初出:3巻
超能力者(レベル5)をも遥かに凌駕するという「絶対能力者」の事。アレイスター=クロウリーが目指す「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの」の到達過程にあり、「テレマ神秘主義」に関連する物と推測される。
絶対能力進化(レベル6シフト)実験
絶対能力者とは、第一位の一方通行(アクセラレータ)が唯一到達できる可能性を秘めた領域とされている。
樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)の予測演算では、他のレベル5は過剰な投薬で身体に異常を来すか方向性が異なる者しかいないため対象は一方通行に限定される。
絶対能力者は御坂美琴を128回殺害する事で到達可能だという。しかし学園都市の技術力を以てしても御坂美琴128人分の補充は不可能であるため、その劣化量産品「妹達(シスターズ)」2万人を殺害し、同様の結果を得ようとする「絶対能力進化実験」が実施された。
実験自体は結果を唯一予測できた樹形図の設計者の損失と上条当麻の介入によって修正の効かないレベルまで崩壊したため、無期凍結となった。
『超電磁砲』では上記設定が少し補完されており、刹那の瞬間にレベル6にはシフト出来るかもしれないが、その直後に崩壊すると予測されている。
なお第二位「垣根帝督」はアクセラレータの予備とされていたため、彼なら安定する可能性もあることが示唆されている。
アレイスター=クロウリー曰く、既に方式は確立されており一方通行、最終信号、風斬氷華を三位一体とする事で達成可能らしいが、彼の目指す先は「絶対能力のさらに先にあるもの」である。
だからこそ、わざわざ1920年代に潰れたかつてのテレマ僧院を「学園都市」として科学に偽装して蘇らせ、上条当麻を誘致したのだという。
【とある科学の一方通行】プロデュース
『とあセラ』での「プロデュース」(※自分だけの現実が宿る場所の研究)の成果の一つに「体が小さくなるにつれて能力の出力が落ちる」という物があった。その発想を逆転させて「身体の大型化が能力に繋がる」という仮説に基づき、機械で出来た巨体を脳にして自身の肉体と錯覚させることで能力を強化させた。
そこにエステル・ローゼンタールの死霊術を導入し、妹達の持つ「10031の死の記憶」を取り込む事での完成を目指している。
※菱形蛭魅をこの理論で「完全なる肉体と完全なる脳」、即ち絶対能力者(レベル6)へ昇華させる事が目的だが、既に当初の計画から逸脱している。
神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)
絶対能力の、その先にあるもの。
科学に偽装されたテレマの僧院「学園都市」。それらの創始者でもある魔術師アレイスター=クロウリーが掲げる計画の着地点である。
詳しくはこちらを参照。
関連項目
とある魔術の禁書目録 神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの
垣根帝督:
一方通行以外で唯一可能性がある者。クロウリーが目指した神浄との共通点もある。