「一番、やりたくないことをしに来ました」
概要
初ライブである2017年7月22日にCDデビューと共にサプライズ発表された。
22/7結成秘話や「当番回」と呼ばれるキャラクターにピックアップした話などが描かれる。全12話+1話。
長らく続報がなかったが、アニメ化の告知がされてからちょうど2年後である2019年7月22日に正式な放送日が2020年1月であることが発表され、公式サイトとTwitterが開設。ティザービジュアル及びティザーPVが公開。
TOKYOMX、群馬テレビ、とちぎテレビ、日テレプラス(日本テレビ傘下の3つのCS局のうちのひとつ)他で放送されるとのこと。AbemaTVなどの配信サイトでも順次配信予定。
2020年1月4日に新宿バルト9で第1話と第2話の先行上映+キャストによるトークショーが行われた。
2019年12月24日のバースデーイベントにて「神木みかみ」・「東条悠希」・「柊つぼみ」ら3人を加えた11人全員が登場するExtra episode(13話)「8+3=?」の制作が発表された。このエピソードはDVD&BD第6巻に映像特典として収録される。
アニメ第1話の見どころやリアルメンバーたちの3年前のデビュー時や練習風景を収録した「放送直前リハーサル」がTOKYOMX・AbemaTVなどで2020年1月4日に放送。
アニメーション製作はA-1Pictures。なおこのアニメーションスタジオはアニプレックスの関連会社である。
アニメ放送前にはG.I.Pの公式ウェブサイトが開設。一時期、砂嵐をバックにメンバーたちの名前の表示と日常のワンシーン音声を切り取った「エントリー動画」が話題になった。その後、G.I.Pのサイトはアニメ放送後にメンバーの一覧やサイン、G.I.Pのスタッフが該当話の裏話を書くブログなどリアル方面でも連動を見せている。
毎週月曜日から金曜日までアニメとの連動要素として、以下の企画が行われている。
曜日 | 企画名 |
---|---|
月曜日 | ナナニジリクエスト |
火曜日 | アイドルお仕事募集 |
水曜日 | キャッチコピー選手権 |
木曜日 | メンバーお悩み相談室 |
金曜日 | 壁からの指令 |
あらすじ
滝川みうの元に届いた、芸能事務所「G.I.P」からの怪しげな手紙。
運命に導かれるように集められたのは、みうを含め8人の少女たち。
「あなた方にはアイドルユニットとしてメジャーデビューしていただきます」
――合田(ごうだ)と名乗る男に導かれ、目の前に現れたのは地下に存在する極秘施設と謎の“壁”。
みうたち8人は光と闇の渦巻く運命のステージへと歩き出す……。
(公式サイトから引用)
登場人物
上記メンバーは各項目を参照。
芸能プロダクション「G.I.P」
合田蒼(ごうだ あおい) CV:三宅健太
22/7のマネージャーを務めるスーツを着た、「蒼」という爽やかな名前にそぐわない大柄な男性。
その風貌からジュンに「ゴリラ」呼ばわりされるが何事も無かったかのように受け流した。一見するとコワモテではあるが壁ちゃんを見て目を丸くして驚いたり、笑ったり、汗をかいたりと表情は様々。
G.I.Pから飛び出したみうに対しても怒ることはせず、「あなたは必ず来る」と戻ってくることを確信している発言をする。
みうの母・紗幸に招待状を送ったことに関しては関与どころか招待状を送ったという報告すら受けていなかったことが第4話で判明する。
一部視聴者からは「壁は絶対です」としか言わないBOT扱いされているが第3話でのお披露目会場での会議や指示出し、指令が吐き出された際の仕事の手配・進行など22/7のスケジュール管理や細かな仕事などはきちんと行っている。
コミカライズ作品「22/7+α」では「今田」となっていた(1月24日に修正済み)。
メンバーの親族など
滝川紗幸(さゆき) CV:久川綾
みうの母親。
女手1つでみうとはるを育ててきたが重い病気を患っており、入院。
現在は退院してはいるものの以前のように働けなくなってしまった。ただし、絶対安静というわけではなく買い物程度の外出なら問題無い模様。
第2話の最後にG.I.Pから招待状を受け取るがみうに何も聞けないままライブ会場へと足を運ぶ。
みうがアイドルになったことに関してはお披露目ライブまで秘密だったこともあり相当驚いていたが理解はしているようで、彼女のグループに対する思いを聞いてからは快く送り出した。
滝川はる CV:天野心愛
みうの妹。彼女のことを「ねーねー」と呼び慕っている。
桜の両親。豪邸住まいでメイドを雇っている。
常日頃から仕事が忙しいせいで家にいないことが多く、桜からも快く思われていなかった。
