概要
・ 注意!
この記事には、ナイツ&マジックのネタバレを含んでいます。
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物語途中から登場した、フレメヴィーラ王国の新型幻晶騎士(シルエットナイト)。
カルダトアに代わるフレメヴィーラの次期主力機であり、次世代機の開祖。
エルネスティ・エチェバルリアが発案しライヒアラ学園生徒達によって開発されたテレスターレをベースに、国立機操開発研究工房(シルエットナイトラボラトリ)の手によって再構成されたカルダトア・ダーシュ(後述)。
さらにそれをベースに、銀鳳騎士団の提案した「選択装備(オプションワークス)」への対応と「容量特化型結晶筋肉を使用した蓄魔力式装甲」導入などを行われた、テレスターレの最終調整機。
国の幻晶騎士製作の最高峰同士が手を取り、あらゆる新機能搭載と問題点解決に心血を注いだことにより完成へと至った。
(誕生当時の水準で見た)量産機としては破格の高性能を有し、更に王国機の方針である操作性・汎用性の高さも受け継いでおり、国の騎操士達からは絶賛されている(作中でもエムリスが褒めている)。
当初こそ同時期に開発されたツェンドリンブルの生産との兼ね合い(ロールアウト当初のツェンドリンブルは魔力転換炉二基搭載の高出力機)による総生産数の減少、他様々な事情から機種転換はやや遅れ気味であった。
だが本格的な生産以降、魔獣戦での余力が生まれた国内では歴史上類を見ない比べもの程の平和な時代を迎えることとなった。
イカルガ等にこそ比べると目立っていないが、国内外問わず新世代機の象徴として活躍している。
(因みに、アニメ版ではレーヴァンティアの代役として新生クシェペルカ王国に借用された機体が登場。
こちらは新生王国軍の所属としてレスヴァントと同色のカラーリングと、盾にクシェペルカの紋章が採用されている)。
性能面において
当時の幻晶騎士製作の最高峰同士が心血を注いだだけに、機体の完成度は同じ次世代機でも類を見ない。
・綱型結晶筋肉(ストラングド・クリスタルティシュー)採用型でありながら、稼働可能時間はカルダトアと同程度。
・次世代機でありながら、機種転換教育にそれ程時間を掛けない程の汎用性に操作性。
・骨格技術も上昇してことによる、格闘系の技を繰り出す事も出来る程の耐久性。
(原作での「幻晶騎士による歴史上初の回し蹴りを決めた機体」、アニメでの一本背負いの攻防等)
作中においてもその面の活躍が描写されており、その性能の高さが伺える。
また(下記の)様々な派生機も誕生している。
それまでの様な「横並び」ではなく「上は装備変更程度から、下は某企業ばりの魔改造まで」上下バラバラな性能の機体が生み出されているにも関わらず、機体がちゃんと稼働している。
この様に機体のポテンシャルも、幻晶騎士史上類を見ない程に大きい。
だがお国柄による「機体の方針」もカルダトアから受け継いだことで、「平均的」という欠点も同じく抱えることになる。
その為同世代機にあたるジャロウデク王国のティラントーや、新生クシェペルカ王国のレーヴァンティアには性能的に劣っている。
(尚パーヴェルツィーク国の新型機シュニアリーゼとは、詳細なスペックがまだ未公開の為性能差は不明)。
だがそれも騎操士(ナイトランナー)の技量でカバーできる範囲であり、修羅のk…もとい魔獣と戦い続けてきたフレメヴィーラの騎士と合わさる事で、その性能差すら凌駕する強さを発揮している。
派生機
カラングゥール(web版のみ)
当機改修による、指揮官向けの近接戦仕様機。
カルディアリア及びグゥエールの直系で、結晶筋肉を増量し厚い装甲を備えている。
web版において、ディートリヒ率いる第二中隊に配備されている。
アルディラッドカンバー
カルディトーレをエドガー専用にカスタマイズした機体。
基礎性能はそのままに、可動式追加装甲(フレキシブルコート)を装備した選択装備運用の好例となっている。
グゥエラリンデ
カルディトーレ(Web版ではカラングゥール)をディートリヒ専用に改造した機体。
前使用機と同じ盾を持たず、双剣と背面武装「風の刃(カマサ)」、魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)を装備した攻撃特化型で、アルディラッドカンバーとは好対照な機体になっている。
ゴルドリーオ(金獅子)/ジルバティーガ(銀虎)
カルディトーレをベースに開発した王族専用機。
エルが先王アンブロシウスとその孫エムリスの依頼で創り上げた機体で、外装は異なるものの性能的には同一の兄弟機。
