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ギーグの編集履歴

2020-04-09 11:26:06 バージョン

ギーグ

ぎーぐ

任天堂のRPG『MOTHER』及び『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する宇宙人。このゲームのラスボスである。

MOTHER』と『MOTHER2』とでは容姿や設定が大きく異なるため、別々に解説する。


概要

こ、これがギーグ…!!


MOTHERにおけるギーグ

ギーグ

1900年代の初め頃、地球に宇宙人が現れた。

彼らは主人公(以後、便宜上「ぼく」とする)の曽祖父に当たる人物であるジョージと、その妻であるマリアを連れ去り、地球を離れた。

その後、彼らはギーグの子守役を命じられることになり、地球人の手によってギーグが育てられることになった。

しかしその2年後、ジョージだけが地球に戻ってくる。その後ジョージはPSIなどの奇怪な研究に没頭するようになり、そしてマリアは永遠に地球に戻ってこなかった。


1988年、ギーグは地球に来襲。ホーリー・ローリー・マウンテン山頂にマザーシップを構える。

それが原因となってか、地球では電気スタンドや人形が飛び回る(ポルターガイスト現象)、人々が正気を失い「ぼく」に襲いかかる、死者がゾンビとなってさまよい歩く、怪物が人々を襲う(「ぼく」の仲間の1人であるテディによると、彼の両親はホーリー・ローリー・マウンテンに現れた怪物によって殺された、と作中では語られる)、村の大人達が突如行方不明になるなどの怪奇現象が発生する。


ヒドラのような体でカプセルのような機械に入っており、見た目はポケットモンスターミュウツーに酷似している。が、製作者曰くミュウツーをギーグに似せる意図はなかったのことなので、偶然の一致と思われる。

どのような攻撃をしているのかがわからず、ゲーム中では「ギーグからの こうげきのしょうたいが つかめない!」と表示される。

この攻撃は全体攻撃で、毎ターン休むことなく行われる。が、サイコシールド(パワーシールドは不可)やガードによってダメージを減らすことは可能。

いかなる直接攻撃もPSIも効かないが、最後は幼い頃にマリアに聴かされた子守唄を「ぼく」達に歌われることで戦意を喪失。再度の襲来を予見させる言葉を残し、マザーシップと共に地球を去った。


因みに、ゲーム版の公式設定では、生き残ったジョージがPSIの研究を始めたのは異星人の侵略に対抗するためであり、自分たちをさらいマリアを囚われの身にした宇宙人に対して敵対意識を持っていたことを伺わせている。

ラストバトル時のギーグのセリフにも「わたしたちの星から大切な情報を盗み出してわたしたちに歯向かおうとした……ジョージ」とある。


それに対し、ノベライズ版でのジョージとマリアは最初から最後まで宇宙人に対して友好的であり、彗星の衝突から地球を救って力尽きたギーグの母の恩に報いるべく、彼女の遺言に従ってそれぞれギーグを育てること、PSIの研究に没頭することを決心したという設定になっている。

(マリアがクイーンマリーになってしまったのは、ギーグが卵から孵るまでの100年間、若さを保つために入っていた睡眠カプセルが誤作動を起こして精神に異常をきたしてしまったためとされている。その間に予定よりも早く卵が孵ってしまったため、独りぼっちのギーグがグレてしまった)

元の親がいるので少なくとも単独犯ではないのだが、ゲーム内の情報だけでは所謂フリーザのように高貴の出なのか、一般家庭の放蕩息子(≒地球人が弱すぎる)なのかまでは判然としない。


MOTHER2におけるギーグ

ギーグ

「ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン」

「…カエレ…」

「チガウ…チガウ…チガウ」

「アーアーアー」

「イタイイタイ…」

「キ モ チ イ イ …」


地球を侵略するために来襲。しかし、彼の持つ予言マシン「知恵のリンゴ」がギーグの敗北を予言。その内容は「三人の少年と一人の少女によって悪魔は敗れる」というものだった。

そのため、ギーグは様々な手を使って主人公(以後、便宜上ネスとする)の冒険を阻もうとする。

彼は生き物の悪い心を助長するようだ。その為、動物が凶暴になったり、人間が正気を失いネスたちを襲ったり、人間の心に付け入り、負の感情を増幅させる幻影マシン「マニマニの悪魔」を作り、数々の悲劇を生み出した。

その他にも彼が地球に現れて、死人がゾンビとなったり宇宙人が暴れ回るようになった。

そして、未来では世界滅亡にまで追い込まれている。


ギーグの本拠地は過去の時代にあるため、ネス達は時空を超えるために生身の体を捨て、機械に魂を移さなければならなかった。つまり、ギーグが地球に襲来したのはネス達がいる現代よりも遥か過去だったのである。

だが最もギーグの影響を受けたのは、ネスの隣の家に住むポーキー・ミンチ。ギーグに深く侵食された彼はラストバトルの際にも現れ、ネス達に勝負を挑む。


ポーキーとの接触以前からそうだったのかは不明だが、あまりに自らの力が強大過ぎたためか、自我が崩壊してしまっているため、普段は「悪魔のマシン」によって力を制御している。この「悪魔のマシン」は全ての攻撃を無効化・反射するため、この段階でギーグにダメージを与えることはできない。

