概要
カメムシ亜目に属する昆虫の総称。コンパクトな体付き、尖った口吻とつぶらな瞳が特徴。前翅は半分のみ硬化するため、背中に畳んでいると往々にしてXの字形の模様ができている。この類の別名「異翅亜目」(異翅類)がこの特徴に因んでいる。
臭いにおいを出すことで知られているが、これはオナラではなく脚の付け根から分泌される化学物質である。ただし、「オオクモヘリカメムシ」「キハラヘリカメムシ」が出す匂いは青リンゴの香りに非常に似たものを出す。
臭いものを出す虫として「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」とも呼ばれる。
力士そっくりなジンメンカメムシや、ハート型の模様が可愛らしいエサキモンキカメムシなど、様々な種類のカメムシが存在する。
大半のカメムシは植物の汁を吸う草食性であるが、獲物に口吻を差し込んで捕食するサシガメやタガメなど、人間を含めて脊椎動物の血を吸う種類も存在する。臭いにおいに加えて、草食性と吸血性のものはよく害虫として扱っている。代わりに捕食性のサシガメは益虫とされることがある。
また、厄介なナンキンムシもカメムシの親戚にあたる為吸血する上に臭いにおいを放つ事もある。
水生カメムシ
水生のカメムシは、姿は一般のカメムシとはやや異なり、「カメムシ」と呼ばないものが多い。
主な種類は次の通り。
関連項目
コリアンダー(パクチー) … 香りがカメムシに似ている事から、日本では「カメムシソウ」という別名がある。