イーラ(プリキュア)
どきぷりのいーら
CV:田中真弓
概要
ドキドキ!プリキュアに登場する敵キャラクター。
銀髪の少年のような風貌をしているが、金色の瞳を持っており、耳の後ろから悪魔の羽のようなものを生やしている。一人称は基本的に「僕」だが、怒ったりすると「俺」ということもある。
性別は少年なのだが、着ている上着はなぜか女性用と同じ右前の服である。
人間の独りよがりな想いなどを利用して心を取り出し、ジコチュー化する能力を持つ。
見かけはプリキュア達と同年齢に見えるが一万年の眠りから目覚めた事になっているので
それを加算すると何と一万十五歳というけた外れの年齢のショタ爺である。
敵組織の幹部格で少年キャラが登場したのはふたりはプリキュアのキリヤ以来。
名前の由来は「七つの大罪」の憤怒のラテン語表記「イラ(ira)」から。
気に入らないことが続くと、名前の通りイライラすることが多い。
性格
ジコチューらしく自己中心的な子供で、他者をよく嘲笑する。その一方で自分の使命に生真面目な一面もあり、トリオの中では損な役回りを押しつけられることも多い。
トリオの中ではツッコミ役兼イジられ役が板に付いてきている。
怒りっぽく、自分の計画がプリキュアに邪魔されて失敗するたびにアジトでわめき散らしている。
気に入らない相手を「ジコチューな奴」と罵倒するのが口癖。もちろん自分のことは棚にあげている。
マーモとはよく同レベルの言い争いをしている。
身体能力
彼の召喚するジコチューは、押しボタンが付いていて押すと停止機能が解かれたり、電池切れで技が出なかったり、ビーストモードになっても合体したジコチュー側の精神に操られてしまったりと、何かしら欠陥が多い。
彼もベールのようにプリキュアと渡り合えるレベルの身体能力を有しているようだが、あまり目立った活躍は出来ていない。複数の小さなナイフを空中に出現させ飛ばす攻撃が出来るが、キュアソードの手刀に払われている。
アジトでは度々ボーリングをしている姿が描かれているが、あまり上手くないらしく毎回ガーターを連発している。だがその後特訓したらしく、19話ではかなり上達していた。
各話での動き
- 第1話
- 第2話
- 変身したキュアハートに肉弾戦を仕掛けるが翻弄され、マーモと同士討ちに終わる。その後キュアハートによってジコチューが倒されたと同時に退散した。その翌日、遅刻しそうになり「信号の色を変えられればいいのに」と焦っていた男子生徒から信号機型のジコチューを生み出す。この時はキュアハートらの前に姿を現すことはなかった。
- 第3話
- 第4話
- ダイヤモンドの登場でまた敗北したことについて、マーモからは茶化され、ベールからは「逃げてきたのか」と馬鹿にされる。その後2回にわたってジコチューを生み出し奮闘するも、前者はジコチューの充電切れ、後者はキュアロゼッタの登場によって敗北。1話に2回敗北する羽目に。若干ズレたロゼッタの言動に「なんだそりゃ?」とツッコむ場面もあった。
- 第12話
- 第14話
- 第19話
- レジーナ、マーモ、ベールと共にロイヤルクリスタルをかけたゲームに参加。ボウリング対決ではベール達共々特訓したらしく普通にストライクを取っており、以前までと比べてかなり上達していた。ドッジボールではボールを投げようとしても前に立っていたマーモがどかなかったので「手が滑った」といいながら思いっきりボールをぶつけるが、そこからジコチューメンバーの仲間割れが発生し、結果的に敗北の引き金となった。
- 第26話
- 冒頭からリーヴァとグーラにアジトを占拠されたり、グーラにボーリングの球代わりに投げられたりと散々な目に遭わされてしまう。しかしその直後訪れた海で雷に打たれ、海に墜落してしまう。海岸に漂流されたところを六花に見つけられ、手当を受けるが、その時はすべての記憶を失っていた(耳の後ろの羽も小さくなっている)。六花の家では彼女お手製のオムライスをごちそうになったり転びそうになった彼女を助けようとして押し倒されたりとラブコメ漫画全開の役得さでラケルをやきもきさせたが、彼を危険視するエースから抹殺宣言されてしまう(だがそれは、六花の覚悟を試すための芝居であった)。その直後グーラの襲撃を受けた際に頭を打ち、少しずつ記憶が戻り始め、六花がキュアダイヤモンドに変身した姿を見て記憶を取り戻した(その際「プリキュアを倒すのはボクだ」とどこぞのツンデレ王子のようなセリフを発していた)。しかし、記憶を失っていた時の事も覚えているようで、六花への恩返しのように攻撃するフリをして突風を起こし、グーラの攻撃からプリキュアたちを助けるという男気のある面も見せた。
- 第32話
- ベールの罠にはまり、ブラッドリングを装着したことでベールへの服従を強制させられてしまう。
- そして久しぶりに前線に赴き、コーヒーカップ型ジコチューを召喚。ブラッドリングにより強化されたジコチューを初披露した。26話で助けられたキュアダイヤモンドこと六花から「いい加減こんなバカなこと止めれば!」と制止されるも「うるさい!俺に命令するな!」と、再び対決姿勢をとることを明らかにする。これにはベールに逆らえなくなった状況があることも影響していると思われる
