エナジーライガー
えなじーらいがー
スペック
機体名 | エナジーライガー |
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番号 |
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所属 |
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分類 | ライオン型 |
全長 | 28m |
全高 | 12m |
重量 | 160t |
最高速度 | 660km/h |
乗員人数 | 1名 |
主な搭乗者 |
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武装 |
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概要
対凱龍輝用に開発されたセイスモサウルス護衛用のネオゼネバス帝国の新型ゾイド。後に皇帝直属の親衛隊に配属され、皇帝ヴォルフ・ムーロアも共和国首都での決戦で本機に搭乗している。
ライガーゼロと同型の野生体ライオン型ゾイドのゾイド核がさらなる外部出力にも耐えられると判断した技術部が最新型の動力機関を搭載させて完成した。背中に張り出したエナジーチャージャーは惑星Ziの大気中にあるとされるタキオン粒子を吸収、蓄積し、体内を超高速循環させる事で膨大なエネルギーを生み出す第二の動力である。それによって次元を越えた超高速である最高速度660km/hを叩き出すことが可能となった。トップスピードが高いだけでなく、旋回能力ではライガーゼロフェニックスの2倍、更には加速力も初速で600km/hを越える。
また、それらのエネルギーを武装へ回すことによって従来の兵器のスペックを越えた破壊力を手に入れた。背中のエナジーウィングからタキオン粒子を放出しながら斬りつける「ウィングスラッシュ」はブレードライガーのレーザーブレードを越える攻撃力を持つ。また、このエナジーウィングを用いて、エナジーライガーは飛行も可能である。近接戦では無敵とされるが、ゴジュラスギガに対してはパワー不足というデータもある。
唯一の欠点として、エナジーチャージャーはまだ試作段階のシステムであるために、最大出力での稼働時間は5分~10分と極めて短い。さらにその動力機関搭載の関係上、他のライガータイプのゾイドよりも一回りほど大型かつ重武装のゾイドになっている。
本来はブロックスゾイドのジェットファルコンと合体できる筈であったが、ネオゼネバス帝国が開発元のZOITEC社に対して戦闘用ブロックスゾイドの開発を恫喝的に要求したために両者の提携は解消され、ジェットファルコンはヘリック共和国へと渡ることになってしまった。
機体バリエーション
エナジーライガーPS(ピアーズスペシャル)
アニメ『ゾイドフューザーズ』にて中盤のボス機体として登場。赤を主体としたバトルストーリー版に対し、こちらは漆黒の装甲を持つ。なお、PSの名称は『ZOIDS SAGA』などのゲーム媒体で付けられたものであり、劇中では一貫して「エナジーライガー」と呼ばれている。
グングニルホーンから放たれる電撃「サンダークラッカー」や回転する三角錘型のEシールド「トライホーンシールド」(本作では多彩な形状・種類のEシールドも見所の一つとなっている)などのバトルストーリー版にはない様々な機能を披露しており、非ビーム兵器のサンダークラッカーはあらゆるビーム兵器を吸収してしまう凱龍輝のエナジーレイアキュームレイター(集光パネル)を貫通し、ダメージを与えている。
エナジーファルコン
ジェットファルコンとの合体形態。バトルストーリーではこの形態により攻防において最高のゾイドとなるはずだったが、ZOITEC社とネオゼネバス帝国の軋轢によりジェットファルコンが共和国側に流れたため、幻の形態となった。
エナジーストーム
シザーストーム、レーザーストームとの合体形態。この2機に装備されたストームガトリングにより正面に立つ敵を制圧しうる攻撃力を得た。EZ版エナジーライガーの取扱説明書内のバトルストーリーで一斉射撃を行うシーンが掲載されており、ZAC2107年のキマイラ要塞都市攻略戦で活躍した。
