サデン
さでん
「これからは我が主人、プリシャス様の時代だ。今の内に身の振り方を考えておけ」
「俺の名はサデン。貴様らがリュウソウジャーか。丁度良い、ここでお前らも消してやる」
CV:???(現時点では不明)/スーツアクター:矢部敬三
概要
第41話から登場。プリシャスの超側近とされている、ドルイドン族のビショップ級幹部怪人。
同じビショップ級であるウデンに酷似した姿が特徴だが、よく見ると緑の頭部を始めとした身体中の赤と緑の配色が入れ替わっている他、脇腹のベルトが右掛けで頭部横のドルイドンマークが左側になっており、ウデンの反転版とも言えるデザインとなっている。
あまりにも瓜二つな姿をしているので、リュウソウジャーの面々やワイズルーにも間違わられているが、ウデンとの詳しい関係は不明。
極端に口数が少なかったウデンに対し、味方に声を掛けたり敵を挑発する等、落ち着いた性格だがそれなりに饒舌。
一方で性格は横暴で卑劣。リュウソウカリバーを先回りして手にしたクレオンが渡そうとしないので、斬り捨てて力づくで奪い取ろうとしたり、一般人にわざと攻撃を仕掛け、リュウソウジャーが盾となって庇わざるを得ない状況を作り出す等、少なくとも作中では真っ向からの勝負を挑んでいたウデンとは対照的な冷酷非情さの持ち主である。
プリシャスに敬称を付けて呼び従っているが、その実態はワイズルー達と同様、生殺与奪を握られている為に従っており、自身の心臓をプリシャスに見せ付けられた際は、憤りを思わせる声を漏らしていた。
戦闘でもウデンと同型の剣から繰り出す剣戟のみでリュウソウジャーと互角に戦い、掌より光弾も発射する。更にテクニックも備えており、投げた剣でリュウソウルを弾き飛ばした上で上空に弾かれた剣を跳び上がってキャッチ、落下の勢いを乗せて大上段から斬り掛かり追撃する動きも難なくこなせる。
活躍
第41話
リュウソウジャーがリュウソウカリバーを手に入れた事で、エラスの復活が近づいてるのに呼応するかの様に地球に来訪。通りかかったワイズルーに今の内にこれからの事を考えておけと忠告した後、プリシャスと合流する。
プリシャスからウデンとガチレウスがリュウソウジャーに倒された事をプリシャスから聞かされた後、リュウソウジャーの手にリュウソウカリバーがあるのは厄介と判断し、それを強奪すべく活動を開始。
更にプリシャスから自身が来た以上、もう必要ないワイズルーとクレオンも処分しても構わないと命じられた。
その後、リュウソウカリバーの力を感じ取り、意気消沈していたクレオンの前に出現するも、彼の事は意に返さずリュウソウカリバーの捜索を開始。
だが、プリシャスに認めてもらうべく、クレオンが撮影所の小道具に置かれていたリュウソウカリバーを回収し、すぐさまその場に現れリュウソウカリバーを渡せと命令するも、今まで一度も心から満足した事がないという本心に気づいたクレオンが渡すのを拒否した為、それを奪い取ろうとクレオンを強襲。
追いかけた先で、頑なに拒否するクレオンを剣で切り刻もうとするも、その後を追いかけてきたカナロに妨害され、カナロと合流していた残りのリュウソウジャーもやってきた為、まとめて始末してやろうとドルン兵を呼び出しリュウソウジャーと交戦。
自身はその戦いを傍観していたものも、カナロの後を追ってきたミヤと騒ぎに駆けつけたスタッフが来たのに気づくと、わざと攻撃を仕掛けてリュウソウジャーが盾となって庇わざるを得ない状況を作ってうまく戦えない様に仕向け、レッド/コウがマックスリュウソウレッドに変身しようとした際に咄嗟に剣を投げてマックスリュウソウルを弾き飛ばして変身を封じ、リュウソウジャーを追い詰める。
しかし、その戦いを陰で見ていたクレオンが必死に戦うリュウソウジャーの姿に揺り動かされ、プリシャスに認めてもらう気持ちを振り切り、レッドにリュウソウカリバーを投げ渡した事で、レッドにノブレスリュウソウレッドへ昇華されてしまい、レッドの繰り出す攻撃に追い詰められ、メラメラソウルを装填して繰り出したレッドの『アルティメットディーノスラッシュ』を喰らって吹き飛ばされてしまい、リュウソウカリバーの力をその身に実感すると、そのまま撤退した。
余談
名前は恐らく「左腕」の読みを変えて捩った(左=サ+腕=ウデ→デン)か、スポンサーのテロップにあった「ウデンの再来」を、組み合わせて捩ったものと推測される。
一目瞭然だが、スーツはウデンの一部をリペイントしたものと思われる。
因みに、幹部怪人格のスーツが別の怪人のスーツに改造される事は多いが、まだ作品が終了していない時点で幹部怪人のスーツが改造されるのは珍しい。
サデンが初登場した第41話では、かつて『仮面ライダーフォーゼ』で風城美羽を演じた坂田梨香子女史が、カナロの元婚約者だった海のリュウソウ族・ミヤ役でゲスト出演している。