柏市
かしわし
柏市は、千葉県北西部、東葛地域の中心都市である。
概要
千葉県北西部にある都市。松戸市・野田市・流山市などからなる東葛地域随一の商業都市。人口42万人(2018年)。
かつては農村地帯の寒村に過ぎなかったが、明治時代に鉄道が開通して駅が置かれ、大正時代に現在の東武野田線との分岐駅となった事で駅周辺に市街地が形成され始める。
やがて戦後の高度経済成長期において駅近辺やその周辺の地域において東京への通勤者向けにベットタウンとして住宅や商業施設等の都市開発が進み、平成期におけるつくばエクスプレスの開業及びその沿線地域の開発事業を経て現在に至る。
常磐線・東武野田線(愛称・東武アーバンパークライン)柏駅周辺はデパートから個性的な古着屋、カフェ、雑貨屋などなどが軒を連ねる千葉県最大の商業拠点であり、「東の渋谷」などと言われることがある。一方で柏は東京から少し距離のある郊外の都市であり、市内(主に旧沼南町)にはのどかな田園も抱えている。
原発事故の影響で放射能の「ホットスポット」が観測され一時的に転出が増えた時期を除き、子育て世代の流入で人口増が続く。市北部のつくばエクスプレス沿線では東京大学柏キャンパスなどが立地し新しい街づくりが進んでいる一方、かつて高度経済成長期には新興住宅地であった市南部は住民の高齢化が進んでおり、いわゆる老若格差の「南北問題」を抱えている。
プロサッカークラブの柏レイソル の本拠地。
いわゆる自家用車の「ご当地ナンバー」として「柏」ナンバーがある。
戦時中、この地域には陸軍柏飛行場があり防空戦闘機(四式戦闘機、五式戦闘機)が配備され、またロケットエンジン搭載戦闘機「秋水」の開発実験が行われていた。現在はその敷地の一部が航空自衛隊の送信所として残っている。また隣の鎌ヶ谷市と跨る形で海上自衛隊の下総航空基地が存在する。