ダンガンロイド
だんがんろいど
「勝負は見えたな。加速能力は同レベルだったが、所詮は人間。疲れがスピードを奪う。次で決まる」
CV:松本保典
データ
製造モチーフ:玩具のピストル
メタウイルス:「撃つ」UTSU(不明)
識別ナンバー:D-13
推奨動作環境:超スピードの世界
オーダー:デルタニウム39の転送を邪魔しようとするゴーバスターズを得意の超スピード能力で排除する
概要
エンターが玩具のピストルに「撃つ」のメタウイルスをインストールする事で製造したメタロイドだが、劇中では製造の過程は描かれていない。
外見もこれまでのメタロイドの中では最も人間に近いスリムな体型をしており、漆黒の身体にナイフと銃が合体した銃剣の様な形状の武器を持っている。
人格も冷徹の一語に尽き、これまでのメタロイドの様なコミカルな要素はまるで見受けられない。劇中ではヴァグラス側の戦力強化のため、デルタニウム39をメサイアのいる亜空間へと転送するのを妨害しようとするゴーバスターズの抹殺を主目的に動いており、現れたレッドバスターと1体1の激闘を繰り広げた。
目的がエネトロンの強奪では無い事もあってその戦闘力は別次元に高く、左腕の加速トリガーを引いて自らを弾丸の様に撃つ事で超スピードで動き、これによってレッドと互角の高速戦闘を展開する事が出来る。
上記の性格と戦闘能力の高さ、そして製造された目的から分かる通り、ゴーバスターズ抹殺の為の殺し屋である事が彼のアイデンティティなのだ。
活躍
ヴァグラス側の戦力強化のため、エンターはメガゾードの心臓部に使われるレアメタルである500㎏のデルタニウム39を強奪。目くらましのために大量のバグラーをゴーバスターズへ向けた囮に使い、その隙に某所の高層ビルから亜空間へと転送しようと目論む。
念には念を入れ、バグラーの手で拉致して来た人間達にメタ細胞を植え付けて機械人間に変え、デルタニウム39のコンテナのバリケード使おうとするエンター。小さな子供ですら利用しようとするエンターだったが「ゴーバスターに邪魔されようが、メタロイドやメガゾードが倒されようとも、目的はただ1つ…デルタニウムの転送」と、今回のミッションを絶対に成功させようと言う強い意地を見せる。すると拉致して来た子供が不意に玩具のピストルを落とす。エンターはそれを見逃さず、「撃つ」のメタウイルスをインストール。最強のガードマン兼殺し屋としてダンガンロイドを製造した。
製造されたダンガンロイドは廊下の入り口で待ち構え、ビル内部に潜入したレッドの姿を確認すると1対1の勝負を申し込む。
斯くして勝負の火蓋は切って落とされた。レッドが銃撃すれば超高速で避け、攻撃するダンガンロイド。負けじとバク転で躱すレッドだったが、尚もダンガンロイドは猛スピードで動きながら激しい銃撃を繰り出す。その猛撃に圧され、満身創痍のレッドにダンガンロイドは上記の台詞を豪語する。
「確かに、奴より遅くなってる…このままじゃ…」と自身の危機的状況を認めた上で、レッドは徐にソウガンブレードを宙に放ると、身軽になって超スピードの肉弾戦に持ち込む。
追撃しようとするダンガンロイドだったが、超スピードで動くレッドは瞬時にイチガンバスターと先程放り投げたソウガンブレードを合体させ、エネトロンをチャージしてイチガンバスター・スペシャルバスターモードを発射。その射撃を受けたダンガンロイドは言葉少なに「見事……」とレッドを称え、爆散した。
一方、デルタニウム39の転送のために現れたダンガンゾードは、GT-02ゴリラに足止めされるも振り払い、見事にデルタニウム39を亜空間へ転送させる事に成功。然しその後、ダンガンロイドを倒したレッドがCB-01チーターに乗って駆け付け、集結した3体はゴーバスターオーに特命合体。銃撃で応戦するダンガンゾードだったが意にも介さず歩を進めるゴーバスターオーに為す術も無く、そのままディメンションクラッシュを受け爆散した。
なお、デルタニウム39こそ奪われたものの、その護衛のために操られていた人々は全員イエローが気絶させ、コンテナに張り付いたまま寸での所で転送されかけた子供もニックが救助したために1人の犠牲者も出ずに済んだのは不幸中の幸いであった。
余談
モチーフは銃の他にも弾丸も含まれている。
識別ナンバーのD-13は「弾丸」のイニシャルのDとその英訳である「バレット(Bullet)」の頭文字のBを分解して13に変換したのが由来。
声を演じた松本氏は2年後の『烈車戦隊トッキュウジャー』でタイプシャドーの声を演じている。