桜がG.I.Pからの手紙を受け取った時に必死になって止めようとするがその思いに根負けし、「ある条件」を付けることで日本行きを許した。
藤間さくら CV:土井美加
桜の祖母。身体の具合が悪いらしく、車椅子で生活をしている。
桜自身が彼女がいれば他に何もいらないと言い切るほど精神的な支えになっていた。
ある日、体調を崩し入院することになるが…
母はバツ4で女手1つで都たちの面倒を見ている。都曰く「けったいな人」だが子供たちを大切にしている。
父は1人目の結婚相手。都が「お父ちゃん」と呼ぶ眼鏡を掛けた茶髪の男性。現在、連絡が取れない状態であり、都がアイドルを志すきっかけとなった。
都の弟・妹。半分は血の繋がっていない異父兄弟だがそれを感じさせないほど明るく、時折喧嘩もするが都含め家族と仲が良い。
キャストには記されていないが下にもう2人男の子と女の子がいる。
母は身体が弱く、医者が言うには「母子ともに出産して生きていること自体が奇跡」。麗華にやや似た顔つき。自らの全てを投げ打ってでも娘・麗華の無事を願った。その後、他界。
父は配管工だが麗華の友人曰く「パッとしない」。だらしない性格だが娘を思う気持ちは妻同様真剣そのもの。
麗華が東京行きを渋ったことに対しては「麗華が生きてくれていればそれでいい。この世界に君がいる、それだけでこの世の誰よりも幸せなんだって」という恥ずかしいセリフと共に彼女の背中を押した。
呼吸器系の病気を患っていたジュンの付き添いやお見舞いなど娘を心配する様子を見せていた。
ジュンの病気が奇跡的に完治したことに安堵した表情を見せる。
松永悠(ゆう) CV:田中あいみ
5年前にジュンが病院で出会った女の子。
自分の病気のみならず人生を悲観するジュンに「私、人生は遊園地だと思うの。せっかく遊園地に来てるのに悲しい顔してたら勿体ないよ」と声をかけ、友情を育む。
ジュンの退院が決まってからは大部屋から個室に移ったことが判明し……
父はアトリエを営み、娘の自由気ままな絵を称賛するも時には優しく諭す。
母は真逆であかねにはこれからの女性は自立しなければならないと言い放つほど厳しい。このことからあかねは母は自分のことが嫌いなのだと思っていた。
あかねが引き起こした「ある事故」を境に2人は離婚してしまうことになる。
用語
22/7
芸能プロダクションG.I.Pが立ち上げたアイドルグループ。オーディションで選ばれた……のではなく、G.I.Pが既に「選別」を終え、それによって選ばれた8人の少女たち。合田曰く「偶然ではなく選ばれた8人」。
学芸会や音楽の成績がパっとしなかったという都に「だからこそいいのです。我々が求めているのは新しいアイドルです」と肯定したところから特別な才能などは求められてはいないようだ。
現に元からアイドルを志しているニコルや興味があるぐらいのジュン、毛嫌いしているみうのように第1話時点では彼女たちには共通点も無く、互いに顔見知りですらない。
「壁が吐き出す指令を元に行うこと」「メンバーには寮としてマンションの一室が与えられ、希望者はそこから事務所に通うことができる」「事務所内では用意された制服で過ごすこと」がそれぞれ義務付けられている。また、メンバーが事務所にいる時は地下の控室で待機することになっている。
壁からの指令を元に遂行されているプロジェクトなのでメンバーが欠ける・与えられた指令が失敗した後に壁からの指令が無い場合、グループの未来は保証されない(=解散?)。
G.I.P
東京動物園の地下に設立されている22/7をプロデュースする芸能プロダクション。みうたちに送られた封筒には「G.I.Project」と記載されていた。
G.I.P公式サイトには設立日が「2016年1月XX日」と記されていることから(この記述を信用するのであれば)22/7のデビュー日である2016年12月24日までの1年間もの間、壮大な下準備を続けてきたことになる。
確認できるだけでも地上3階・地下7階にも及ぶダンススタジオやレコーディングルーム、トレーニングルームをはじめとしたレッスン設備やスタッフたちの事務所、22/7の控室などがあり、「これらの施設は全て今日のため。あなた方への期待の表れです」という言から彼女たちのためだけに作られたと言っても過言ではない。
応募すらしていない彼女たちの元にグループ結成の手紙を送りつけるなど謎が多い。
桜が言うには「今回のオーディションのために日本中の可愛い女の子に声をかけている」という噂が立つ程度には存在が知られているようだ。
給料は1日分が銀行口座を通じて振り込まれるが具体的な金額は不明。家計が苦しいであろう滝川家に於いてみうが「はるが食べたいと言っていた400円のたい焼きをお土産に買おう」と即決で思わせるぐらいの額が入金されていたようだ(これに関しては1月19日配信分の「くらてん!」でも言及されている)。
