邪機械帝国メタトピア
じゃきかいていこくめたとぴあ
概要
Syogo著作『オーズ×キラキラ☆プリキュアアラモード』に登場するもう一つの敵組織。
皇帝マグナギガを筆頭とした機械生命体による組織集団であり、ノワール一味とは「ちょっとした知り合い」にあたる。但し、グレイブどころか、100年前からノワールに付き従っていたビブリーもその存在を全く知らず、現代のしもべ達との接点は皆無だった模様(少なくともノワールとの関係を考慮すれば、エリシオは知っていたと思われる)。そもそもノワールがマグナギガといつ出会っていたのかも現時点では不明。
地球侵略並びにキラキラ☆プリキュアアラモードよりも実力や能力が優れている仮面ライダーオーズ/火野映司の抹殺を目論み、第十三話でノワール一味と同盟を結ぶ形で行動に乗り出した。
同盟の際にマグナギガはノワールに協力の見返りとして闇のキラキラルの提供を求め、更に邪機四天王やその配下のマグナロイドが悪い妖精と同様、キラキラルを吸収してパワーアップしている点からキラキラルをうばう存在の一角である事が分かる。
ノワール一味が世界を闇のキラキラルで満たされた世界にする為、キラキラルを闇に染めて奪っていたのに対し、メタトピアがキラキラルを収集する目的は現時点で不明。
キラキラルが多く集まれば、それだけ強力なマグナロイドが作れるらしく、少なくともその用途には自身の強化の他、よりハイスペックなマグナロイドの開発も含まれている事が第二十五話で明かされた。
第二十七話では皇帝の護衛であるグバンドがいちご坂(=街1つ分)の大量のキラキラルの略奪に成功し、それを元に謎の兵器の開発を画策している。
地球侵略を目論む彼らにとってキラキラルの収集はその為の手段であり、闇のキラキラルに支配された世界を目指すノワール一味のようにそれ自体が目的ではないらしく、上記の内容からキラキラルの略奪と運用をより戦略的且つ幅広い用途の下に行っており、悪い妖精やノワール一味のように「ただ奪って集めて終わり」という生温い事は決してしない。
黒魔導団とは異なり、プリキュアの存在をオーズと同等に危険視して見くびっておらず、更には1号ライダーからエグゼイドに至るまでの全ての仮面ライダーの情報に加え、映司の過去も調べ上げる等、敵を侮らないその姿勢は非常に徹底している(但し、オーズ達とは異なる世界の仮面ライダーであるビルドやクローズについては存在を知らなかった為にデータはない))。
実力は黒魔導団と互角であり、仮面ライダーの力がなければ、プリキュアだけでの勝利は難しく、苦戦は必至で下手をすると敗北も免れない。オーズやプリキュアを苦戦させ、ノワール一味が束になっても敵わない程の充分な戦力を有している(但し、第二十三話ではロスト相手に四天王が束になっても完敗した)。
しかし、それ以上に彼らの持ち味は組織としての規模の大きさであり、参戦した当初はオーズとプリキュアの打倒とその為のデータ収集を目的に戦闘している場面が目立ち、キラキラルを奪う素振りを見せていなかったが、第二十七話で本格的にキラキラルの略奪にも着手し、いちご坂の人々とスイーツからキラキラルを奪う事に成功した。
その組織力を活かし、プリキュアとライダー達の目と手の届く範囲外の場所で手広くキラキラルの略奪を行えば、ディアブルのように人々の心を闇に染め、社会秩序を崩壊させるまでには行かないが、ノワールとそのしもべ以上に甚大な被害を地球規模で齎す事も可能とされる。
斯様な点から構成員の戦闘力、世界に対する危険度や凶悪性、どれをとっても黒魔導団と並んで「ワーストクラス」といえる。
その反面、ロストに完敗を喫してから四天王達の立場が急激に弱まった事に加え、マグナギガに拾われて護衛に就いたグバンドの台頭の他、第二十八話では裏切り者のマグナロイドが現れるなど、回を追うごとに組織の内情は混迷を深めていく。
エンブレムは英表記「MetaTopia」のMとTに赤色の角や歯車を合成させたような形をしている。
本拠地
- 邪機要塞イヴィルギガ
メタトピアがアジトとしている巨大な宇宙要塞。要塞内部にはマグナギガと側近が控える司令室兼のブリッジ(操舵室)の他、四天王達の居住区やスーパーコンピューターを完備したコンピュータールームなどがあり、ここから得たデータを元により強力なマグナロイドの開発を行っている。マグナロイドの開発を行っている点から要塞内部にはその為のラボも存在すると思われるが、現時点では未登場。他にも緊急時の脱出ポットも備え付けられ、第二十八話でマグナリッパーはこれを使って地球に脱走した。
