福田耕太
ふくだこうた
概要
ノザマペストンサービス駆除班に所属する男性。
基本的に口数は少ないが、トンボアマゾンと化した大滝との戦闘を前に真っ先に迷いを口にしたり、仲間のために涙を流したり、悠に対してさりげなくフォローを入れるなど仲間思いの熱い性格も秘めている。
作戦では作業車両の運転や、ライフル狙撃による後方支援などを担当。
元警視庁特殊部隊出身であるため狙撃の腕は達人の域に達しており、三崎が発砲した飛翔中のスラッグ弾を狙撃して弾速と威力を向上し、二発分の弾丸を敵に命中させて大ダメージを与えるといった神業を披露したこともあった。
白兵戦能力や生命力も非常に高く、アマゾンの攻撃で重傷を負ったり、無数のアマゾンに包囲されるなどの窮地に陥ることが度々あるが、無事生還して戦線復帰している。
また観察眼にも優れており、マモルや蝶アマゾン蛹体の異変にも真っ先に気付いていた。
特殊部隊時代から志藤の部下で、狙撃の腕も買われており、重要な局面を任されることも多い。
既に他界した父に代わり、認知症を患っている母の介護費用を稼ぐために駆除班に参加しており、ぶっきらぼうながらアマゾンである悠を気遣うような行動も時折見られるなど、根はやさしい性格であることが伺える。
シーズン2
駆除班解散後も母親の介護費用として多額の金が必要だった為、橘に頭を下げて4Cの駆除部隊・黒崎隊に入隊し、アマゾン狩りを継続している。
隊内では駆除班時代と同様、HK417による後方からの狙撃を担当する。
しかし仲間思いの性格からかつての仲間であるマモルや悠と戦うことにためらいを見せており、その事を橘や黒崎から糾弾され決断を迫られ苦悩した結果、母親のために他への情は捨てて銃を撃ち続けることを決意。旧駆除班の絆の象徴である五円玉のペンダントを志藤に返却して決別した。
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以下、ネタバレ注意
Episode10にて、これまで介護してきた母親が病院内に設置されていたウォーターサーバー「Aroma Ozone」の水を飲んでいた事から溶原性細胞に感染し、アマゾン化してしまう。
アマゾン細胞に感染した影響なのか、患っていた認知症が治った母親は息子である耕太の顔をハッキリ認識しており……
その後、描写は無かったものの母親を自身の手で殺害したらしく、Episode11では返り血を浴びた状態のまま、怒りに震える声で札森に圧裂弾を要求した。
その姿は、普段は呑気な札森すらも絶句するほど悲痛かつ凄惨なものであった。
元駆除班と合流してマモルの前に立ちはだかる福田だったが、意外にも彼の目的は復讐では無かった。
福田は「一連の惨劇の原因は、5年前に自分達がマモルを人間の敵になる危険を廃するために撃ちもせず、無理矢理にでも人間の側に引き留めようともせず、ただ助けたつもりで中途半端に手を引いた事だ」と考えており、今度こそ撃つにしろ撃たないにしろ最後までマモルの傍にいようとしていたのだった。
圧裂弾を要求したのも、復讐の為マモルに使うのではなく、これ以上の悲劇を生み出さないためにマモルが確保しているオリジナルを確実に倒すためだった。
しかし、実験体の仲間たちを全て殺され、三崎から福田の母親のことを聞いて今更後戻りもできないと悔やみ続けるマモルには福田の言葉も届かなかった。壮絶な戦いの末にマモルは溶原性細胞のオリジナルを庇って爆死してしまう。
爆心地には元駆除班の絆の証である五円玉が遺されており、それを見た福田は「(マモルは)戻って来たんだ、俺たちの所に……」と痛切な表情で語るのだった……