- 第34話
- 冒頭でアイちゃんが泣いたことで「プリキュアを倒せる」ほどにパワーがあがったところでベールにより強制的に撤退を強いられる。なぜ止めたと問い詰めると「無断で出撃したことにムカついた」というジコチューな理由だった。それなのにその後「あの赤ん坊を泣かしてこい」と出撃を命じられるなど、横柄になったベールに振り回されており、辟易している様子が描かれた
- バイク型ジコチューを呼び出し、乗り回す。しっかりとヘルメットは着用していた。
- キュアダイヤモンドから「よくもウチのアイちゃんを泣かせたわね!」と激怒される。
- 第37話
- 自らの機嫌を取るにはプリキュアを倒せと言い張るベールに、しぶしぶ出撃することに。
- マナ達の居場所を突き止めると、ベールと同じく亜久里が人参嫌いなのを知り、その弱点を突くのに適したジコチューを召喚させる。
- 結果的に上手くアイちゃんとキュアエースを翻弄させ、ジコチューも強化させた。しかし、成長したキュアエースに抑えられ、もう少しのところでジコチューを浄化させられて撤退した。因みにこの時、ちゃっかりニンジンを持ち帰っている。
- 第39話
- 第42話
- 様子のおかしいレジーナに対し「バカは風邪をひかない」などといい、「デリカシーがないと女の子に嫌われるわよ」とマーモに言われる。
- レジーナに耳を引っ張られながら襲撃に付き合わされ、ついていったその先の戦闘ではいいところがなく六花に即KOされるなど、なにかと女の子による災難にあう。デリカシーのない発言の報いだろうか。因みに六花にKOされた時、何故か「や~まじ~…」と唸ってた。
- 第44話
- レジーナの作戦でイーラがマーモとともに学生に変装。ちなみにこの時イーラは優等生らしさを出す為か丸眼鏡をかけ、「…じゃあ~りませんか。」と口調を伸ばして話していた(ちなみにこの口癖はお笑い芸人チャーリー浜の持ちネタであり、田中真弓&田中敦子のアドリブだったりする)。
- 明らかにバレバレの変装(おまけに耳の羽が畳んでいるだけでそのまま、最後までばれなかったのが不思議なくらい)なのだが、相田マナ達が彼らの変装を見破る事が出来なかったのはベールの時とは違い、偽者に変装していなかったことと、若干口調を変えバレないように注意していた事、そしてベールの変装が見破られるきっかけとなったマリー・アンジュの話題に一切触れなかった事が要因と考えられる。
- 六花の策略により、「本当は今でもマナが大好き」と公衆の面前でレジーナが告白してしまう。大変なことをしゃべってしまったとパニックになるレジーナをニヤニヤとイジり倒した。よっぽど鬱憤がたまっていたらしい。
- 第47話
- 大貝町を舞台に最終決戦が開始される。26話の約束を果たすべく、キュアダイヤモンドに一騎討ちを挑む。久々のシリアスシーン。
- ……だが、ここまででプリキュアとの実力差は相当ついていたため、ダイヤモンドはマナゆずりのドヤ顔で勝利宣言。イーラはかなり本気だったが、結果的には軽くあしらわれてしまった。しかも、ダイヤモンドには戦闘途中で逃げられてしまい、カッコつけたわりには決着さえつけられなかった。
- プシュケーが不安定になっているレジーナを少し心配そうに見つめる。なんだかんだいいつつも仲間意識が少しは芽生えてたようだ。
- 第48話
- キングジコチューの体内に入り込んでトランプ国王を助けようとするプリキュアたちを邪魔する。だが、キュアダイヤモンドと相対したとき、「そんなことをしたらおまえの方がどうなるかわからない」とキングジコチューの方ではなくキュアダイヤモンドを心配する形で説得する。
- しかしダイヤモンドはマナは友達だから協力しないといけないといい、さらに「困ったときに手を差し伸べるのが友達。あなたなら分かってくれるはず」と逆に説得されてしまう。
- イーラはダイヤモンドの言葉に混乱し、何も言い返せないまま見送ることになってしまう。
- 第49話(最終話)
- すべての戦いが終わったあと、ジコチュートリオは全員がしぶとく生き延びることができた。新たなジコチューの王が誕生するまで一万年の眠りにつくことにする。
- 最後に仲間たちと勝利の喜びをわかちあう六花の姿を遠くから見下ろし、苦笑しつつどこかへと去って行った。
- 「まあ、あいつらがいたんじゃな・・・」
余談
中の人
演じる田中真弓女史はプリキュアシリーズ初出演である。
少年役に定評があり主人公またはメインキャラの少年を演じる事が多い田中女史であるが、実は女児・少女向けアニメで少年の悪役を演じるのは初の事例。
アニメージュ2013年11月号によると、「イーラを演じるきっかけが生まれたのは、偶然スタジオでプリキュアのオーディションを行っている現場を通りかかり冗談で参加しようとした」との事。