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デナン・ゾンの編集履歴

2019-07-04 13:20:42 バージョン

デナン・ゾン

でなんぞん

デナン・ゾン(DEN'AN ZON)とは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場するモビルスーツである。

カタログスペック

頭頂高14.0m
本体重量7.9t
全備重量17.4t
ジェネレーター出力3,880kw
装甲材質チタン合金ハイセラミック複合材
スラスター総推力69,500kg

概要

宇宙世紀0123年にサイドⅣ(フロンティア・サイド)に侵攻したクロスボーン・バンガードの主力量産型モビルスーツ。形式番号XM-01

ブッホ・エアロダイナミクス社が、同社の作業用モビルスーツ「デッサ・タイプ」をベースに開発した経緯を持ち、型式番号の示す通りクロスボーンの運用するモビルスーツの中では最初に開発された機体である。

第二次オールズモビル戦役時(U.C.0122年)にベルガ・ダラスと共に現れているため就役配備はそれ以前から行われていたと思われる。同戦役で陽動目的とは言え戦力を消耗した為その補填目的の教育隊で運用されていた部隊では機密保持の偽装目的でモノアイ状のバイザーを装備した機体も有った。これは特徴的な眼部センサーさえ除けば作業用のデッサ・タイプとほぼ変わりがなく偽装し易いことも理由の一つである。

「デナン・シリーズ」最初の機体でもあり、後に続くクロスボーン・バンガード系モビルスーツの始祖的存在として汎用射撃戦用のデナン・ゲー、指揮官用の「ベルガ・シリーズ」など様々な系統の機体を生み出していく事になる。


クロスボーン・バンガードが開発した機体の中では性能は低い部類だが、それでも当時地球連邦軍主力である「名機」ジェガンタイプを圧倒的に凌駕する性能を有している。(どころか、20m級MSとしては最高峰のユニコーンガンダムと出力でほぼ互角、パワー・ウェイト・レシオでは圧倒的に勝っている。)

更に、連邦所属パイロットが宇宙世紀0100年のジオン共和国自治権放棄に伴い惰眠を貪ってきた(より正確には腕利きはジオン残党掃討部隊などに回され半ばダーティジョブを行う機密特殊部隊員状態になっており、コロニー駐留部隊に配される様な人員のほとんどは無能であるか政敵として派閥抗争などに敗れ僻地左遷された様な人員が多かった為)に対して、C.V.所属パイロット練度・士気共に高い事も合わさり、次々と連邦軍のMS部隊を駆逐する活躍を見せた。


本機は、同時期にアナハイム社によって開発・運用され始めた連邦軍の新型量産モビルスーツ(ヘビーガン)と同様に、15m級の小型機として開発されている。C.V.の運用する機体は連邦軍に配備されている主力機体に対し優位を取る為徹底した研究の元開発された物であり決して「ただ新世代の機体である」という事で圧倒している訳ではない。

特に機体各所に外装式ジェネレータを分散配置した事によって機体の高出力化に成功しており、実戦配備された量産型モビルスーツとしては初めてビームシールドの運用が可能となった優位性は、極めて大きい。

また、特徴的な丸眼鏡を思わせるツイン・アイは、ハイブリッド・デュアル・センサーと呼ばれる新機軸の仕様であり、一部を除いたクロスボーン・バンガードのモビルスーツに広く用いられた。


クロスボーン・バンガードの決起目的であるコスモバビロニア建国のためにスペースコロニーを傷つけずに制圧する事を目的として、主に白兵・格闘戦に重きを置いた設計が成されており、武装もそれに準じている。

特に、クロスボーン・バンガードを象徴する主兵装であるショットランサーは、ビームサーベルと異なり敵機のジェネレーターを爆発させない程度の低威力白兵戦用武器としてだけではなく、ランサー部分を4段階に分けて射出する射撃武器としても使用可能。基部にもまた、威力を抑えたヘビーマシンガンを実体弾射撃武装として配し、コロニー内戦では御法度とされる敵機の爆発を徹底的に避けるよう配慮が為されている。


