袁術(真・三國無双)
えんじゅつ
人物像
性格・言動
袁紹同様、もしくはそれ以上に名族としての誇りから尊大な態度が目立つ。それ故か、自分より下と見下していた相手が評価を集めることを快く思わないなど、嫉妬深い側面を持つ。加えて、富と名声に固執するあまり部下や民をないがしろにする悪政を働いており、後にこれらが離反につながることになってしまう。
一方で、とある宴席で知り合った子供が、自身が与えた果実を病床の母のために持ち帰ろうとした行為に理解を示すなど、わずかながら仁心を垣間見せている。
経緯
分家である袁紹とは、いつしか袁家の主導権を競い対立することになるが、その強欲な性格から後に自らを「帝」と称したことで、漢王朝に仇なす逆賊とされ大陸中から追われることになってしまう。
他武将との関係
袁紹
同族だが、相容れない関係でお互いに快く思っていない。序盤は同じ勢力だが、戦中にも彼と張り合うなど彼をライバル視している。
曹操
袁術からすれば比較対象ですらなく、彼を「下級役人」と下に見ていた。
孫堅
モブ時代から関わりがある人物で、孫堅側も表向きは従っているが本心では袁術のことを良くは思っていない。『8』では彼の妻を人質にするなど汚い真似をしたことで更に不信感を植え付けてしまう。
孫策
こちらもモブ時代から関わりのある人物。モブ時代や『8』の呉ストーリーの時点では孫策も孫堅同様に袁術のことを信用しておらず、玉璽を手放してまで彼の元から離れる、というストーリーが殆どだった。一方、『8』のDLCで追加された袁術ストーリーでは孫策側も袁術のことをそれ程悪くは思っておらず、出来る限り協力する姿勢をみせている。袁術側も何だかんだ言いながら孫策を頼りにしている。
各シリーズでの動向
真・三國無双8
DLCで追加された自身のストーリーでは、彼の名誉が地に伏すまでの経緯が細かく描かれた。董卓討伐時は曹操、袁紹と競いながらも参加し、その後は孫堅を配下に加えて独自で行動。孫堅が死亡した後は息子の孫策らを率いて袁紹らと対するが、自身の小さな器が災いて敗戦続きとなる。この状況を打開すべく、2つの軍に分け片方は劉繇の地を攻め、片方は劉備を攻めるという周瑜の提案に同意し、劉備を攻める。しかし、劉備らを退けた直後に呂布たちが既に大部分を占領していることが分かり、やむを得えず撤退。一方、孫策側は劉繇を退けた上、その勢いが多くの人々に影響を与えており、そのことに焦りを感じたのか遂に帝を僭称。今まで従っていた孫策たちまで呆れて遂に袁術を裏切った。曹操軍、袁紹軍、孫策軍、劉備軍の追撃により、仲間を失いながらも何とか寿春にまで撤退するが、遂に倒れる。EDでは以前果実を渡した家族から同じ果実が孫策を通して届けられ、食べながら涙を流していた。
モブ時代
ナンバリングごとにやや性格が異なる。
特に虎牢関の戦いでは、孫堅に手柄を取られる事を嫌ってわざと兵糧を送らなかったケース(3など)や、一応送る気はあったが敵兵が邪魔して送れなかったなど様々である。
『2』に至っては開幕早々呂布に襲撃され、ほぼ100%壊滅する。伝令「袁術軍、いまだ動きません!」孫堅「なんだと!? おのれ袁術、はめおったな!!」とムービーが入った直後に「袁術軍全滅!!」の報告が入るのはもはや伝説(四コマでもネタにされた)。
活躍の年代は短いが、一般武将の中ではそこそこ出番がある方。
『3』では意外な雄姿が見られる。
「世話になった劉勲殿を見捨てて、何が漢か! この袁術、天は掴めずとも地を舐めはせん!! 行くぞ、我等は劉勲殿の背後を守る、ついて参れ!」