イメージモデルは作者曰く「クライス要塞」らしいが、原典以上に巨大な要塞である事は間違いない。惑星程の大きさはないが、黒魔導団の拠点「黒魔導城」よりも大きい模様。
出撃の際に四天王やマグナロイドがどうやって地球に転移しているかは不明だが、マグナギガの闇はノワールの闇と直結している為、メタトピアの面々はノワールの世界にも簡単に行き来できる。
構成員
皇帝
側近
皇帝マグナギガに仕える3人の最高幹部。
グバンド
イメージCV:中田譲治
マグナギガの邪機護衛。
記憶喪失で彷徨っていたところをマグナギガに拾われ、サイボーグタイプのマグナロイドとしてマグナギガの部下となった。傲岸不遜を絵に描いたような性格であり、四天王を常に見下し、当の四天王(特にアクーネ)からは快く想われていない。更にはマグナギガにも平然でタメ口を叩き、対等であるかのように振る舞う為、ギャラクシアとネビュラスからも煙たがられている。
ガイアロスを遥かに上回るパワーを持ち、頭の切れる一面もあり、メタトピアの幹部の中では最強格を誇る。専用の大剣「グバンブレード」と無敵の盾「グバンシールド」で武装し、不死身の再生能力を持っており、何度倒されても復活できる。
第二十七話では自らの指揮の下、「キラキラル収集に長けたマグナコウモリがキラキラルを強奪し、バグールがボンベの交換やジープでの運搬を行う」という少数精鋭による鮮やかな連携で大量のキラキラルの収集に成功した。
邪機四天王
優れた能力を持つ4人のマグナロイドの幹部集団であり、各系統ごとのマグナロイド達を束ねる機将。
第十九話でマグナロイドの度重なる敗北とエリシオからの要請により遂に戦陣に乗り出す。その戦闘力はキラキラ☆プリキュアアラモードの6人が束になっても敵わず、劇中でもライダーメダルの力を借りて互角に渡り合える程に高い。
個性的な顔触れの彼らだが、第二十三話で過去に大きな絶望を味わった背景から理不尽に満ちた世界を変える為にマグナギガの部下になった事が明かされた。彼らは確固たる自身の信念に基づいて行動し、「同じ闇の住人でもただ周りを見下し、欲望のままに力を振るうだけのノワールのしもべよりも幾分高潔」といえる。
第二十三話でロストに完全なる敗北を喫し、直後に現れたグバンドに見下されたり、部下である筈のマグナロイドに主を変えられたりと、早くも立場的に危うい位置に立たされてしまう。その事でロストから「(四天王も)形無し」、キュアジェラートからも「安っぽい連中」と酷評された。
第二十九話でボルテシア・ブレイザード・アクーネの3人は紛争で家族や居場所を失ったところをマグナギガに拾われ、サイボーグに改造されると同時にギャラクシアやガイアロスに鍛え上げられた事が明らかになった。
ボルテシア
イメージCV:日笠陽子
「嵐」のマグナロイドを束ねる機将。四天王のリーダー格。
冷静沈着で面倒見が良く、個性的な面子が多い四天王の纏め役も務めている。
邪機羽剣リパストを生成し、これを自在に操り戦う。
ブレイザード
イメージCV:保志総一郎
「炎」のマグナロイドを束ねる機将。
好戦的で凶暴かつ短気な性格で「切り込み隊長」を買って出ている。
四天王の中では唯一武器を持たないが、重火器を自在に生み出す能力を有する。
アクーネ曰く「単細胞で頭が悪く、熱血バカ」であり、その事からアクーネとの折り合いが悪い。
戦闘員
邪機兵バグール
メタトピアの下級戦闘員。
灰色の機械サイボーグの兵士であり、標準装備である銃からは四天王と彼らの指揮するマグナロイドの各系統ごとに異なる攻撃が繰り出される。階級まで存在し、それもバックルごとに異なる。
- 邪機衛兵バグコマンド
メタトピアの中級戦闘員。
青色の機械サイボーグの兵士であり、連射可能なプラズマレーザーガンを右腕に装備し、胸部の発射口から小型ミサイルを連射する。バックルと能力はバグールとは異なり、統一されている。
邪機兵長バグロイヤル
メタトピアの上級戦闘員。
マグナギガ直属の親衛隊を務めるエリート兵士であり、赤い鎧で武装している。右手に槍、左手には盾をそれぞれ装備している。槍からは火炎弾、電撃、風のエネルギー、冷凍弾などの多彩な攻撃を繰り出す。更には両腕をエネルギー砲に変形させ、強力な光線を発射する。
戦力
マグナチップ
マグナロイドの体内に内蔵されているSDカード型のデータチップ。内部にはその時に戦ったオーズやプリキュア達のデータがより細かく記載されるようになっている。
マークにはメタトピアのエンブレムと四天王ごとに4種類の色で分けられている。