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概要編集

Syogo著作『オーズ×魔法つかいプリキュア!』に登場する第三勢力。


かつて三超神に倒された筈の大魔王ガルバーが頂点に立ち、ナシマホウ界の北極に建てられた巨城「黒魔導城」を拠点とし、プリキュアワールドの支配を目論む。


構成員全員が魔法やムホーとは異なる「(上級)魔導力」という強力な技の使い手であり、三邪神と魔妖怪は大魔王ガルバーの命により「最も危険な存在」として仮面ライダーオーズ/火野映司の抹殺に動き出す。


それ故に映司を引き入れようとする仮面ライダーレント/福山孝宏ファントムから殲滅を狙われている(しかし、殲滅を狙われているどころか、終盤で意外な事実が明らかとなる)。


プリキュアを「いつでも倒せる弱小の小娘」と見下していたが、第三十話で三邪神がキュアミラクル達に敗北を喫したのを機に危険視し、認識を改めるようになる(それと同時に大魔王ガルバーも自ら戦線に赴くようになる)。


ウィザードのレントとの決着後、大魔王ガルバーの驚くべく正体と事実が判明し、大魔王と三邪神が倒され、黒魔導城が変化した黒魔導獣もミラクルとマジカルのより協力な「ダイヤモンド・エターナル」によって浄化されて、真の支配者であるガルバーも大封印の扉に封印された事で壊滅した。


第三十七話で大魔王が「オーズを不意打ちながらも殺害する」という偉業を成し遂げ、第三十八話でオーズが冥界から復活したとはいえ、オーズ×プリキュアシリーズにおいても史上稀に見る快挙を遂げている。


エンブレムは魔法陣をイメージしたサークルの中央にの付いた逆三角形のマークがある。


本拠地編集

黒魔導城編集


黒魔導団の拠点となる巨大な城。


ナシマホウ界の北極の常に猛吹雪が吹き荒れる場所に建てられ、不気味さを漂わせる西洋の古城のような外観をしている。内部には大魔王ガルバーの居座る謁見の間があり、他にも無数の部屋が存在するが、劇中では未登場。


第二十八話ロストが魔妖怪クラギからデータを得た事でその場所を特定し、第三十六話で大魔王と三邪神が留守の間に城に潜り込んだが、そこに残っていたガルバーに返り討ちにされる(その際にロストは大魔王ガルバーの正体を知った)。


ロストに場所を特定されてしまった事もあり、第三十八話でガルバーが自分の魔導力によって城を別の場所に移し、ロストが北極に来た時は既に跡形もなく消えていた。


第四十話魔法界の魔法樹の真上に移されていた事が明かされ、場所を突き止めたレントとファーニブルが殴り込みに入るが、ナシマホウ界から帰還したガルバーに返り討ちにされる。


その後、オーズ達とミラクル達を変身不能に陥れる黒魔導陣の黒い太陽を破壊しようとする妖精達を阻止する為、ガルバーによってナシマホウ界に呼び寄せられ、更にガルバーの魔力によって巨大な魔獣「黒魔導獣」に変貌した。


黒い太陽を破壊された後、ウィザード・ビーストエグゼイド・ミラクル・マジカル・モフルンを相手に苦戦させるが、最期は勇気の力によって魔力が強化したミラクルとマジカルの今までにない輝きを込めた「ダイヤモンド・エターナル」を受け浄化された。


しかし、ガルバーの呼び掛けに応えるかのように強力な魔力の塊が作り出され、ドレイクの亡骸から変化した黄金の楔と融合し、楔に秘めた暗黒の魔力を活性化させ、地中に潜る回転速度も更に向上した。


