概要
カイジシリーズに登場する金融会社で、正式名称は帝愛グループ。その名の通り金融業だけではなく、カジノやホテルなど多角的な経営を行っている巨大企業である。
創設者は兵藤和尊で、「賭博破戒録カイジ」第1話の時点で既に創立40周年を迎えている。
平社員は全員喪服のような黒服で統一され、サングラスをかけている。
途轍もない高利のヤミ金融を主な財源としており、序盤にて30万円を借りた(正確には借金の保証人になった)主人公は14ヶ月後に385万円を請求された。このような無茶な借金を返済できない場合、強制労働や臓器売買などと言った暴力的な取り立てにより強引に棒引きにする。
いわばカイジシリーズとは、この帝愛とカイジ一派との戦いを描いた物語なのである。
スピンオフギャグ『中間管理録トネガワ』では、帝愛という白鳥が水面下でどれだけ足をバタバタさせているか、そのドタバタぶりがこれ以上ないくらい鮮明に描かれている。
『中間管理録トネガワ』では、所属している利根川や黒服たちも認めるように、ブラック中のブラック企業であるが、(スピンオフのため全てが公式な設定であるかは不明だが)意外と普通の企業らしい福利厚生が存在するなど、以下のような面が明らかとなっている。
- 社員の有給を認める。
- 本社には社員食堂がある。
- セクハラに繋がりそうな社員の言動には、注意する。
- 就職活動では多くの就活生が応募している。
しかし…
福利厚生→那須高原に建てられた社員保育向けの億兆荘は、断捨離ブームに乗った兵藤会長により、取り壊し。
ストレスチェック→ YES→最高に感じる NO→全く感じない(帝愛をどうにかして潰したいと思ってる)の2択しかない。
避難訓練→会長の財産を避難させる訓練。
労働組合→春闘が札束の土俵で委員長と書記長が相撲するというもの。
という事が判明。更に極秘潜入しこれらを隠し撮りをした寺岡は、帝愛グループに連れ去られるのだった…。(この時のチーム利根川がカメラの方に向いており、かなり怖い)
余りに常軌を逸した経営方針のため、他作品で「ヤミ金融」のパロディのネタとして使用されることも多い。