コミカライズ作品である「22/7+α」では手紙の差出人こそG.I.Pだがプロデュースする事務所は「バズウェーブ」となっていた(これは22/7のリアルメンバーが所属する事務所と同じ。1月19日に修正済み)。
壁
G.I.Pの地下にある極秘施設と共に存在する神秘的なレリーフが施された壁。
合田が言うには「壁からの指令は絶対」とのことであるが……
レリーフの下にある排出口からプレート状の「指令」が時間を問わず不定期に吐き出される。指令が吐き出される時は鐘の音と共に階が離れていても感知できるぐらいの揺れが発生する。
G.I.Pが設立されてから合田含め誰も指令を吐き出されたのを見たことが無いという。
第2話にてみうがセンターに選ばれたことを不服に思ったニコルが壁を直接問い詰めるが合田から「壁に質問することは許されない」と止められる。
「壁」が持つ力は不思議そのもので日付を指定したお披露目ライブや吐き出された当日に出版社に電話したら1か月後の雑誌の表紙に抜擢されるなど一部メンバーも不審がるほど。ただし、同時にトラブルもついて回り、お披露目ライブでは当日には修理できない器材トラブル、グラビア撮影では電車の遅延や車のエンストが発生した。
第5話で絢香が言うには日に日に音が大きくなっているようだ。
壁が今まで吐き出してきた一部を除く「~をせよ」という指令は各企業が22/7に事前にオファーを出したもので壁が許可を出したものであることが第6話にて合田の口から語られた。
~壁が吐き出した「指令」~
話数 | 内容 |
---|---|
第1話 | ようこそ22/7へ(2枚出されているがもう1枚は不明) |
第2話 | 2時間後、22/7審査会を行う(第1話で出された2枚目) |
第2話 | センターは、滝川みう |
第3話 | 2月27日お披露目ライブを行う |
第4話 | 一目千本桜でグラビア撮影を成功させよ |
第5話 | ITFに参加せよ(ED後に複数枚吐き出されているが内容は不明) |
第6話 | リーダーは、佐藤麗華とする |
第6話 | 沖縄のビーチで写真集の撮影 |
第6話 | (個人宛や差し入れを指定した指令)×18 |
第7話 | 9月22日 3000人規模のワンマンライブを行う |
壁ちゃん
第3話にて都がお土産屋で買ってきた猫のような動物のぬいぐるみ。右側がサングラスになっている眼鏡を掛けている。
壁からの「無茶ぶり」を緩和する意味合いで指令が吐き出される台座の上に置かれている。
桜やジュン、あかねからは好評で麗華は私物を勝手に置いて怒られないか心配していた。合田は文字通り目を丸くして驚いていたがその後も置かれていたことからお咎め無しとなったようだ。
しかし、緩和されるのはあくまで見た目だけであり、指令自体は緩和されないので第4話では「不穏な佇まいにも見えてきました(あかね)」「イノセントな怖さあるよなぁ(都)」と突っ込まれた。
各話リスト
話数 | タイトル | 放送日 | 当番キャラクター |
---|---|---|---|
第1話 | さよなら、私のささやかな世界 | 2020年1月11日 | なし |
第2話 | めまいの真ん中 | 1月18日 | なし |
第3話 | こんにちは、新しい世界 | 1月25日 | 滝川みう |
第4話 | 約束に咲く花 | 2月1日 | 藤間桜 |
第5話 | ひっくり返せばええねんで! | 2月8日 | 河野都 |
第6話 | 偶数と奇数のあいだ | 2月15日 | 佐藤麗華 |
第7話 | ハッピー☆ジェット☆コースター | 2月22日 | 戸田ジュン |
第8話 | ゆめみるロボット | 2月29日 | 丸山あかね |
第9話 | お星さまのララバイ | 3月7日 | 立川絢香 |
主題歌
OP「ムズイ」
ED「空のエメラルド」
両曲とも22/7メンバー全員(初期メンバー)で歌う曲となっている。
キャラクター別エンディングテーマ
「One of them」 歌:滝川みう(CV:西條和) 第3話エンディングテーマ
「生きることに楽になりたい」 歌:藤間桜(CV:天城サリー) 第4話エンディングテーマ
「夢の船」 歌:河野都(CV:倉岡水巴) 第5話エンディングテーマ
「優等生じゃつまらない」 歌:佐藤麗華(CV:帆風千春) 第6話エンディングテーマ
「人生はワルツ」 歌:戸田ジュン(CV:海乃るり) 第7話エンディングテーマ
「感情無用論」 歌:丸山あかね(CV:白沢かなえ) 第8話エンディングテーマ
関連動画
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