モデルは『星獣戦隊ギンガマン』の宇宙海賊バルバンの居城「荒くれ無敵城」。


構成員編集

首領編集

大魔王ガルバー編集

黒魔導団を率いる首領。


かつてアクマ族妖怪軍団を操り、アクマイザー3が最終目標として打倒に燃え、三超神と戦った者と同一人物である。


三超神との決戦で「超神アタック」を受けた際に一種のワープホールが生み出され、それを用いてプリキュアワールドに逃げ延びていた。


実は「大魔王ガルバー」とは影武者の大魔王と真の大首領のガルバーの総称に過ぎず、第三十六話でその真相が明らかになった(原典の『超神ビビューン』でも同様)。


ガルバー


イメージCV:大塚明夫


黒魔導団を影で率いる真の大首領。本作における「大いなる災い」。


大魔王と三邪神を生み出した創造主であり、「全ての魔妖怪の源」とも言える存在でもある。


何度倒されても瞬時に甦り、傷付いた一部を瞬時に回復させる不死身のボディを持ち、その魔力は大魔王以上に強大であり、人智を超えた超常的な技と術を操り、様々な超上級魔導力の使い手である。


左腰の鞘から抜くと同時に刀身が身の丈を超える程に伸びる最強究極の魔剣「大暗黒魔神剣」、自らの魔力を練り上げて作り上げた攻防一体の鉄球「ガルバーフレイル」で武装している。


モデルは『超神ビビューン』のガルバー、『仮面ライダー(スカイライダー)』の魔神提督


詳しくはリンク先へ。


大魔王


イメージCV:小杉十郎太


黒魔導団の総大将。ガルバーの影武者。


人間の魂と負の感情を好み、特に活きの良い子供の魂を大好物としている。


ガルバーが姿を現すまでは自ら「大魔王ガルバー」と名乗っていた。


三邪神に異なる属性の魔妖怪をそれぞれ与え、自身も上級魔妖怪を配下に置き、先端に目玉の付いた専用の長杖「イブリーステッキ」と強力な魔力を刀身に纏う最強の剣「ベルゼブブレード」で武装し、様々な上級魔導力の使い手であり、数多くの上級魔妖怪を配下としている。


普段は黒魔導城の玉座に座り、三邪神と魔妖怪の戦いをそこで見守っているが、彼らの度重なる敗北に業を煮やし、第三十話で遂に自ら戦線に赴く事を決意して、第三十一話でその姿を見せた。


信頼できる配下には甘いように見えるが、実際は自他共に厳しく、自分が実力を信頼している配下でも性格と態度の悪さを嫌っている(第三十二話上級魔妖怪オビフヨウの実力は信頼しているが、三邪神に対する性格と態度の悪さを嫌っている。オビフヨウの実力が大きかろうが、三邪神にはこれからも忠実な腹心として務めて欲しい寛大さを見せた)。


第三十七話で自分の攻撃からキュアピースを庇ったオーズを目の前で殺害した(これにより魔法プリと映司Loversを除くプリキュアやクアンタム・アルマ・フィリア・エルピスはガルバーへの復讐心に駆り立てられ、ビビュンの持つ不滅の盾を破壊した事でガルバーの呪いに掛かり、肉体を消された挙句に魂を小さなカプセルに閉じ込められ、宇宙に追放された)。


戦いの後、残りの連中を自ら抹殺する事をガルバーに宣告し、ガルバーの魔力によってマントが黄金に輝く「ガルバーマント」に変わり、魔力が100倍にも増し、上級魔導力を超上級魔導力に強化する事ができ、ガルバーの超上級魔導力も授けられた。


第三十八話で映司の仇を取りに来たみらいリコモフルン晴人攻介永夢・孝宏・ファーブニルを上級魔妖怪ジゴクモドキと共に捕らえ、死の恐怖を味合わせながら抹殺しようと目論む。


しかし、復活を果たしたオーズ・ロスト・アクマイザー3・映司Loversの奮闘で阻まれ、オーズや映司Loversとの激戦を繰り広げる。


オーズ(ロードコンボ)の4つの必殺技にも耐え切るしぶとさを見せるが、最期は映司Loversとの融合でパワーアップしたオーズ(ロードコンボ)の新必殺技「エルドラード・ボルカニックレインボー・ケーニッヒ」を受け、三邪神にガルバーの事を託して爆散した。


モデルは『超神ビビューン』の大魔王。


※ 設定上では三超神と戦った大魔王と同一人物である(現在の大魔王は長い年月の末に回復したガルバーの強大な魔力によって更に強化して復活を遂げた)。


三邪神編集

黒魔導団の大幹部にして行動隊長。


かつてフォーゼやウィザードと戦ったアクマイザーの魂が大魔王ガルバーによって負の感情との融合で生み出され、それぞれ異なる属性を持つ。バックルにはそれぞれが司る負の感情を象徴する白い表情を付けている。


