概要
相模鉄道(相鉄)が「ニュータウン鉄道」としての位置づけで作った鉄道路線で、いずみ野駅まで延伸したときに相鉄が大手私鉄へ昇格している。現在は二俣川駅~湘南台駅までの11.3km区間だが、将来的には慶応大学湘南藤沢キャンパス付近を経由して平塚駅方面まで延伸する構想がある。
相鉄本線の列車は相鉄新横浜線を介してJR東日本埼京線方面へ直通運転を行っているが、現時点ではJR線方面へ乗り入れるいずみ野線の列車の設定は行われていない。
加算運賃について。
この路線の加算運賃の高さが非常に問題になっており、新横浜線の運賃を合わせると羽沢横浜国大駅~湘南台駅の運賃が横浜駅経由よりも高くなってしまう問題がある。
更にこの加算運賃のお陰で湘南台駅~海老名駅の経路が小田急相模大野駅の安さは勿論、大和乗換と比較して運賃が10円しか高くないなどの問題がある。
更に現時点での加算運賃回収率は15.2%と低いなどの問題がある。
尚、加算運賃は以下の表の通り。
区間 | 6kmまで | 7~9km |
---|---|---|
二俣川~いずみ中央 | 20円 | 40円 |
いずみ中央駅~湘南台駅 | 30円 | 30円 |
余談だが、湘南台駅~二俣川駅の利用の場合、70円が加算され、これに新横浜線を加えると更に+30円加算されるので100円の加算運賃を取られてしまう。
例えば、湘南台駅~横浜駅は加算運賃なしだと290円、湘南台駅~羽沢横浜国大駅は270円と安くなるが、加算運賃の影響で前者が360円、後者が370円と非常に高額となる問題も指摘される。
列車種別
通勤特急
2019年11月のダイヤ改正にて新設。平日朝ラッシュ時・横浜行きのみの運行で、横浜行は湘南台を出るといずみ野、二俣川、鶴ケ峰、西谷、横浜の順に停車する。いずみ野線内でも通過運転を行う唯一の種別。
2014年5月から2019年11月までは日中時間帯に「特急」が運行されていた。横浜市営地下鉄ブルーラインの快速運転対策としていずみ野線にも「特急」を設定することになったが、利用率の低さから廃止された。
通勤急行
2019年11月のダイヤ改正にて新設。平日朝ラッシュ時・横浜行きのみの運行で、いずみ野線内は各駅に停車する。快速との違いは相鉄本線・星川停車の有無だけ。
快速
いずみ野線内は各駅に停車。いずみ野線の沿線利用者が二俣川で急行に乗り換える必要がないため、車内が空いていれば座って横浜まで行くことができる。
各駅停車
いずみ野線の主力種別である。横浜方面への直通が多いが、いずみ野線内運用(二俣川発着)の列車も設定されている。10両編成と8両編成が半々ぐらいの割合。
日中は快速と各駅停車を合わせて10分間隔の運行を行っている。
駅一覧
※停車駅については各駅停車・快速・通勤急行は各駅に停まるため省略
駅番号 | 駅名 | 通勤特急 | 乗り換え | 備考 |
---|---|---|---|---|
SO10 | 二俣川 | ● | 相鉄本線 | 横浜方面直通あり |
SO31 | 南万騎が原 | ㇾ | ||
SO32 | 緑園都市 | ㇾ | 2面4線工事中 | |
SO33 | 弥生台 | ㇾ | ||
SO34 | いずみ野 | ● | 待避線あり | |
SO35 | いずみ中央 | ㇾ | ||
SO36 | ゆめが丘 | ㇾ | ブルーライン下飯田駅が徒歩圏内 | |
SO37 | 湘南台 | ● |
走行動画
いずみ野線特急 湘南台駅→横浜駅