演:三浦孝太
概要
『仮面ライダーアマゾンズ』Season2に登場する人物。
駆除班の解散後、アマゾンの駆除を行っていた4C黒崎隊の隊長。
アメリカ特殊部隊所属経験があり、アマゾンとの戦闘も常に冷静にこなす実力者。
戦闘時にはカービン型のアサルトライフルHK416Dを愛用しており、隊員に命令を出しながら援護射撃を行うことが多い。射撃精度は極めて高く、敵の頭部などに命中弾を与え続ける事で相手の動きを封殺。そのまま駆除に至る事もある。
長年、生死の懸かった戦いを続けている影響か、かなりのリアリストかつ毒舌家。
アマゾンに対する容赦は一切なく、かつての駆除班がマモルを仲間として大切に思っていたのとは対照的に、イユを完全に道具扱いして酷使し、「アマゾンを感知する能力が低い」などの理由から罵声を浴びせることがあった。
部下の福田耕太と水澤美月に対しても、「水澤悠やマモルと交友を持っていた為、今もアマゾンに同情的な考えを持っている」という理由で不信感を抱いている。
当然ながら強い食人衝動を持つ千翼に対しても険悪な態度を取ることが多く、彼が暴走した際には真っ先に駆除を試みている。隊員が意志を取り戻したイユの駆除を躊躇うような言葉を発した際にも「帰れ!」「他にも千翼とイユを人間と同等に見ている奴いるか?」と恫喝していた。
ただし、アマゾンとの戦闘中であっても逃げ遅れた民間人を発見すると救助を優先したり、駆除を妨害する長瀬裕樹に対しても一発殴ってはいるものの過剰な暴行は加えないなど、人間に対してはそこまで非情というわけではない。先述の言動に関しても過酷な現実に対峙するため、あえて偽悪的な言葉を選んでいる節があり、要所で隠し切れぬ人情が垣間見えることもあった。
使用者が限られている圧裂弾の使用を混戦の緊急状態でも、あくまでその資格を持っている人間に発砲させようとする規則に真面目な面もある。
片頭痛に悩まされているのか、大量の頭痛薬を服用しているシーンが多い。
外見や性格から反して筋金入りの甘党で、休日には一人でスイーツバイキングを楽しむほど。
休日にもかかわらず、札森一郎から緊急出動の電話がかかってきた際も、散々渋った末に皿に盛ったケーキやチョコレートを残すのをあきらめきれなかったのか、店員に持ち帰りができないか相談していた。
なお、休日も普段の戦闘服とほとんど見分けがつかない私服を着ており、女性だらけの店内ではかなり浮いていた(演者のTwitterでの投稿によると、細部のデザインが異なる)。
最終話では千翼の壮絶な生き様と天条隆顕の狂気を目の当たりにして何か思うところがあったのか、札森に対して「お前、死にたくないって思ったことあるだろ?生きたいって思ったことあるか?」と尋ねた。札森からの「同じでしょ」という答えを聞いた黒崎は、初めて笑顔を浮かべ、立て掛けていたHK416Dをその場に置いたまま立ち去って行った。
最後ノ審判
season2最終話の描写から戦いを捨てたと思われたが、劇場版でも引き続き黒崎隊の隊長として登場。
相変わらずアマゾンへの偏見は健在であり、それどころか妨げになる相手が例え人間でも容赦なく撃つという過激な人物へと化した(これに関しては、人間の遺伝子を持つ悠はいつ溶源性細胞のオリジナルになってもおかしくないという事情やバラアマゾンのように人間がアマゾンを匿ったことで発見が遅れ、被害が拡大したケースもあったこと、そして悠を庇った人間が「戦闘訓練を積んだ兵士」という場合によってはアマゾンより危険な存在になりうる人物であったことなど、複合的な理由が考えられる)。
悠を追う中で想定外の存在、そしてアマゾンの群れやそれを利用した陰謀に遭遇する。
最後のアマゾンである水澤悠と鷹山仁を2年に渡って追い続け、夜の森の中で遂に悠を追い詰めたが、美月が前に立ちはだかり説得されるも無視、彼女ごと撃つも両者は湖に転落し見失う。
翌朝、切子聖園付近でバッファローアマゾン、サメアマゾンと交戦する仮面ライダーアマゾンニューオメガと仮面ライダーアマゾンネオアルファを目撃する。2体のアマゾンを駆除した後に追撃するもネオアルファの手で目眩ましを受け、さらに乱入した駆除班のバンに2人のライダーが乗り込んで逃げられ、こちらもバンに乗り後を追い銃を乱射するも、結局は振りきられてしまう。
その後、捜査を続けようやく駆除班を見つけ出し、廃屋を出ようする福田を除く駆除班と廃屋の子供達を他の隊員と共に取り囲む。
黒崎「お前ら(駆除班)こそ。いつからアマゾン親衛隊になった?お互いアマゾン狩るのが役目だろうが」
これを聞いた子供達の正体はアマゾンであり、これを受けて「はめられた」と誤認し、絶望からアマゾン態になって隊員に襲い掛かり、駆除班と共に交戦状態になる。その最中にウミヘビアマゾンにより拘束され、危うく殺されかけるも、かつての部下である福田の狙撃により解放された。最終的にカミツキガメアマゾンを駆除し、他のアマゾンも駆除班により駆逐されるも、黒崎隊は自分と札森以外は全滅してしまう。
三崎「なんだか・・・やりきれねぇな・・・。」
志藤「いつまで続けんだ・・・。こんなこと・・・。」
人とアマゾンの争いにやるせなさを抱く駆除班に対し、あくまで悠と仁を駆除しない限り問題は解決しないと主張する黒崎だったが、志藤から切子聖園の実態を聞かされ、考えを改めたのか悠を追うことを止め、札森と共に村を去っていった。その後、仁が死に、悠の敵がいなくなったことを喜ぶ令華に出会う。
最終的に悠を駆除せず戻ってきたことに橘は激怒し批難されるも軽く受け流し、逆に(おそらく黒崎や駆除班から事情を聞いたであろう)事件の黒幕である橘を告発する意思を見せた令華に対し、橘が迫った際には拳銃で発砲して脚に重傷を負わせ(あくまで令華を護るための正当防衛と主張)、もがき苦しむ彼を嘲笑っていた。
余談
演者の三浦孝太氏は、『仮面ライダーOOO』でアンク(泉信吾)を演じた三浦涼介氏の実兄である。