キュアミラクル達3人を常に見下しているが、第三十話で彼女達に敗北を喫したのを機に危険視し、認識を改めるようになり、大魔王ガルバーからより強力な武器をそれぞれ与えられる。


大魔王ガルバーに対する忠誠心は一貫しており、第三十七話で大魔王ガルバーの正体を知り、今まで忠誠を誓ってきた方(大魔王)が影武者であっても「仕えてきた身分」としては変わらず、大魔王に忠誠を通し抜く姿勢を見せ、第三十八話で大魔王が倒された時もその敵討ちに燃えていた。


第三十九話で超上級妖怪のキュウビとヌエを召喚し、ヌエの能力によって再生された魔妖怪軍団を生み出して、ガルバーから危険視されたオーズと映司Loversの抹殺計画を開始するが、アクマイザー3やプリキュア達に全て倒される。


決戦では超上級魔導力「三位一体の術」によって超邪神アシュラジンとなり、その強大な力と超上級魔導力でオーズ・アクマイザー3・映司Loversを苦戦させるが、激戦の末に映司Loversとの融合でパワーアップしたオーズ(ロードコンボ)の「エルドラード・レインボーファイナルフィニッシュ」を受け敗北する。


合体が解かれた後、満身創痍のままアクマイザー3に最後の勝負を挑むが、最期は彼らとの一騎打ちに敗れ、ガルバーと大魔王に誰一人も倒せなかった事と仇を討てなかった事へのお詫びの言葉を残して消滅した。


モチーフは『超神ビビューン』の三超神。


邪神ビビュン編集


イメージCV:檜山修之


三邪神のリーダー。「天」の属性を司る邪神であり、自称「情熱のジョーカー」。


ザタンの魂が「怨み」の感情と融合して生み出され、剣術に優れている。三邪神の中でも最強格であり、数多くの魔導力を用いる。「怨み」の象徴である「下唇を噛みしめて悔しがる表情」をバックルに付けている。


邪神剣「スカイ剣」を武器とし、ザダンから受け継いだ剣の腕を持ち、スカイ剣を用いた華麗な剣術を得意としている。首のスカーフを靡かせ、空中を自在に飛び回る事もできる。


察しの強い一面もあり、レントがデウスマストと眷属達を騙して利用する目的で手を組んだ事を見抜いており、第二十八話オルーバにその事を伝えている(当のオルーバはその言葉を信じず、第三十三話でその言葉通りにレントの裏切りを受ける事になる)。


第三十話で大魔王ガルバーから「不滅の盾」という最強無敵の盾、かつてザビタン達をカプセルに閉じ込めたアクマ族の伝説の武器を授けられる(ガルバーの魔力によって復元された)。


第三十七話で融合された「怨み」の感情はこれまでにオーズやプリキュア達が倒した悪の組織の首領・真木清人・五井浩太郎・グリードなどの映司を憎む者達の強い『怨み』だった事が判明した。


モチーフは『超神ビビューン』の天の超神・ビビューン


邪神ズシン編集


イメージCV:江川央生


「地」の属性を司る邪神。自称「剛力のキング」。


ガーラの魂が「怒り」の感情と融合して生み出され、肉弾戦と接近戦に優れている。「怒り」の象徴である「血管を露わにして激怒する表情」をバックルに付けている。


邪神棒「モンケーン」を武器とし、ガーラから受け継いだ怪力を持ち、その怪力を活かした肉弾戦とモンケーンを用いた棒術を得意としている。地中を高速で進む他、壁と同化する能力で姿を消す事ができる。


第三十話で大魔王ガルバーから「ドリルゴマ」という独楽型のドリルを授けられる。


第三十七話で融合された「怒り」の感情はめぐみアコはるかきらら誠司奏太比奈に対する想いを全く理解していない映司への『怒り』だった事が判明した。


この事に関しては『オーズ×キラプリ』の第三十二.五話ブレイザードは「あまりにも理不尽過ぎる」、ガイアロスは「他人の恋愛事情に首を突っ込み、あまつさえその者の鈍感さに腹を立てるなど、『無粋』としか言いようがない」と評価していた。