カラーリングはグレーを基調としたものだが、ザビーネ・シャルが指揮を執るエース部隊『黒の戦隊』所属機はブラックとダークパープル、『ダーク・タイガー隊』所属機は赤と紫の特別なカラーで染められている。


武装

腕部デュアル・ビームガン

防御兵装であるビームシールド基部の真下に備え付けられた、二連装の小型ビームガン。コロニーを傷つけないよう、出力を抑えたショートバレル・モデルとしている。


しかしながら、ジェネレーターの高出力化および機体稼働要求出力の低下により、機体自体でミノフスキー粒子の生成から縮退までを行う『ジェネレーター直結型』の搭載を可能とした(Eパックを必要としない、事実上の弾数無制限武装である)。


ショットランサー

白兵戦用及び遠距離戦用の騎兵槍型実体兵装。

超硬合金のランス部と、ヘビーマシンガンを備えた基部とを組み合わせた構成となっており、デナン・ゾン用のランサーはヘビーマシンガンを2基を備える。

ランス部分は4重の、いわばマトリョーシカと同じ入れ子構造となっており、状況によってランスを1基~全数まとめて射撃可能である。全ランスを射出し切った後にもヘビーマシンガン基部が残り、近距離から中距離の射撃兵器として使用できる。


当然ながら格闘武装としても使用でき、ショットランサーの後部の柄を押し込むとランスが基部から押し出されてして打突するパイルバンカーに近い構造となっている。上述の通り、運動エネルギー兵器であるためビーム兵器に比べてモビルスーツ(のジェネレーター)を爆発させにくい。


ビームサーベル

腰部に1基を収納している。基本的にはショットランサーの使用を控えたい時や射出し切った後の白兵戦に用いる物。ビギナ・ギナの護衛にもあたっていた『黒の戦隊』機の戦闘から、宇宙世紀0090年代から引き続き、アイドリング・リミッター機能(エネルギー消費を抑える)が搭載されている事がわかる。


ビームシールド

本時代のMSから実用化が始まった防御兵装。基本性質はリンク先を参照。

本機の物はシールドビームをラウンドシールドの様な円形に形成する。


余談

機動戦士ガンダムF91」に登場するMS全般に言える事だが出力や推力の数値が一見すると控え目に映る為「機動戦士ガンダムZZ」、「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」、「機動戦士ガンダムUC」等のMSと比べて過小評価されやすい傾向にありクロスボーン・バンガード内で下っ端に位置するこの機体は最もその傾向が強い立場にあると言える。

が、実際にはデナン・ゾンの全備重量に対するパワー・ウェイト・レシオ(推力比)は3.9倍という破格の数値を誇っており、宇宙世紀0100年以前のガンダムタイプのMSでこれを上回るのはEX-Sガンダム(6.5倍)と、フェネクス(3.92倍)の2機のみである。しかも前者は全備重量が162.5t=デナン・ゾンの約10倍に達しているため、質量(慣性)を考慮した場合、運動性能の面では全く勝負にならないと言っても過言ではない。

単純に機体サイズのみを考慮しても、人間の格闘技は身体が大きい=筋肉量が多いほど有利だが、ビームサーベルという伸縮自在の必殺武器を持つMSの接近戦では、『小型』である事は圧倒的に有利であり(物理的に20級MSは、15m級MSの“肘の内側”に潜り込むことができない)、上述のような重量に比する慣性=動きの軽さや小回りも考慮すれば、デナン・ゾンの性能が旧来のMSとは次元が違っているという事実は想像に難くない。

ただ反面機体の質量的強度は旧式の大型MSには若干劣る部分が存在している為ビームシールドの様な強力な防御兵器が無いと実体弾兵器で制されてしまうという弱点が存在し、フロンティア1制圧作戦時にはゲリラ散兵的に展開し徹底した隠蔽と飽和攻撃戦法を採った旧式のミサイル等の兵器によって、大型機ならば部分破損やそのまま爆破圏内を突っ切れるレベルの攻撃に曝され撃墜される例も散見されており、小型MSの長所と短所の両方を垣間見る事が出来る。


関連イラスト

更新中なんですデナン・ゾン

関連項目

機動戦士ガンダムF91

クロスボーン・バンガード

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