「隠密機動だぜ 鈍(のろ)い訳が無えだろう」
「兄様は 護廷十三隊だからだ」
プロフィール
概要
名前は通常「大前田希千代」で通っているが、正式には
「大前田 日光太郎右衛門 美菖蒲介 希千代(おおまえだ にっこうたろうえもん よしあやめのすけ まれちよ)」
という。長すぎるため基本的には「大前田」と呼び捨てにされている。
ヘタレだったり根性なしだったりするが、本人なりにやるときはやる男。
外見
大柄で、でっぷりとした太めの体格(本人曰く「ふくよか」)をしており、常に油煎餅を抱えている。
頭頂部付近の髪やモミアゲが尖った独特の髪形をしており、おでこが少々後退気味。死覇装には紫色の大きな襟巻がついている。首や指には金色の悪趣味なネックレスや指輪をはめている。
家族構成
の6人。末妹だけ美人(大前田家ではそう思われていない)だが、それ以外は皆同じような顔をしている。金持ちのボンボンで、自身も大前田宝石貴金属工場の社長を兼任している。
人物
趣味はブレスレットの制作で、休日には庶民を自邸に招待して過ごしている。平時にはあまりやる気が見られなかったり、いろんなことに文句を垂れたり、ピンチの際には周囲が冷静でも一人だけ慌てふためいたりと、ぱっと見はただのダメ男。砕蜂や他の死神からも辛辣な扱いを受けていたりする。
しかし護廷十三隊としての自覚は少なからずあるようで、星十字騎士団との二回目の戦いでは「護廷十三隊として戦わなければならない」と怖がる妹を諭した。
砕蜂からはひどい扱いが多いものの、彼女のピンチの際には普段の臆病さが霞む勢いで助けに入ったりと、彼なりに信頼して慕っている様子。
また、妹の希代には普段はそっけない態度をとることもあるが、兄としてきちんと責任感を持っていたりもする。そして妹の方からは非常に懐かれており、決戦の前にはそばにいられないことを理由に泣かれてしまっている。
一度希代が敵の手により負傷させられた際には、普段の彼からは想像もつかないような怒気を発して攻撃を仕掛けた。
「希代を離せ……!!」
能力
一見すると体型から鈍重そうに見えるが、隠密機動ということもありスピードは相当速い。後述の武器を振り回しているあたり、膂力も中々である模様。
逆に鬼道は不得手と本人は言っており、二十番台の鬼道を詠唱破棄で発動しようとして暴発してしまったこともある。
戦闘能力は総じて低くないはずだが、本人の性格も相まって強い印象は全くと言っていいほどない。
斬魄刀:『五形頭(げげつぶり)』
直接攻撃系の斬魄刀。特殊な能力は特にない。
能力解放と同時に、刀身が柄部分と鎖で繋がれた棘付き鉄球(モーニングスター)状に変化する。鉄球の大きさは西瓜より大きいぐらい。何度か相手に砕かれており耐久度は低いようだが、短時間で元通りになっている描写があるため再生は可能な模様。
初登場時とそれ以降で形状が微妙に変化しており、初期は棘が銀色で長く伸びていたが、後に短く黒くなり代わりに本体が多少大型化した。しかし最終決戦前後はまた形状が元に戻っている。
解号は「打っ潰せ『五形頭』(ぶっつぶせ『〜』)」
動向
空座町での戦闘では他隊の隊長格と共に出陣し、結構醜態を晒したりもしたが奮闘し、バラガンの従属官ニルゲ・パルドゥックと対戦し、勝利を収める活躍を見せた。
星十字騎士団との戦いでは、砕蜂と共にBG9と対峙する。決戦後は修行をした描写が特になく、昼寝をしてだらけていた。二回目の侵攻はBG9と対峙するが希代に重傷を負わされ、さらに殺されそうになるが砕蜂の救援により事なきを得る。その後はBG9の不意を突いて重傷の砕蜂を救出。浦原から転送された侵影薬を渡し、勝利に貢献する。
敵の集中攻撃を受けている剣八の元へと向かおうとするが、気絶した砕蜂と希代を庇いながらの戦闘で聖兵に苦戦。平子・雛森と合流して事なきを得るが、直後に出現したバズビーの邪魔を受けるも、平子の斬魄刀の能力で事なきを得た。その後に京楽らに追随して霊王宮に突入する。
小説版では、人狼族と商売で取引していることが判明した。
『カラブリ+』では、現在の二番隊とは関係ない夜一に熱心な砕蜂に対して、文句を言ったりしているが、その都度物凄い形相で睨まれたり、クナイを頬に刺されたりしている。
他隊とは違い、砕蜂の態度もあって隊長・副隊長間の仲がドライな部分もあるが、大前田自身も砕蜂のピンチを救おうとするなど慕っている描写も多い。
また夜一がいつ来てもいいようにと、二番隊舎の改築を自腹でやらされている。