―刻は満ちた――――今こそ、新世界秩序を―
概要
TGS2015で開催されたイベント「ヴィラ・デ・シェロカルテ」の会場内限定マルチバトル「胎動する世界」に端を発する。その後大目玉イベントとして告知されたものが「アーカルムの転世」であった。
しかし後述の理由(決して読んで気持ちのいい内容ではないため記事最下部にて説明)により一瞬で終了。木村P時代に突入後、アーカルムの転生をリメイクし再び実装するという告知がなされた。長い刻を経て2017年12月に遂に実装。
舞台はかつて星の民と空の民による争いの最前線となった土地、セフィラ島。
この島の探索を主題としたソロ型コンテンツである。メインクエスト44章クリア後、アマルティア島で発生するフリークエスト「胎動する世界」をクリアすることで解放される。
一日一枚配られるアイテム「アーカルムパスポート」と専用スタミナ「TP」を消費し各ステージを探索していく。探索で入手したトレジャーを用い、特殊な召喚石「アーカルムシリーズ」の獲得・強化
を行なう事が「アーカルムの転世」の中核要素となる。
恒常コンテンツとはいえ、「パスポート」という消費アイテムの存在上、早めの解放と一日一回以上の探索が望まれるイベントである。エンドコンテンツの部類。
TPに限りがある中でのステージ踏破を求められる他、敵の属性が様々である点やサポート召喚石の使用が不可能な点から、プレイヤー自身の純粋な戦闘力が試される高難易度コンテンツとなる。そして何より、圧倒的な強さを持つボスを倒せるかどうかが重要。
特にHARDになるとTPが50と半分になり、かつ敵は強力になるため、一気に難易度が上がる。
また、道中や撃破時にドロップする宝箱からランダムでマグナ星晶獣の武器が出現することもある。グナ編成を完成させようとしているプレイヤーにとっては嬉しいだろう。高難易度モードでは召喚石マルチバトルでドロップする武器も出現する。
ストーリー
ある時、アマルティア島・秩序の騎空団へ11枚の絵画が搬入された。曰く付きの品だというが、一見は何の変哲もないただの絵でしかなかった。
しかし搬入されたその日の夜、悲劇は起こった。秩序の騎空団の厳重な警備をすり抜け、11枚の絵画が盗み出されたのだ。急いで駆け付ける主人公達であったが、その目の前で、あろうことか犯人は突然命を失った。
そして現れる謎の星晶獣「THE WORLD」。果てしない激戦を繰り広げた末、辛くも勝利するが、その時「THE WORLD」がルリアへ語りかける。
―忌々しき星の民の呪縛から解き放たれた今、刻は来た。竜の世界でもない、星の世界でもない、我々の第三世界を創りだす。選べ。今ある世界と共に滅ぶか、我らの新世界誕生を見届けるか―
彼ら「アーカルムシリーズ」は膨大な力を持ちながら星の民に拘束された恐るべき存在であった。星の民の手を離れ自由を手にした今、アーカルムシリーズは、始源の竜が産み出した今ある世界も星の民がいたとされる世界すらも否定し、自分たちの為だけの一つの世界を生み出そうとしていたのだった。
絵画の呪縛から解放された彼らはアマルティア島を抜け、遠くに消え去ってしまった……
時は流れ、主人公はセフィラ島に立っていた。
星の民と空の民が最も激しく争ったとされる、最悪の災禍が残る土地。そして、「THE WORLD」ら「アーカルムシリーズ」が新世界を産み出す舞台として選んだ地。
アーカルムシリーズを破り、新世界樹立による世界崩壊を止めるため、主人公とルリアたち騎空団は前人未到の地に足を踏み入れるのだった。
アーカルムシリーズ
タロットに使われる大アルカナ22枚のうち、11枚が星晶獣として、残り11枚が「賢者(契約者)」として存在する。11人の契約者、そして彼ら個々の目的については、各アーカルムシリーズの召喚石を強化する事で明らかになる。
アーカルムシリーズ戦のBGM「新世界秩序」(サウンドトラック「Lyria」収録)の歌詞から彼らの目的、それぞれが何を為すための星晶獣なのかを伺い知る事が出来る。サウンドトラック「Lyria」に収録。音楽で予習したい人はサイストアへGOだ。
アーカルムシリーズとの戦闘の際には、道中で戦闘したディスカード・パペットによる祈りの言葉から何を為せる存在か、そしてそれぞれの発言からはそれぞれの正位置の意味を表すような、なのにどこか破滅的に感じる言動が見れる。ちなみに正も逆もロクな内容じゃ無い「TOWER」だけはイベント中喋らず、戦闘時に英語を話す。
アーカルムシリーズの肝心な性能だが、どれも強力かつ異質で異常。
他の召喚石では絶対にあり得ない召喚効果をもたらし、強大な攻撃、特殊な支援によって戦況を打開できる。何より異質なのは「サブに控えても加護効果を発生させる」という点。他の召還石ではハールト/マールートやサンダルフォンのような特別な時に実装された石くらいしか無い特別な効果である。
そうしたイレギュラーっぷりから運営からも「召喚石の十天衆版」と太鼓判を押される強力な星晶獣である。
11賢者
各星晶獣との契約を交わした空の民たちの事。なんらかの思惑と目的の元、彼らと共にある。
現在は2018年夏のグラブルフェス生放送により『THE WORLD』以外の容姿が判明しているが、当時名前は初期イベントから登場している者を含め4人しか分かっていなかった。
