概要
1975~76年まで放送されていたロボットアニメ。企画は東北新社。
1万2千年前にムー大陸を滅亡させた妖魔帝国と、そのムーの残した巨大ロボット・ライディーンを受け継いだ青年・ひびき洸の戦いを描いた物語。
いわゆる「美形悪役」の登場する作品のハシリであり、世界初の女性ファンクラブ設立に至ったロボットアニメとしても有名。
エキゾチックなデザインのライディーンや安彦良和の妖艶なキャラクターデザイン、そしてオカルト要素を上手く活かしたストーリー展開から人気を博した。これはマジンガーZを越えるものを求められたためであり、結果それまでのロボット作品にはなかった新機軸を生み出すこととなった。(原作者・鈴木良武)
前半のシーズンを富野由悠季、後半のシーズンを長浜忠夫がそれぞれ監督を務めているが、これはスポンサーサイドの要求と製作サイドの要求に答えきれず責任を取る形で富野が降板させられてしまったためである。しかし、長浜と制作陣の頑張りによってライディーンという物語は却って明朗快活なモノになり、富野も長浜の製作姿勢に大きな影響を受けることとなった。監督交代が作品をブラッシュアップした希有な作品であるとも言える。
ストーリー
1万2000年前にムー帝国を滅ぼした妖魔帝国が現代に復活!「悪魔の時代の完成」を達成するために世界を混乱と恐怖に落としいれんと活動を開始したのだ。
しかし、希望の光は潰えていなかった。考古学者を家族に持つひびき洸は古代ムー帝国が残した最後の希望ライディーンと接触し、妖魔帝国の魔の手から世界を守るため、そして囚われた家族を救うため戦うことを決意する!
関連イラスト
キャラクター
ムトロポリス
妖魔帝国
メカニック
1万2000年前に妖魔帝国に滅ぼされた古代ムー帝国が残した巨大ロボット兵器。ラ・ムーの血を引くひびき洸が登場することで活動する。ムートロン金属という特殊合金で出来た体を神秘のエネルギー・ムートロンによって稼働させている。
その体には数多の超兵器が内蔵されており、物語後半からは封印されていた力を解放しさらなる必殺兵器を使えるようになったが、搭乗者の生命を削る諸刃の剣とも呼べる兵器を覚醒させることにもなった。
強大な力を誇る妖魔帝国に唯一対抗できる希望の星であるが、絶対無敵の存在ではなく妖魔帝国の繰り出す化石獣や巨烈獣に苦戦を強いられることもしばしばあった。
飛行形態であるゴッドバードに変形することが出来る。
ライディーンの戦いを支援する戦闘機。コープランダー隊が使用する。
余談
史実ではNET・朝日放送のネットとなったが、東北新社はTBS寄りの広告代理店だった事から、朝日放送と毎日放送のネットチェンジが無かったら、勇者ライディーンはウルトラマンレオの次番組として東北新社製作・TBS放送になっていた可能性もあった。
史実ではNETの親会社・朝日新聞のオカルト追放運動や諸処の責任を取らされ富野監督は降板したが、勇者ライディーンがTBS放送だった場合、富野監督が最後まで担当した可能性もあり、結末もかなり違っていたかも知れない。
なお、初監督作品海のトリトンも朝日放送発TBS系の放送だった。
リメイク版など
超者ライディーン(サンライズ作品)
REIDEEN(パチンコ)
関連タグ
超電磁ロボコン・バトラーV(後番組)