概要
黄銅製の穴の空いた硬貨である。穴が空いているのは他の貨幣と区別しやすくするため。重さは3.75gで、これは一文銭「寛永通宝」の重さ一匁と同じである。
楽器にも使われる真鍮でできていることもあり、床に落とした際に奏でられる音色は非常に美しいという声も(こち亀でも、銀で出来ていた旧100円玉の音色に似てる…とネタにされた)。
「五円」と「ご縁」をかけて、お賽銭にされることも。また紐で綴りあわされて鶴や亀などの縁起物のオブジェにされることもある。
五円玉や五十円玉のように穴が空いたお金は、現在は世界的に珍しい。
現在発行されているものは書体がゴシック体だが、昭和24年から昭和33年まで発行されたものは書体が筆文字風で、裏面の「日本国」の文字も旧字体で「日本國」と書かれている。
なお現行通貨の中で唯一アラビア数字が使われておらず、(中国人以外の)外国人には額面がわからないことがある。
表側のデザインは日本の産業を表していて、稲穂は農業、穴の周囲にあるギザギザ模様は工業(モチーフは歯車)、下部の横線は水産業(モチーフは海)を意味する。
意外な使い道
金属製で、円形の小さな穴が開いた平たい板という性質を利用して、指にトゲが刺さった際に、患部に押し当てることで容易にトゲが抜ける…という使い道がある。
この方法は、警視庁のホームページにも掲載・紹介されている(該当リンク)。
関連タグ
表記ゆれ:5円玉