また、同フェスにて年内に全員のプレイアブル化が予告されており、それに伴って彼らの物語も追加される可能性があった・・・・・が、結局実現しなかった。
しかし、同年冬のグラブルフェス生放送で2019年に5周年記念として改めて賢者たちのプレイアブル化を発表し、同時に全員分の上限解放ポーズと名前が明らかになる。
そしてグラブル5周年記念直前キャンペーン生放送で2019年3月10日からついに賢者達の実装が始まることを明らかにし、ひと足早くCV.を含む全員の性能情報が公開される。
ちなみにプレイアブル化予告がされた中にTHE WORLDの契約者は含まれていない。
賢者たちを仲間にするには、まずあらかじめに対応する召喚石を5段階目まで上限解放しておく事が必須である。するとショップに「○○が描かれたカード」が追加される。アーカルムポイントor勲章交換で入手できる「セフィラ玉髄」とセフィラストーン20個、指定されたアストラ200個、イデア20個で「カード」と交換。その後「カード」を消費して賢者のフェイトエピソードに挑戦。クリアすること。
各賢者たち取得のための工程がハード過ぎることは十天衆で経験している方もいるため、慣れてしまえばさほど…と考えていた騎空士達もいたが、最終工程たる賢者たちのフェイトエピソードがまた凄かった……
なにしろストーリーによってはあまりにも凄惨過ぎる過去の持ち主であったり、上記する十天衆メンバーやこの方が可愛く見えるくらいに性格そのものがぶっとびすぎている方々のオンパレードだったのである。これにはさすがに心折れかけてしまった騎空士達もいたのではなかろうか?
だが、逆に今までさほど興味がなかったけど、色々とヤバイらしいと言う噂を聞きつけて俄然やる気をだした層もいるとかいないとか。
各シリーズ(星晶獣/賢者)
- Ⅷ:JUSTICE / THE EMPRESS
- ⅩⅡ:THE HANGEDMAN / THE FOOL
- ⅩⅢ:DEATH / THE LOVERS
- ⅩⅣ:TEMPERANCE / THE HERMIT
- XV:THE DEVIL / STRENGTH
- XVI:THE TOWER / THE MAGICIAN
- XVII:THE STAR / THE CHARIOT
- XVIII:THE MOON / THE PRIESTESS
- XIX:THE SUN / THE HIEROPHANT
- XX:JUDGEMENT / THE EMPEROR
- XXI:THE WORLD / WHEEL OF FATE
関連タグ
グランブルーファンタジー 星晶獣 タロット アルカナ 新世界 セカイ系
以前のアーカルムの転生について
現アーカルムとは設定やプレイシステム等なにもかもが違った。ストーリーは「アーカルムシリーズによって造られた「覇空戦争時代の再現世界」に呼び寄せられ、覇空戦争の勝敗を書き換えようとする彼等の計画に巻き込まれていく」というもの。
赤、青、緑の三勢力に分かれてひたすら魔物を潰し続け、土地の深奥に眠る星晶獣を破って陣地を取るという陣取り合戦。星晶獣を従えて陣地に置き、その圧倒的強さに苦戦してる間にこちらは相手の陣を奪う。勿論、従えられる星晶獣にはアーカルムシリーズもいる。あのアーカルムシリーズと闘える!!グラブルで対戦ができる!!…と書くととても面白そうだが
- 三色のうちどの勢力に振り分けられるかはランダムであるにも関わらず、特定の色の勢力が圧倒的優勢を誇ってしまい、開催一日にして形勢逆転不可の圧勝が起こる。
- 陣取りに貢献するには合計10の戦闘をクリアしないといけないが、その途中で陣が奪われると戦闘中断になる。
- そのくせ、エンドユーザーによる高速瞬殺戦闘によって陣地が取り取られが頻発するので、それなりの上級プレイヤーでも陣取りへの貢献が間に合わない
- 星晶獣と闘うにはトリガーアイテムを集める必要があり、そのためには陣取り戦闘を完遂し、貢献度をある程度獲得しないといけない。なのでアーカルムシリーズと闘うなんて夢のまた夢。
- アイテムを組み合わせる事で戦闘継続が不可能になる致命的バグが存在
他にも枚挙に暇がない欠陥だらけの大惨事イベントとなり、現実のプレイヤーが覇空戦争…というか戦争の悲惨さ悲痛さを嫌と言う程味わう事となった。ディフェンド・オーダーの酷さなんてこれに比べれば「カタストロフィ」と 「大いなる破局」くらい違う。
特に最後の点が決定打となり、青陣営にいたノワールというプレイヤーによってこのバグが開発された事で青陣営は陣地を無くした瞬間バグによって戦闘自体ができない状況に。非暴力非服従の姿勢を見せた青陣営の抵抗によって遂にアーカルムの転生はオープンから一週間も持つ事なく終了。長期間の熟成に入ることとなった。
バグによる戦闘不可能状態を作り出す行為は「ノワールシステム」と呼ばれ、こうしたゲームとしての根幹を揺るがして他陣営どころか運営に勝利したノワール氏を多くの騎空士が「平成のガンジー」としてあがめたのであった…
そんな惨事を引き起こして反省した運営は生みの親を更迭し、アーカルムの転生の遊び方を根本から見直し、召喚石版十天衆イベントして転生させたのだった。