モチーフは『超神ビビューン』の大地の超神・ズシーン


邪神バシャン編集


イメージCV:遠近孝一


「海」の属性を司る邪神。自称「孤高のエース」。


イールの魂が「嫉妬」の感情と融合して生み出され、スピード戦と銃撃戦に優れている。「嫉妬」の象徴である「物欲しそうに指を加える表情」をバックルに付けている。


邪神銃「ピピート」を武器とし、イールから受け継いだ身軽さを持ち、アクロバティックな攻撃技やピピートを用いた射撃を得意としている。水中を素早く泳ぐ他、水と同化する能力で姿を消す事ができる。


第三十話で大魔王ガルバーから「サジタリアスピアロー」という矢を模した長槍を授けられる。


第三十七話で融合された「嫉妬」の感情はつぼみやよいなおれいかマナ真琴の比奈への『嫉妬』だった事が判明した。


モチーフは『超神ビビューン』の海の超神・バシャーン


魔妖怪編集

三邪神に仕える魔物の総称。


それぞれが所持するガルバーカードから召喚され、主によって属性が異なる。


実在する妖怪をモチーフにした個体、『超神ビビューン』の妖怪のリメイク版である個体、オリジナルの個体など、数多く存在する。


その上位種として大魔王直々の配下である「上級魔妖怪」が存在し、更にその上にはガルバー直々の配下である「超上級魔妖怪」もいる。


詳しい詳細はリンク先を参照。


戦闘員編集

妖鬼編集

三邪神直々の親衛隊。


青竜刀と盾で武装し、従う三邪神の属性によってバックル(ビビュン配下は鳥の翼がある太陽、ズシン配下は拳を象った岩石、バシャン配下は獰猛なサメを模している)が異なる。


モデルは『超神ビビューン』の妖怪軍団の戦闘員・妖鬼。


ネオアグマー編集

三邪神配下の魔妖怪に仕える使い魔。


その姿はアクマ族の兵士アグマーに酷似し、魔妖怪に従い、従う魔妖怪によってバックルなどに違う部分がある。


モデルは『アクマイザー3』のアクマ族の兵士・アグマー。


余談編集

首領と幹部のイメージCVとなる声優はいずれも過去にプリキュアシリーズに出演している。


※(1)『オーズ×スタプリ』の第十一話で映司が陽一の声を聞いた際は一時警戒し、鋭い目付きをするが、ガルバーとはまるっきり正反対な性格などから凄い勢いで笑いに堪えていた。


関連タグ編集

オーズ×プリキュアシリーズ 魔妖怪 上級魔妖怪 大魔王ガルバー


アクマ族妖怪軍団(ビビューン):大魔王ガルバーがかつて率いた敵組織。


妖怪軍団:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する敵組織。黒魔導団と同様、妖怪(魔物)で構成され、「首領を倒す事ができずに最終的に封印した」という点が似ている。


外道衆:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する敵組織。黒魔導団と同様、妖怪(魔物)で構成されている。


牙鬼軍団:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する敵組織。黒魔導団と同様、妖怪(魔物)で構成されている。三邪神の自称は西洋三大妖怪、魔妖怪(上級魔妖怪)は妖怪上級妖怪)が元ネタである。


機械帝国ブラックマグマ銀帝軍ゾーン:黒魔導団と同様、北極に拠点を置く敵組織(ブラックマグマは要塞鉄の爪、ゾーンは銀河戦艦バルガイヤーを拠点としている)。


災魔一族:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する敵組織。黒魔導団と同様、北極に拠点を置き、「怪人がカードから誕生する」という点が似ている。


デーボス軍:『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する敵組織。黒魔導団と同様、「幹部などの全ての構成員が首領から生み出された」という点が似ている(あちらは首領の細胞から生み出され、こちらはガルバーの魔力から生み出される)。


