概要
CV:石塚運昇(初登場~2018年)⇒石井康嗣(2019年以降)
警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係・警部。41歳。
目暮警部とは同期。初代怪盗キッドである黒羽盗一の頃からキッドを追い続けている。
温和である目暮と比べると、高圧的で横暴な性格をしており、その振る舞いが原因で市民等からの反感を与えてしまう事も少なくない。
名探偵コナンデビュー当初は毛利小五郎と仲が悪く、世良真純に対しても乱暴な振る舞いをした結果、金的攻撃の膝蹴りを食らっている。
ただし、普段の日常時はそれ程横暴ではなく、娘の青子に頭が上がらなかったり、近所に住み一人暮らしをしている黒羽快斗に対しても親身に接したりしている。
コナンのデビューを契機に港警察署から警視庁へ異動しているが、目暮の事は「タヌキ」呼ばわりする等、目の敵にしている。
その後、茶木神太郎の部下となり、キッド先任として引き続きキッド逮捕に全力を尽くしてる。
キッド逮捕の執念と情熱は人一倍強いものの、悪く言えばキッドの狙う宝の事は二の次以下という信念の持ち主で、キッドが逮捕できるのなら宝を犠牲にしても構わないという、警察官として市民からの信頼を失いかねない問題的な考え方をしている。
映画『世紀末の魔術師』では、警察の正式な発表の場で、「エッグ(キッドの狙うファベルジェの卵)は二の次だ!!」という暴言に近い宣言を堂々としてしまっており、部下の刑事達の士気は上がっているものの、上司にとっては頭痛の種で、その場にいた小五郎も「えらいの引き受けちまったぜ…」と、唖然とした様子だった。
ただし、罪の無い一般市民が巻き込まれて犠牲になる事はよしとしておらず、『怪盗キッドと赤面の人魚』では、本来ビッグジュエルである赤面の人魚(ブラッシュ・マーメイド)が展示される予定だったベルツリーミステリートレインで、黒の組織による車両爆破事件があったにも拘らず、別の形で宝石を展示しようとした鈴木次郎吉の行動に難色を示した事もある。
モデルは『アルセーヌ・ルパン』に出てくるジュスタン・ガニマール警部。
『ルパン三世』でいう銭形警部のポジションに当たる。ただし、銭形警部に比べると能力面に幾分か劣っているのは否めず、実際銭形が脱走されながらも何度かルパンの逮捕に成功しているのに対し、中森の場合は親子二代にわたるキッドを一度も逮捕出来た事が無い。
少々メタな事を言ってしまえば、裏社会で生きる覚悟を決めて自分の素顔を堂々と晒しているルパンと異なり、快斗はその後も表社会、堅気で生きたいため、もし本当にキッドが逮捕された場合、快斗が正体だとバレるのは必至であり、社会復帰や警察が身内のヒロインとの関係が断たれる事から、逮捕される訳にはいかないのである。