冥府神ティターン
めいふしんてぃたーん
「ありがとう芳香、お兄ちゃん」
CV:小形満
データ
身長:63.5メートル(縮小時・282センチメートル)
体重:34.9トン(縮小時:155キログラム)
概要
冥府十神の1柱で、その中でも五武神と呼ばれるグループに属する冥府神。原典通り10柱の中で1番の巨体を誇り、緑の身体に雲を思わせる装飾が随所に見られ、頭部はまるでキノコ(※或いは核爆弾が爆発した時に生じるキノコ雲)を思わせる。
雷を操る能力の持ち主で、10柱の中で最大の巨体も決して伊達では無く、純粋なパワーだけなら二極神のスレイプニルにも匹敵する程の怪力を誇る。
武器は稲妻の形状をした両刃が特徴の槍「ウラノスとガイアの怒り」で、手からティタノマキアの光と呼ばれる電撃を放つ他、水色の波動であらゆる攻撃を防ぐバリアであるディオネを守る壁を持つ。
だが、こうした冥府神の名に恥じぬ力を持ちながらティターン本人は至って無口で争いを好まない性格をしており、無益な殺生はせず、時にはナイとメアの2人を気に掛ける程の心の余裕すら持ち合わせているが、日頃から余り自己主張せず、真意を明かす事は無い。その姿勢はワイバーンからも「何を考えてるか分からない存在」と評される程。
神罰執行の際に成り行きでマジレンジャーと芳香と交流する事となるが、その時彼女からは「アフロ君」と呼ばれた。また、長兄の蒔人の事を「お兄ちゃん」と呼んだが、これは彼の名前が蒔人だと知らずに「オニイチャン」と言う名だと勘違いした為である。
劇中での活躍
上述の通り普段は自身の真意を中々他者に明かさない物の、当初は絶対神ン・マの転生が正しい事と信じており、ダゴンに連れられワイバーンと共に自らの体にン・マの魂を封じ込めたブレイジェルからン・マの魂の奪還に赴く。
その後、あっさり返り討ちに遭ったワイバーンの後を引き継ぎブレイジェルと交戦して圧倒、そのままダゴンが背後から不意討ちする隙を作り、見事に勝利する。
やがて自身が第6の神罰執行神に選ばれると、「巨大な光球で地上の電気を吸収し、その力が溜まり切った所で一気に落下させ、一瞬で地上界を滅ぼす」と言うルールを定め出現。
しかし、元は純粋で冥府十神の中で唯一命の大切さを知る性格だった為、寄ってきた子犬を殺さなかった事からあらゆるものを先入観無しに見る芳香にその優しさを知られる事となる。そして芳香との交流を経て命の尊さを更に深め、友情を教えられ、彼女の説得を聞き入れ神罰を解除する。これまで盲目的に従っていた絶対神の転生が、実は多くの命を失わせてしまう事に気付いた瞬間であった。
だが、自身の間違いに気付いたも束の間、残酷な運命が彼に降り掛かる事となる。
偶然にも自身の体がン・マの転生のための依り代に選ばれてしまったのである。芳香との交流を経て命の尊さをより深く学んだティターンは当然それを拒絶したため、残りの冥府神から裏切り者として追われる事となってしまう。
ン・マ転生の瞬間を見せろとせがみに来たスフィンクスとワイバーンから芳香と蒔人と共に逃走。スフィンクスの方は魔法使いの強さの秘密を知りたくて蒔人と芳香以外のマジレンジャーを自身のマルデヨーナ世界へ連れ去った為に何とか振り切れたが、ワイバーンは執拗にティターンを突け狙う。
その後、トラベリオン内での激戦で蒔人とも交流を深め、蒔人の冥府神は全て敵という考えを改めさせると、ン・マを転生させない為、入った者は時間が止まりあらゆる干渉を受けず、永遠の眠りに就くとされる眠りの湖のあるマルデヨーナ世界を目指す。
芳香の変身魔法と蒔人の撹乱作戦でワイバーンを騙すことに成功し、眠りの湖に到着すると、湖に入って自身を永遠に眠らせようとするが、その直前に待ち伏せていたダゴンから奇襲を受け、体内に転生した絶対神ン・マに体の中から食い破られ葬られると言う無残な最期を遂げてしまう。