日高仁志
ひだかひとし
演:細川茂樹
概要
通称「ヒビキ」。鬼は本名で呼ばれることはほぼなく、OPでクレジットされることもない。
1974年12月16日生まれ、30歳→31歳(公式サイトでは31歳表記)。岐阜県出身。
気さくで飄々とした、親しみやすい性格。年長者としての落ち着きゆえ「頼れる大人」としての側面も併せ持っている。ただし色恋沙汰に関してはかなり疎い。
16歳の時に独学で鬼となってから(鬼は師弟制が一般的なため極めて異色)、今なお現役で魔化魍と戦うベテランで後輩の鬼たちからも頼りにされている。実力も鬼の中ではトップクラス。趣味は鍛えること。
「鍛えてますから」が口癖で、「シュッ!」という敬礼のような挨拶(薬指と小指を若干曲げた状態で、手首をスナップを利かせて一回まわしたあと前に軽く振る)をよくする。
また、よく「かえるの合唱」の替え歌を歌う。
少年・安達明日夢は、彼と出会い大きく成長していく。
また、かなりの機械音痴であり、魔化魍の記録には手帳を用いている他、クレジットカードや携帯電話も持っていない。携帯に関しては、電話こそできるが、メールは開くだけでまごついている。そのため彼に連絡するときは猛士のサポーターや知人を介さなければならない(劇中でも度々苦言を呈されている)。
さらにはペーパードライバーであり、車やバイクの運転がとても下手だった。“ライダー”なのに。
車を運転した際はエンストを連発しながら目的地に向かい、威吹鬼との連携で彼のバイクを運転した際は、真っ直ぐ走行することはできても止まれず、結果飛び降りるという選択肢に行き着き、バイクを瓦礫に突っ込ませてしまった。
その後バイクに関しては克服、凱火を乗りこなせるようになっている。
仮面ライダージオウでは
本編終盤で桐矢京介を弟子として迎え入れているが、放送終了から13年後に放送された『仮面ライダージオウ』では、京介が“響鬼”を襲名できなかったことが明らかとなり、何らかの理由で師弟関係が崩れてしまったことが示唆された。
その後理由が明かされ、どれだけ努力を重ねても響鬼程の優れた鬼にはなれないことを悟った京介の挫折、さらには正式な襲名を前に京介が勝手に“響鬼”を名乗り、鼓屋ツトムという少年を弟子にしてしまっていたこと等があったようだ。
しかし、アナザー響鬼と化した弟子のツトムを元に戻そうと京介が必死に説得を試みた際に、それに応えるかのように響鬼ライドウォッチが生成され、京介に響鬼としての変身能力を与えた。この時の京介の発言から、ライドウォッチの生成にはヒビキ自身の意思がある程度介在しており、京介が響鬼を襲名するに値する人物であると認められたことが示唆されている。
なお、全編を通してヒビキは名前が語られるのみで、演者の細川氏の不参加という事情(当時細川氏は所属事務所との間に様々な軋轢が生じており、まともに芸能生活を送れるような状態ではなかったらしい)もあり彼自身は結局最後まで登場することはなかった。現在どこで何をしているかは劇中では語られておらず不明。
公式HPでは、現役で活動している鬼の名を襲名するとは考えづらいことから、先代の響鬼(=ヒビキ)は既に引退しているとする考察を挙げており、白倉Pは京介やトドロキたち若手を育てるため、「ちょっと鍛えてくる」と南米あたりに旅立ったきり何年も音信不通という見解を示している。
余談
設定年齢31歳、演じた細川氏は当時33→34歳であり、設定・役者共に、仮面ライダーシリーズの主人公としては最年長。
特に平成ライダーは基本的に演技経験の少ない若手を主演に登用するため、当時から名前が知られていた細川氏のようなケースは異例である。