擬獣化
ぎじゅうか
概要
何らかの事象を動物に見立てて表現すること。
主に哺乳類になっているものを示すが爬虫類や鳥類、場合によってはサメなどの魚類やドラゴン等の架空生物になっているものも「擬獣化」の内に含むものとされることがある。
人間個人の場合、ゼロからの創作では動物の擬人化の側面が強くなるため、既存のキャラクターの二次創作の場合のみこのように呼ばれることが多い。
この他、機械や自然現象、職業などを動物に見立てる場合もある。
ケモノジャンルにおいて、主にケモノと認識されるものが専ら「擬獣化」とされる傾向が強い。(詳しくはケモノの項目参考)
明確に言えば比較的動物度の高い獣人や四足のケモノになっているものが擬獣化とされ、耳や尻尾をつけただけのもの、手足が動物になっているだけのものは別物とされることが多い。→獣耳
獣耳よりも獣度が高く、しかし顔は人間のままである場合は半獣化とされることもある。
中には首から下のみが獣になっている首下獣化なんてものもある。
人物の擬獣化の技法
1.キャラクターの職業やイメージからの見立て
例・警察官>警察犬(ジャーマン・シェパード等)
気弱キャラ>草食小動物 強気キャラ>肉食動物
4.既存の動物キャラのデザインをテンプレートとした見立て
動物モチーフではあるが明確な擬獣化とは別とされる場合もある。
海外ではライオンキング(ライオン化) Balto(ハスキー・狼化) スピリット(リアルめなデフォルメの馬化) マイリトルポニー(カートゥーンデフォルメの強い馬化)がメジャーなモチーフであり、擬獣化作品の中核をなしている。
5.海外における「擬獣化」の名称について
現在海外では特に「擬獣化」に当てはまる一つの単語はなく、
(というのも欧米をはじめとした海外ではケモノジャンルが日本以上に遥かに人口も規模も大きいために、
版権キャラの擬獣化イラストがもはや一般的な二次創作のジャンルとしてごく当たり前に行われていることによる。
日本において版権キャラに獣耳や尻尾を付けた絵に対し「○○化」のような特定の単語が使われることがほとんど無いのと同じ。)
擬獣化に該当するイラストは単純に「Animal ○○(キャラ名)」や「Furry ○○」や「Anthro ○○」、または「(動物名)+(キャラ名)」といったようなキャプションが添えられていることが多い。
とりわけ「○○ as furry」や「○○ as Animal」(ケモノとしての○○)といった文章が比較的多く使用されている傾向にある。
稀に「furried(ケモノ化された)」という言葉が使われている場合もある。
実際にはこの限りではなく、作品やグループごとに種類を絞ったり、干支や十二宮星座に見立てるなどバリエーションは多い。
3と4の複合系の一例
transfurとの違い
擬獣化と同様、特定のキャラクターが動物になったような姿を描くジャンルにtransfurというものが存在している。
ただ、transfurは大雑把に言って「獣(あるいは別種族)への変身」を意味しており、変身させられた事による恐怖や受難を描いたり、変身する過程を描いたりするフェティシズム的な側面が強い。
対して擬獣化の場合は、あくまで例えであったり、「その世界線では最初からその姿」という描写であったりしており、フェティシズムな側面は弱く、ベクトルはかなり異なっている。
石像で例えると、「ある人物をモデルに石から作った石像」と「ある人物を石化させて石像を作る事」くらいの違いがある。
「犬化」「猫化」等のタグはtransfurの意味でも用いられているが、transfurと区別できる「擬犬化」「擬猫化」等のタグも存在している。
ジャンル専用タグ
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