この作品は角川書店のお家騒動により作られた会社メディアワークスより発売されたゲーム雑誌電撃PCエンジン(題名変更を経て平成8年より電撃G'sマガジン)の読者参加企画として創刊号より掲載されたものであり、その人気により約4年間掲載され続けた作品である。
メディア展開
また、この企画が人気であったため、コミカライズされたり、ラジオドラマ化(TBSラジオにて放送、キングレコードより販売)されたり、OVA(販売:キングレコード、なお、DVDが平成15年に発売されている)が発売されている。
また、ゲームがPCエンジンより発売されている(販売:日本電気ホームエレクトロニクス開発:非公開)、また形式の異なる続編(女神天国II)がPC-FXより発売されている(開発:ヒューネックス)。
ざっとしたストーリー
この世界、パラダイス世界には4人の聖女神が存在している。彼女たちは真の女神となるべく日々競い合っている。
一方、この世界には4人の女神に敵対している闇の女神・ヤミメガおよびその信者たちも存在している。果たして、この世界の覇権を握るのはどちらの勢力なのか。
主なキャラクター
※ CVはゲーム/OVAの順
聖女神
水の女神、のんびり屋ですぐ眠ってしまう。感情が高ぶって大泣きすると、魔力が暴走してしまう。
OVAでは主人公に相当。大人しい性格は原作と共通しているが、普通に喋る。
ルルベル (CV:横山智佐(I)・桜井智(II) / 椎名へきる)
風の女神、天真爛漫な元気娘。発明家な面も持ち、特に自作の巨大ロボットの出番が多い。
OVAではリリスに勝手についてまわって行動する。発明家の設定はなくなったが、シャボンを出すステッキを操る。
ブラウンのストレートヘアが特徴。女王様気質で鞭を振り回す。
OVAでは男言葉で喋る、男勝りの姐御系で剣の達人。
ステイシア (CV:井上喜久子 / 同左 )
物腰の上品な雰囲気が特徴。極度のきれい好きで、一日の入浴回数は5回、一度の入浴時間は2時間と豪語する。
聖女神の中では一番年上でリーダー格。
聖女神を束ねまとめる、母神のような存在。不定期に交代しており、リリスたちは最終的にママメガを目指すべく修行している。
闇女神
ルージュ (CV:渡辺久美子 / 同左 )
黒髪のショートボブ、高飛車な性格。演歌や民謡が大好き。
OVAではジュリアナ同様剣の達人。
金髪のセミロング、ボンテージファッションでキャラクターの中で一番の巨乳。エセ外人口調のような変な喋り方をする。
OVAでは普通に喋っているがサディスティックな性格をしている。
アンジェラ (CV:白鳥由里 / 永島由子)
緑色の長髪を後ろで結んだヘアスタイル。ゲームは気弱で病弱な闇女神の中では一番大人しいが、病弱なせいか様々な薬物を持ち歩いている。
OVAではこの設定は無く残酷なことを平気で言ってのける。
最年少で、少々生意気な性格。雑誌やノベライズ等の台詞が文字で表示される作品では、基本的にひらがな以外で喋れない。魔法のクレヨンでお絵描きしたものを再現できるが、絵がヘタなので出てくるものが微妙。
OVAではヤミママの側近。
闇女神を束ねまとめる存在。闇女神達に命じ、世界を闇で支配しようと画策する。
そのほかいろいろ
- 角川書店のお家騒動以前のマル勝PCエンジンには女神スタジアムという読者参加企画が掲載され、内容などがかなりこの作品に近い内容であったといわれている。
- 読者参加企画ゲームのデザインは菊池たけし氏(ゲームデザイナー、ナイトウィザード、セブン=フォートレス、アリアンロッドなどをデザインしており、複数の読者参加企画を立ち上げ成功させている人物である)。
- メインライターを務めたのは悠浦紫亜氏とまふたぁ氏。両者共に菊池たけし氏のアシスタントを務めており、前身となった女神スタジアムから引き継ぐ形でライターを務めた。なお、悠浦紫亜氏は後に久保田悠羅とペンネームを改め、近年ではオクトパストラベラーでシナリオを担当している。ある意味、オクトパストラベラーに繋がる作品とも言える。
- OVAにおいてはこの作品がきっかけとなりAIKaシリーズやナジカ電撃作戦などが作られたといわれている。
- 当時の読者参加企画としては長期に渡った連載ではあるが、読者を「信者」として好きな女神を応援する本作のスタイルは、95年に発生したオウム真理教事件がきっかけで難しくなってしまったようだ。連載の長期化で後続作にシフトしていたことも手伝い、連載期間の後半は規模を縮小させていた(当初は雑誌に付録された専用ハガキを使っていたが、終盤は官製ハガキでの参加となっていた)。
- PCエンジン版のゲームには続編が企画されており、「闇女神側を主人公とし、前作のマップを流用して攻略ルートを逆に侵攻する」ものだったらしい。ただしこれはハード後期であったこともあり実現しなかった。
- このほか聖女神天国という読者参加企画も平成11年に立ち上げられたが、読者から人気を得られなかったため開始できなかった。
- 本作以降、電撃G'sマガジンでは読者参加企画の各メディア展開が相次いだ。特にシスタープリンセスは爆発的なヒットを記録し、そこでメインライターを担当していた公野櫻子氏は後にラブライブ!シリーズの原作・原案を担当している。本作のヒットがなければ、ラブライブ!シリーズが産まれなかった可能性もある。
pixivにおいては
登場人物のイラストが多い、またR-18作品の割合が多い(4割超)ことも特色としてあげられる。
関連項目
電撃G'sマガジン キングレコード 日本電気ホームエレクトロニクス