エムリスの要望で出力に特化した仕様となっており、ティラントーと対等に渡り合える出力と膂力を誇る。
同時に王族の専用機という事もあって装甲も厚く、かつ最高級の部品を使用している為耐久性・機動性も高い。
また切り札として、両肩と背面(アニメ版と漫画版では両肩と膝)に「獣王轟咆(ブラストハウリング)」と呼ばれる連動型の魔術兵装を持つ。燃費こそ悪いがその威力は絶大(幻晶騎士の体当りに耐える門を内側ごと吹き飛ばす)。
ただし、中身は同一のため装備されているはずだが,劇中ではジルバティーガは獣王轟咆は一度も使用していない。
イカルガ
銀鳳騎士団の旗機。
この機体も厳密に定義するなら派生機の一つだが、金属内格や魔力転換炉からして別物であり、原型は殆ど留めていない。
レーヴァンティア
カルディトーレの設計を参考にレスヴァントを東方様式化させた、新生クシェペルカの新型量産機。
トイボックス(Mk2)
カルディトーレ・ベース仕様のエル専用機。
諸事情で国に置いてきたイカルガの代替として用意されたカルディトーレを魔改造、イカルガを参考にグゥエラリンデの設計も取り込んだ機体へと変貌している。
先代と同様に魔導噴流推進器によるごく短時間の飛行が可能だが、先代と違い炉は単発で、供給のバランスを崩すとすぐ魔力切れを起こす危険も孕んでいる。
両手に直接強化魔法を籠めて炎をも纏った武器とする「烈炎之手(バーニングフィスト)」が主な攻撃手段で、この拳はイカルガ同様「執月之手(ラーフフィスト)」として射出・遠隔操作できる。
さらには魔導噴流推進器の逆噴射を転用した「衝撃波魔導兵装(ブラストリバーサ)」、背部から展開し、追加装甲としても使用可能な試作型追加兵装(オプションワークス)「断刃装甲(アーマーエッジ)」等の様々な新装備を搭載しているが、その分操作が難しくエルしか操縦できない。
カルダトア・ダーシュ
カルディトーレのベース機である、次期制式量産機の先行試作機。
当初ライヒアラ学園が丸投げしたテレスターレの操作性や燃費などの問題点を解決する為、国立機操開発研究工房がカザドシュ事変で破壊・回収された機体を総力を挙げて解析・再設計し開発した機体。
長きに渡り国を支えた敬意を込めるように「カルダトア」の名と外見を受け継いでいる。
操縦性を安定させる為に、出力をカルダトア対比で1.3倍強になるまで綱型結晶筋肉を削り、それにより生じた余剰分を分割・小型化した蓄魔力式装甲で埋めることで大幅な稼働時間の改善に成功している。
テレスターレの諸問題はこの段階でほぼ解消されているが、解析の失敗から補助腕はデッドコピーに留まっている等、革新的な部分を生かしきれていない面も見受けられる。
新型機お披露目を兼ねた御前試合において精鋭部隊「アルヴァンズ」に貸与され、テレスターレ、ツェンドルグを率いる銀鳳騎士団と戦った。
この戦いでツェンドルグやエル機(後のトイボックス)に六機中四機が撃破される。また残るエドガー機やグゥエール改に対しても、弱点を突いた消耗戦で勝利したものの最大出力の差や選択装備への対応により攻めきれなかった。
この試合の結果運用上の問題点が洗い出され、上記のカルディトーレの開発・量産に繋がった。
主な搭乗者
- フレメヴィーラ王国騎操士
- アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ:エムリスとの【金獅子争奪戦】にて搭乗。幻晶騎士史上初の背負い投げを仕掛けた。
- エムリス・イェイエル・フレメヴィーラ:アンブロシウスとの【金獅子争奪戦】にて搭乗。祖父に負けぬ操縦センスを披露した。
- エルネスティ・エチェバルリア:巨人族との狩の友の際に搭乗。こっそりと激突した上役の仲裁に当たった。
余談
・実は総合的な防御力は従来機に比べ落ちている。
「容量特化型結晶筋肉を使用した蓄魔力式装甲」を使用している、即ち「装甲=燃料」となっている為に装甲を破壊されることが機体の稼働時間の減少に繋がるからである。
しかしこの機体を扱うお国柄の理由により、これは問題にならなかった。
尚この特徴は東方様式の機体にはどれにもいえることである。
・次世代機の開祖と言われているが、唯一魔力転換炉だけは(機密上の問題から)従来のまま。
つまりどちらかといえば「旧世代の技術の限界に挑戦した機体」ともとれる。
関連タグ
カルダトア:二代目主力幻晶騎士。カルディトーレの誕生と同時に第一線を退いた
テレスターレ:次世代型幻晶騎士の出発点
ティラントー:ジャロウデク軍の主力幻晶騎士