CV:森久保祥太郎
概要
本作の主人公。
霧科コーポレーション 先行技術開発部 教育開発室、通称≪A-TEC≫の若き室長。A-TECの担任教師を務める熱血先生でもある。生粋のエンジニアで、生徒たちと一緒に新たなエンジン開発の実現を夢見ている。生徒たちと年齢が近く人気もあるようだが、ひとたびスイッチが入ると暑苦しい説教を始めてしまうのでウザがられることもしばしば。
小学生の頃にはエンジン開発に着手しており、A-TEC在籍時には「瀬良エンジン」を開発、「スゥインパーフォーミュラ」(恒星エンジン搭載の一人乗り小宇宙船レース)においてチームを3年連続でトップへと導いた功績の持ち主。若くして名の知れたエンジニアであるものの、企業の内外に蠢く政治や利権が絡んだ事情に疎く、あらゆる方向からその知名度を利用されることも多々ある。
現在のA-TECが慢性的な金食い虫と化し、会社から白い目で見られているのが悩み。転入生にして上司である新部長霧羽ナギサの襲来に際して部署解体を宣告されたうえに、時間外労働が常態化している点をアンジェリーナに糾弾された挙句「ブラック上司」とまで呼ばれ、部署もろとも飛ばされたガレージでA-TECの再起を誓う。
労働組合と手を組んで、A-TECの存続を目論むも、後にナギサの工作で自身が先行技術開発部の次長の地位に昇進してしまい、管理職となったことで労組から手を切られることに。しかし同時に手にした次長権限によってちゃっかり予算枠を確保。生徒たちが予算申請規則の隙を突いて開発用の設備を新調し、新型ロケット開発を再び軌道に乗せることに成功する。
ひと騒動を経たことで「教師」としての自覚を深め、それまでの姿勢を改めて深夜残業や定時帰宅に口うるさくなった。初心を忘れず、企業の謀略に翻弄されながらも信じる道を貫き通す気骨を持ち、反目し合うナギサからもそのシンプルな強さを好ましく捉えられている。