また、ネスにしか操ることができないはずの特殊なPSIを行使することができる。


ポーキーが敗れた後「悪魔のマシン」のスイッチを切り、ギーグは解放される。解放されたギーグは力を暴走させ、前作のような「こうげきのしょうたいが つかめない!」攻撃を行う。ちなみに中身は「PKフリーズ全体化」「PKサンダーβ」「PKフラッシュΩ」のいずれかであり、フリーズとフラッシュは大地or海or星のペンダントで軽減又は無効化出来る。サンダーは「フランクリンバッヂ」で反射出来るのでポーラ辺りに付けておこう。

唯一、ブレインショック系PSIに弱く、これをかければ、ある程度は受けるダメージを抑えることができる。またダメージを与える度に狂気に満ちたセリフを発するようになり、プレイヤーに強いトラウマを残す。


ポーキー曰く、「悪の化身なんてものじゃない、悪そのもの」。しかし、ポーキーの嘲りの言葉の中に隠された一筋の状況打開の手立てを見つけたポーラの祈りに応じ、冒険の先々で出会った人々が捧げた祈りの力によって、ギーグは最終的に完全に形を失い戦いは終わった。


ちなみに、公式的には『1』と『2』は世界観及びストーリー上の繋がりはないとされているため、恐らく『1』と『2』のギーグは別人と思われる。

(『2』は『1』のリメイク的位置づけで作られており、「1980年代のアメリカ」とプロローグ中で明言されている『1』に対し、『2』ではアメリカが舞台とは明言されておらず、前作とのつながりを示唆する演出も存在しない)


ネスサン待ち受け

第1段階では、パイプ状の物体が球体の周囲を取り囲んでおり、その球体の真ん中にネスの顔が映し出される。意外と知られていないが、この段階でのBGMは「イナクナリナサイ」ではない。


胎児ギーグ

第2段階では背景と同化し(正確にはギーグ自体の敵グラフィックが無い)、苦悶の表情を上げる人の顔(あるいは胎児のシルエット)のようなものが蠢く。

また、上下をひっくり返すと人の顔の部分が『1』のギーグの頭部のように見える。

この姿故に、上記の「狂気に満ちたセリフ」と相まってプレイヤーに凄まじいトラウマを植えつけた。


第1段階ではギーグの本体がどこかコンピュータ回路のようにも見えるため、ギーグ自体が生体コンピュータか何かである可能性も考えられる。

第2段階でようやく言葉を発するが、セリフが会話というよりも無機質さと暴走してエラーを吐きまくる様とも似ている。BGMが前作のような環境音みたいなものに変わる。

第3段階で「顔」がうねりながら分裂するようになるものに変わっていく。BGMが少し激しいものになる。

第4段階以降になるともはや何がアニメーションしてるのかわからない背景になり、BGMが阿鼻叫喚もしくは嵐のような音に変化する。この時、「いのり」の声は暗闇に吸い込まれ…それでも祈り続けた後、覚えのある名の人物の元に少しずつ届く。その人物も祈る毎にギーグにダメージを与え、最終的には五桁のダメージを与える程の強力な祈りを届けた。

ちなみに祈ってくれる人たちは、

  1. どせいさん、アンドーナッツ博士、アップルキッド
  2. トンズラブラザーズ
  3. ポーラの家族、幼稚園児たち
  4. トニーと寄宿舎の同僚たち
  5. ランマの若い女性たち
  6. フランクさま
  7. ネスのママ、トレーシー
  8. 無反応
  9. 覚えのある名の人物

である。

プロデューサーの糸井重里は、自身が運営している「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で、「(要約)少年の頃に間違って観てしまいトラウマになった映画がギーグのセリフの元になっている」と語っていた。



なお、余談ではあるが、ファミコンディスクシステム末期の頃に任天堂から発売されたアドベンチャーゲーム『タイムツイスト』において、赤ん坊時代のキリストの体を乗っ取った悪魔と、主人公の少年の対決のクライマックスを迎えたシーンで、この状態のギーグによく似た背景エフェクトが出てくる。

(ちなみに『タイムツイスト』の開発元は『1』『2』の開発に関わったパックスソフトニカ)


ちなみに、任天堂公式ガイドブックではギーグのページはない。


最大の謎

先述の通り「知恵のリンゴ」はネス達「三人の少年と一人の少女」に敗れると予言したが、これはポーキーを過去に呼び寄せた結果的中した事となる。そもそも一体何の目的でポーキーを呼び寄せたのかが全く不明のままである。ちなみにだが、あのセリフからして一行の中で何故かネスにだけもの凄く執着している。



ギーグの主な部下


関連動画

MOTHERギーグ戦闘曲


MOTHER2ギーグ第一段階戦闘曲


MOTHER2ギーグ第二段階戦闘曲(イナクナリナサイ)


MOTHER2(GBA版)バグ ギーグをいのるなしで倒す。 Earth Bound Glitch

GBA版はスリップダメージで倒すと、死に際の形態変化やファイナルアタックを使用しない。ほかの敵に対しても同様。



関連タグ

MOTHER MOTHER2 ニンテン ネス ポーキー

みんなのトラウマ(ゲームにおけるみんなのトラウマ一覧) ミュウツー 作者はギーグ PARANOiA~HADES~

ラヴォス…太古の時代に襲来し、未来では世界滅亡を引き起こした元凶繋がり。

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