ナショナルリーグ東地区所属。
チーム名は、球団創設の2年前に当地で万博が開催されたことに由来している。
また1977年からワシントンD.C.へ引っ越す直前までは、1976年夏のオリンピックのメイン会場を改装したオリンピック・スタジアムをホーム球場としていた。
ポストシーズンには縁遠い球団で、地区優勝は1981年シーズンの1度だけ(しかもストライキによるシーズン中断明けの後期優勝というもの)だった。そのただ一度きりの絶好機も、リーグチャンピオンシップシリーズでロサンゼルス・ドジャースに敗れてリーグ優勝はならなかった。
3地区制度が始まった1994年シーズンは東地区の首位に立っていたものの、ストライキによってシーズンが途中で打ち切られたため、地区優勝を認めてもらえなかった。
その後は、エクスポズの躍進を後押ししてくれるはずのストライキは起こらず成績も低迷、21世紀初頭には観客の不入りを理由に球団削減の候補に挙げられ、野球の魅力を理解出来ないモントリオール市民からは球団不要論が湧き上がり、2002年にはオーナーだったジェフリー・ローリアがフロリダ・マーリンズに鞍替えしたことで遂にはオーナー不在となってしまい、「移転するか消滅するか」の話が現実のものになった。
結局、一度もワールドシリーズ進出を果たせないまま、2005年にアメリカ合衆国ワシントンD.C.に移転しワシントン・ナショナルズとなった。なお、球団オーナーが不在だった時期はMLBが他の29球団から徴収したお金で球団を運営していた。
モントリオールは市を挙げてエクスポズを追い出しにかかっていたはずなのに、その球団が直後の2010年代に黄金期を迎えたためか今さらになって「次のエクスパンションではモントリオール・エクスポズを新設して欲しい」と、コミッショナーのロブ・マンフレッドに泣きついているらしい。
永久欠番
- 8 ゲイリー・カーター
- 10 アンドレ・ドーソン
- 10 ラスティ・スタウブ
- 30 ティム・レインズ
- 42 ジャッキー・ロビンソン
エクスポズからナショナルズになった際に、それまでの永久欠番は全球団で永久欠番の42(ジャッキー・ロビンソン)を除いて全て失効してしまった。しかし、それを不憫に思ったのかモントリオール・カナディアンズ(NHL)のホームベル・センターでは当時のエクスポズの永久欠番をカナディアンズの永久欠番と一緒に掲げている。
日本人選手
大家はナショナルズとなった直後まで在籍していた。