邪機械帝国メタトピア次作品におけるオリジナル敵組織。規模としてはあちらの方が上だが、組織としてはこちらの方が一枚岩である。


黒魔導団の爪痕(ネタバレあり)編集

※ この部分には『オーズ×プリキュアシリーズ』におけるネタバレが書かれています。閲覧は自己責任でお願いします。


上述の通りに最終的に映司が復活し、黒魔導団は壊滅した。しかし、目には見えないが深い爪痕が映司達に残された。


詳述は避けるが、魔法プリ勢を除くプリキュア達やライダーブラザーズの間で暴言が飛び交い、映司Lovers、そのチームメイト&ライダーブラザーズ、先輩プリキュアの人間関係が険悪になってしまった。


『オーズ×キラプリ』の時点では人間関係がある程度は修復されている。しかし、あくまでも「ある程度」に過ぎず、根本的な修復には至っていない。


ライダーブラザーズやその恋人キュア(奏アコカナはる)には「自分達は映司Loversはもとより、後輩やその協力者から罵られ、いざという時は見捨てられても仕方のない存在」という意識が根付いてしまう(新参組のリオいちはメタトピア勢から先輩達の失態と暴言を知らされた際に驚愕するが、特に批判的な態度は見せず、彼らの反省を認めて弁護する側に回っている)。


映司Lovers(つぼみことは)の側も「友達や肉親に対して酷い事を言った」という自覚やどのようなしっぺ返しが来ても受け入れる覚悟はあり、彼ら彼女が謝罪の言葉を述べれば、赦(ゆる)しを与えて再び苦楽を共にしている。


しかし、自分の暴言が相手をどれだけ追い込んだかについては深刻に受け止めてはおらず、前述のライダーブラザーズやその恋人キュアの危うさに手を打つどころか、問題が表面化するまでその窮状に気付かなかった。


新参Loversのひまりあおいゆかり上述のメタトピアによる暴露の際に奏太達を責めるが、それ以前の交流で良い所も知り、仲間達や映司からの説得もあり、その改心を信じる事にした。


グバンドとの決戦後、先輩Loversの映司への依怙贔屓と奏太達への暴言を知った際、ひまりとあおいは彼女達と同類扱いされる事を嫌がるが、ゆかり(とあきら)は「大切な人が複数いれば、優先順位をつける」事だけには肯定的だった(いちか、リオ、シエル、ビブリーは当初本気でひまり達を疑っていた)。


このような点から『オーズ×プリキュアシリーズ』においてプリキュアと仮面ライダーを肉体的にも精神的にも追い詰め、長らく後を引く程の爪痕を残した敵組織は存在しないと思われる(プリキュアと仮面ライダーを肉体的にも精神的にも追い詰めた点だけで言えば、グバンドも同様)。


但し、プリンセス勢ははるかの思い切り過ぎた行動が切っ掛けでみなみとトワが彼女の窮状に気付き、自分達が如何に彼女を大切に思っているかを強く訴え、本当の意味での仲直りを果たした。これ以降は人間関係の修復が他のチームよりも速く進み、『オーズ×HUGプリ』の時点ではかつてと同様の仲睦まじさを見せていた。


先輩プリキュア達は一時深く自信喪失していたが、ヤプールやレイバトスとの戦いの他、映司やウルトラマンゼロとの交流を通して自信を取り戻す(この時点のゼロは映司Loversとは面識がない為、元凶がガルバーであることは理解している一方、「先輩や仲間に暴言を放った彼女達にも問題はある」と発言していた)。


この他にもそれぞれの改心や仲直りが本編・サイドストーリーなどで描かれ、『オーズ×スタプリ』の時点で新たに大きく修復したチームや修復に一歩踏み出したチームが出ている。


それぞれのチームが人間関係を完全に修復し、全てのプリキュアとライダー達が『オーズ×魔法プリ』以前の仲睦まじさを取り戻し、新参組も交えた上でかつてよりも強固な絆を結んだ時こそが映司達が黒魔導団に完全勝利した瞬間となる(尤も、上述のきららの一言が今後も現実にならない事を願いたいが、そうもいかない現状である)。


それを見守っていくのも今後の『オーズ×プリキュアシリーズ』を読む楽しみの一つと言える。


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