ガニメ
がにめ
東宝制作の特撮映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣」に登場するカニの怪獣。
概要
宇宙生物がセルジオ島近海に生息するカニ、カルイシガニに憑依して誕生した怪獣。
銃火器を弾き返すほど強固な甲羅を持つ。主な武器は両手の巨大な鋏。
感情が昂ると口から泡を吹く。
劇中では2体登場し、1体目は人間に倒されたが2体目はカメーバと戦った。
劇中での行動
1体目は突如海中から出現。小銃がある程度効いていたゲゾラとは異なり、機関銃やダイナマイトすら通用しない甲羅を活かして島を蹂躙し、巨大な鋏を振り回して島民に襲い掛かった。主人公の工藤太郎とヒロインの星野アヤ子を山上まで追いかけまわしたが、小銃による狙撃で眼球を潰され、視力を失って崖下に転落。太郎が機転を利かせて付近の弾薬庫に着火したことで誘爆に巻き込まれて爆死した。
しかし、憑依していた宇宙生物が別のカルイシガニに取り付いたことで2体目が出現。
同時期に現れたカメーバと共に島民を襲ったが、コウモリの超音波によって宇宙生物が死滅して発狂、カメーバと同士討ちを繰り広げた末に島の火山の噴火口に転落して死滅した。
余談
- 左右のアゴと両目はリモコン操作で動くようになっている。
- 名前の由来はカニ+ニャロメ。
- 口の部分の気持ち悪さや泡のギミックに一番こだわったという。
- 鳴き声はウルトラマンAのギロン人やキングカッパーに使用された。
- ゲームボーイのゲーム『怪獣王ゴジラ』では4面『ゴジラVSキングギドラ』ステージの中ボスとして登場。無敵技の尻尾攻撃が使えない水中に出現するうえ、上・中・下段の3ライン全てに泡を放って攻撃してくるため、迂闊に熱線を使ってHPを消耗すると苦戦を強いられる。
- 「GODZILLA(アニメ映画)」の前日談小説「怪獣黙示録」にも登場。北極海を縄張りにしており、アラスカの漁師はガニメの襲撃に怯えながらカニを捕るという皮肉な状況に追いやられた。その続編である「プロジェクト・メカゴジラ」ではガニメの亜種と思われる群体生物が微生物「J-MO7」の研究をしていた北米ヘドラ研究施設を襲撃、研究員を皆殺しにしている。しかしこのガニメ亜種は赤い外骨格の甲殻類に似た姿に加え、鋼鉄製の扉を溶解させる能力を持っており…。