの卒業生にして、現在は教育開発室の室長と担任を兼ねる青年エンジニア。シンプル思考でときどきウザい不撓不屈の熱血漢。革新的な創造をもたらす頭脳は霧科の財産であると同時に、一部の者には疎んじられてもいる。根っからの技術屋であり、ナギサとは反りが合わない。
笹山前部長の後任としてやって来た、霧科の創業者の血を引く少年。切れ者で冷徹、野心的で傲岸不遜な3年生。予算の7割をカットされたA-TECの息の根を止めるという役目を負っているが、スクールカースト的には下っ端の転校生。
表情の乏しい無口系美少女。玄人はだしの操縦技術をもった、危険運転上等のテストパイロット。3年生。ミズキにべったりで、彼女のためなら多少の無茶もものともしない。
明朗快活なクラス委員長。女子力の高い、エンジン整備担当のエンジニア。3年生。カイトとは兄妹。世話焼きで、中学時代にはワケありのイリスに親身に接し、今では大親友。
ナギサが呼び寄せた有能でドジっ子な眼鏡美女。経理部は予算管理室に所属しており、コスト意識の欠片もないA-TECをオンボロガレージへと叩き出す。
いざという時クールで頼れる姉御肌の材料発注担当。3年生。
大人っぽくて少しチャラめの機体デザイン担当。成績優秀な3年生。
広報とプロモーションを担当する2年生。CMでも元気よく喋っている。
本社サーバーまでハッキングするIT制御担当の2年生。少々陰気なカッコつけ。
浪費家集団の中で経理と事務を担当する苦労人。2年生。
ベリーショートのエンジン整備担当。2年生。メカフェチでワーカーホリック。
燃焼試験担当の生意気なショタ。白衣姿の1年生。
試験飛行時に通信を担当する1年生オペレーター。材料管理の補佐もこなす。
霧羽家長男にして霧科コーポレーションの代表取締役社長。
社の利益を最優先する優秀なビジネスマン。
霧羽家の次男で専務取締役。ナギサを異常に敵視している。
霧科科学技術学園高等部の校長。兼任していた先行技術開発部の部長職を解かれた後も、カイトにとっては理解者であり相談相手。かつてナギサに救われた経験がある。
スタッフ
- 原作:MONTWO
- 監督:長崎健司
- 助監督:大久保朋
- シリーズ構成:丸戸史明 with 企画屋
- 脚本協力:小柳啓伍
- キャラクター原案:かんざきひろ
- キャラクターデザイン:かんざきひろ、石野聡
- アニメーションディレクター:石野聡
- 総作画監督:石野聡、吉岡毅、倉島亜由美
- コンセプト美術デザイン:ホッチカズヒロ
- メカニカルデザイン:田中俊成
- 美術監督:青井孝、小幡和寛
- 色彩設計:岩沢れい子
- 撮影監督:後藤晴香
- 音響監督:藤田亜紀子
- 音楽:林ゆうき
- 音楽制作:アニプレックス
- アニメーション制作:Lay-duce
- 製作:CC PROJECT(アニプレックス、アニマティック、電通、ムービック、KADOKAWA、Lay-duce)、MBS
パッケージマスター版
2016年4月、TOKYOMX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11においてオンエアー版とは異なるパッケージマスター版が放送される事がアニメ公式ホームページで明らかになった。放送枠はTOKYOMXでは金曜深夜0時~の予定。
話数は全14話(本編13話分+5.5話)を予定。ただし、5.5話に関しては学戦都市アスタリスクの放送枠で放送(TOKYOMXの場合は24日深夜に13話、25日深夜に5.5話を放送)される為、録画設定にはご注意を
関連タグ
アニメ Lay-duce アニメイズム SF 2015年夏アニメ