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アンジェリカ・アッタナシオの編集履歴

2019-09-19 00:25:30 バージョン

アンジェリカ・アッタナシオ

あんじぇりかあったなしお

『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』の登場人物。

概要

イタリアギャング組織パッショーネの麻薬チームの一員。14歳。


かつて麻薬チームは組織のボス・ディアボロによって重用され、莫大な利益をもたらし組織の勢力拡大に大きく貢献していたが、ディアボロがジョルノ・ジョバァーナに敗れてジョルノが新たなボスの座に就いたことで、麻薬チームは"ディアボロ時代の負の遺産"として抹殺の標的にされてしまい、仲間のヴラミディール・コカキ、マッシモ・ヴォルペビットリオ・カタルディと共に逃亡を余儀なくされる。


先天性の"血液がささくれ立つ"という不治の難病に冒されており、生まれたときから常に血管内に無数の針が流れているかのような激痛に苛まれている。ヴォルペがスタンド能力「マニック・デプレッション」で精製する麻薬だけが唯一彼女の苦痛を和らげる手段となっており、これを常用した結果重度の麻薬中毒になってしまっている。中毒症状の影響か、イタリアの民謡である「しゃれこうべの歌」を口ずさむという癖がある。


病気と麻薬中毒の影響で肉体は既に酷く衰弱しており、満足に走ることもできない(ムーロロにも「手遅れでもう長くない」と断言された)。また麻薬の効果が切れて症状が悪化したときはヴォルペにしか治療ができないため、彼の傍から離れられないという弱点も抱えている。


他のメンバー同様仲間への思いはとても強く、コカキがフーゴに敗れて戦死した際には嘆き悲しみフーゴへの憎悪をたぎらせたほか、不安に苦悩するビットリオには慈愛に満ちた励ましで勇気づけ、ヴォルペに対しては「笑うと絶対可愛いんだから笑った方がいいよ」と笑いかけるなど、年相応の優しい少女としての一面も持っている。

しかしその一方で目的のために無関係なシラクサの全住民を捨て駒として利用する作戦を平然と実行するなど、やはり残虐な危険人物としての側面も持ち合わせている。またスタンドの性質(詳しくは後述)から、自らの境遇や世界に対する失望や諦観も強かったと思われる。


ヴィラ・サン・ジョヴァンニの港倉庫で組織の刺客として現れたサーレーズッケェロをビットリオとの連携で返り討ちにし、その後コカキの提案でシチリア島に潜伏する。

しかし次の刺客として差し向けられたフーゴ一行との戦闘でコカキが戦死し、引導を渡したフーゴを仇として激しく憎悪するようになる。


その後残った3人でシラクサへと移動し、スタンド能力を駆使してフーゴたちの乗ったヘリコプターを撃墜する。シラクサでの最大の目的である石仮面の回収をビットリオに託し、自分はヴォルペと共に足止め役を務め、シラクサの全住民をスタンド能力で精神汚染し操るという恐ろしい作戦を実行した。

追っ手を迎え撃つために前線に出ようとするヴォルペから大人しく待つように念を押されるも、フーゴへの憎悪に突き動かされて単独行動を開始。汚染した住民にまぎれてフーゴの脇腹にナイフを突き刺し深手を負わせることに成功するが、撤退中にパープル・ヘイズの追撃を受け、殺人ウイルスに感染してしまう。それでも即死はせず、かろうじてヴォルペのもとまで帰還したものの、そこで限界を迎えて全身が崩壊した(30秒ほどで全身を腐敗させるはずの殺人ウイルスに感染しながらしばらく生きながらえた理由は不明だが、本体のフーゴが重傷を負っていたことや後の展開からマニック・デプレッションの麻薬の影響だった可能性などが考えられる)。

しかしヴォルペがマニック・デプレッションの能力を駆使して肉体を活性化させたことで"九割がた死体"という状態になりながらも生存し、既に思考もできないながらも最後までスタンド能力を使い続けてヴォルペをサポートした。だがヴォルペがフーゴに敗れて死亡したことで、アンジェリカの命も終焉を迎えた。


スタンド「ナイトバード・フライング」

【破壊力 - E /スピード - A /射程距離 - A /持続力 - A(症状が続く限り) /精密動作性 - E /成長性 - E 】


小鳥の姿をした半自律型のスタンド


人間の魂を探知して追尾し、相手を末期的な麻薬中毒症状に汚染し幻覚を見せる能力。幻覚の内容は攻撃対象によって変わるようで、フーゴには過去の出来事全てが自分の思い通りに進んだ「都合のいい未来」を、ヘリコプターのパイロットには即座に自殺に追い込むほどの「あまりに恐ろしい幻覚」を見せた。

精神だけでなく肉体にも影響を及ぼし、痛覚を奪ったり平衡感覚を狂わせることによって相手の戦闘力を低下させることも可能。さらには人間の魂を探知するという性質から、自分たちに近づいてくる敵の存在を事前に把握したり、本体から離れた場所で能力を使っても「魂の消滅」を感じ取ることで大雑把ながら死者数を感知することもできるなど、応用の幅が広い。

スピードは時速250キロ以上で飛行する高速ヘリにも余裕で追いつけるほど速く、効果範囲もシラクサの町全体に影響を及ぼせるほど広い。

攻撃対象は本体が指定することができるものの、アンジェリカ自身は麻薬中毒によって記憶力と判断力が著しく低下しているため、ほぼ無差別攻撃に近い状態となっている。もっとも彼女にとってはチームの仲間以外は全員敵であるため、仲間の存在だけ認識できていれば問題はない。

直接的な破壊力は皆無であるものの、後方支援としては非常に強力な能力であり、能力の相性で効果が薄かったムーロロ以外に対しては絶大な威力を発揮した。一応あらかじめ負傷して強い痛覚を抱えておくことで汚染の進行を遅らせることは可能だが、完全に止めることはできない。


この能力はアンジェリカ自身の「他人に理解してもらえない寂しさ」が発現されたもので、人間の魂を追う性質は「人の温もりを求めている」とされる。作中では語られていないが、病気の影響かアンジェリカが孤独な人生を歩んできたことが窺える。


余談

若くして麻薬中毒になり心身ともにボロボロになったアンジェリカであるが、そもそも彼女は病気の苦痛を和らげられるヴォルペがいなければ生き続けることすらできなかった(作中でも「麻薬中毒になるしか生きる道がなかった」と記されている)ため、これも彼女自身が生きるために選んだ一つの道であったともいえる。このため、麻薬を誰よりも憎悪していた一方で子供に対する優しさを持つブチャラティが、もしも文字通り「麻薬でしか命を繋ぐことができない子供」であるアンジェリカと出会っていたらどうなっていたのだろうと話題に上がることがある。

また、もしも出会ったのがヴォルペではなく兄のトニオであったなら、パール・ジャムの効果で病気を克服できたのではないかと言われることもある(実際彼は外伝漫画で不治の病の治療に成功している)。


関連タグ

恥知らずのパープルヘイズ マッシモ・ヴォルペ ビットリオ・カタルディ


参考

線維筋痛症 … 全身に激しい痛みが生じる現実の病気の一種。

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