スティルエナジー
こちらもEZ版エナジーライガーの取扱説明書内に掲載されたスティルアーマーとの合体形態。弱点となる背部のエナジーチャージャーを装甲で覆い、防御力を高めている。
エナジーレイライガー
『ゾイドフューザーズ』にてエナジーライガーPSとピアーズが乗るレイコングがZiユニゾンしたゾイド。レイコングの肩部~腕部をエナジーライガーの背部に装着したような外観で、レイコングの肩部ロケットランチャーが追加兵装となっている。ゲーム『ZOIDS SAGA FUZORS』内での諸元は全長28m、重量184t、最高速度540km/h。
活躍
バトルストーリー
初陣となるZAC2107年のキマイラ要塞の戦いでは、共和国軍のライガーゼロフェニックス3機を瞬く間に撃破、翌年10月のウィルソン川での戦いでも上陸したレオゲーター数機を撃破する戦果を挙げている。
バトルストーリーにおける両軍最後の戦いとなるZAC2109年春の共和国首都での決戦では数機が首都防衛戦に参加したほか、皇帝ヴォルフ・ムーロア自らもエナジーチャージャーの稼働時間が延長された本機に搭乗し、共和国軍を迎え撃った。
ヴォルフとは幾度となく死闘を繰り広げた因縁の宿敵レイ・グレックの駆るライガーゼロフェニックスとの戦いではその力量と機体の性能の差で優位に立つも、ライガーゼロも即座にジェットファルコンと合体し、ライガーゼロファルコンとなって反撃に転じ、エナジーライガーのゾイドコアを貫いて撃破へと追い込んだ。
だが、エナジーチャージャーは活動を停止せずに暴走を引き起こし、あわや大爆発の危機に陥る。それを察知したレイ・グレックのライガーゼロファルコンがそこに接近し、エナジーライガーのエネルギー供給パイプをゼロファルコン側に接続した後、膨大なエネルギーを天に向かって放出したことで周辺への被害は免れたのだった。
ゾイドフューザーズ
マトリクスドラゴン戦以降、RDの危機に現れては彼を助けるような行動を何度か取っており、そのことから彼には「父が言っていた伝説のゾイド」として一種の尊敬の念のようなものを抱かれていた(一方でブレードからは自分のフューラーをダメにした敵として執拗に狙われた)。
しかし、その正体はアルファ・リヒターの配下であるピアーズ博士が生み出した実験機であり、自分のゾイドを廃案にしたリヒターを見返すべく本機を完全なものにするためのデータを取るという目的の下レイコングから遠隔操縦されてRD達の闘いに介入していたに過ぎなかった。その締め括りとしてレイコングとユニゾンしたエナジーレイライガーとしてRDのライガーゼロファルコンとブレードの乗る凱龍輝に襲いかかり、他のゾイドとは一線を画すその戦闘能力で両機を苦しめるが、最終的にライガーゼロファルコンのストライクレーザーランスを受けて撃破された。
キットについて
2003年12月に発売されたEZ版と翌年の2004年11月に発売されたFZ版の2種が存在。アメリカでは後者のバージョンが日本に先駆けてハズブロより発売されており、日本経済新聞2003年4月18日付の朝刊によれば旧トミー(現:タカラトミー)内の北米向け開発チームによって企画されたとのこと。また、製品の開発には80年代の旧ゾイドシリーズのキットの開発を手掛けたスタッフが参加していたことが電撃ホビーマガジン2004年11月号内のインタビューにて明かされている。
キットはモーター駆動タイプの動力ユニット(単3電池2本使用)にピストン駆動のエアポンプユニットがあらかじめ組み付けられており、ユニットの下部にあるメインスイッチで電源のオン/オフ、ユニット上部のスイッチでエアアクションのみ、歩行のみ、両方の切り替えができる。
歩行ギミックは歩行に合わせて口を開閉するオーソドックスなものだが、エアポンプから伸びるチューブを背部のコネクタに接続すると空気の力によってエナジーウイングが展開(尻部の「PUSH」と書かれたスイッチを押すと空気が抜けてウイングが畳まれる)し、チャージャーキャノンやガトリングにチューブを接続すると砲身が前後に可動・回転する。
FZ版にはジェットファルコンとのユニゾンを再現できるパーツが付属しており、ジェットファルコンをエネジーライガーの背部に合体させるとバスタークローが空気の力でリフトアップするギミックが楽しめる。