スイッチ版専用のマリオメーカーの完全新作。
パーツが大量に追加され、3Dワールドスキンも追加。発売は2019年6月28日。
前作との違い
マリオメーカーとの大きな追加点は以下の通り。
システム
- パーツ選択方式の変更 パーツ名も表記されるようになった。
- ソフト内でタグの設定・検索が可能(1では外部サイトを使用)
- コース説明文を書くことができる
- 職人ポイント
- Miiの着せ替え及び服の入手
- 残り0秒になった時の時間がやや長く感じられるようになった。
コースギミックに関する違い
- 坂
急な坂とゆるやかな坂の二種類で分けることが可能。コンベアにも斜めの坂を作れる。
太陽はマリオ3の挙動で動くほか、夜のスキンを適用すると月と入れ替わる(後述)。
- スネークブロック
1ではレールを活用してしていたスネークブロックを追加。
緑色と水色のものの二種類があり、後者のほうが速度が速い。
- ON/OFFスイッチ
赤と青のブロックはこのスイッチを叩くと出現と消滅を繰り返す。赤が現れているときは青が消えていて、青が現れているときは赤が消えている。 閉じ込めが起きることもあるので注意が必要。
それ以外にもレールの切り替え、コンベアの向きの変更などができる。
- シーソーリフト
重さで傾くリフト。先端でジャンプすることで敵を押し上げたりできるほか、
ドッスンでリフトにいる他の敵を跳ね上げたりすることもできる。
- ブランコクレーン
振り子のように動くクレーン。
マリオ自身がつり下がってジャンプ移動できるほか、敵などをつかんで移動させられ、マリオが近づくと離す。
また、クッパクラウンでの移動など状況によっては邪魔になる事も。
- 水面の追加
森スキンで水面の高さを自由に選べる。
下半分が水に浸かったコースや、水面が上下する(速度も変えられる)コースを作ることも可能。
水だけでなく城の溶岩も上昇させられる。
- カスタム強制スクロール
強制スクロールのさせ方を、従来の横方向だけでなくナナメなどにも設定可能。
速度も変えられるので、一部分だけ強制スクロールを速くしたり遅くしたりもできる。
変更ポイントは10か所まで設定可能。
- 縦長コースが製作可能
サブエリアに限られるが縦長コースを作る事が出来る。
この場合は当然強制スクロールも縦方向。
スタートとゴールを別に分ければ、縦長コースをメインに持ってくることも可能。
なお、カスタム強制スクロールは縦長コースでは使えない。
- カロンこうら
カロンの甲羅をクツのように身にまとうことができる。
水面・毒沼・溶岩やトゲの上を進むことができる他、崩れて死んだふりをすることで一時的に無敵化する。
実はクッパを一撃で倒せる。
- 1枚でコイン10,30,50枚分の大コインの追加
- オトアソビの追加
新しい効果音が大量追加されている。既存のものも含めて全部で47種類ある。中には謎の村雨城も。ただし、電話の音やインコなど廃止されているオトアソビもいくつか存在する。
- ゴール条件を設定可能
「特定の敵をすべて倒す」「コインを特定枚数取る」などのゴールのために必要な条件を設定できる。達成していないとゴールが消えた状態になりゴールできない。詰みが起こりやすい要素のため扱いには注意が必要。「1度も○○せずにゴール」は、ゴール条件を満たしている状態で始まり、満たさなくなると最初からやり直さなければならない。難易度が格段に上がってしまうこともあるので、高評価を得たい人はあまり設定しないほうが良い。
- パラシュート
空中にある特定のアイテムや敵などに付けると、着地がゆっくりになる。横向きドッスンの移動もゆっくりになる。
- たつまき
付近にあるものを空中に巻き上げる。クッパなどの大きな敵も巻き上げられる。左右に移動していて崖や壁にさしかかると引き返す。
- つらら
落ちないものとマリオが近づくと落ちるものがある。足場にもなる。
- 赤ヨッシーの追加
赤ヨッシーは舌を伸ばして敵を食べることができない代わりに無限に炎を吐くことができる。ファイアクラウン同様、ファイアマリオで乗ると炎が3方向に分かれる。
巨大卵を置くと出てくる。
- 砂漠、雪原、森、空のフィールドスキンの追加
それに伴いBGMも大幅追加された。雪原は滑りやすく、森は下部が水になり、水面の高さを変更できる。砂漠・空に関しては(夜を除き)特別な機能はない。
- 夜の要素追加
月を設置するとフィールドを夜にすることが可能。1回月を置けば以降は昼夜変更ボタンが現れるので、以後は月を消しても構わない。
月は太陽と同じ挙動で降りてくるが、触れると画面上の敵を一掃できる。
また、BGMがオルゴール風になる等の変化もある。
この他、フィールドスキンによってフィールドに以下のような変化が起こる。
- 地上:クリボーハナチャンが水中仕様で移動するようになり、ワンワンがより長く伸びる。テレサはいつもとは逆の向きに反応し、ドッスンやネッチーが通常のテレサ同様こちらの向きに反応し、テレサ・テンが集団のまま移動するようになる。スーパーキノコがスターのように跳ね、1UPキノコが見るからに毒々しいくさったキノコになる等様々な変化が現れる。地上の夜が一番難易度の高いステージを作りやすくなっている。
- 地下:上下が逆転する。
- 水中・お化け屋敷:自分の周囲以外が暗くなり見通しが悪くなる。設置する敵やギミック、オトアソビを活用してより広範囲を照らすことができる。
- 空:ジャンプの挙動が遅くなり、宇宙空間を飛んでいるようになる。敵も水中のような挙動になる。
- 雪原:昼よりも地面が滑りやすくなる。
- 砂漠:一定間隔で風が吹くようになる。
- 森:下の水が毒沼に変わり、溶岩同様落ちると即ミスになる。
- 飛行船:敵が水中のような挙動になる。マリオは通常通り。
- 城:マリオが水中のように泳ぐことができる。敵は通常通り。
- 凍ったコイン
Ver.2から追加。氷の床同様の状態になり、ファイアボールやバブル、バーナーなどで溶かすと取ることができる。
- Pブロック
Ver.2から追加。Pスイッチを押すことで出たり消えたりするブロックで、壊すことはできない。
- マスターソード追加
Ver.2からマリオブラザーズスキンのみで追加。取るとリンクの姿になる。キャラマリオのように見た目だけが変わるのではなく、剣で敵を攻撃したり、盾でガードしたり、3方向に弓矢を撃ったりとアクションも豊富。
敵キャラの追加
- カキボー追加
『New スーパーマリオブラザーズ U』に登場したクリボーの変種。カキボーは赤ノコノコ同様足場を往復する。音楽ブロックの音色はホンキートンクピアノ。マリオワールドのスキンではクリボン同様の変化を遂げた「カキボン」に置き換わる。
- 横移動するドッスン
本作のドッスンは、マリオ3のように下だけでなく横へも移動させることができる。
なお、3Dワールドのドッスンは潰されなければ乗ったりしてもダメージを受けないので、横移動するドッスンに乗って進んだりして足場に使うこともできる。
- マグナムキラー追加
発射方向を4方向で指定でき、こちらを追尾する赤いマグナムキラーもいる。
後述の3Dワールドスキンではブロックを破壊するほか、画面奥から発射するタイプもある。
- ブンブン追加
ブンブンは基本的にマリオ3のものを基準とした行動をする。羽根をつけると通常時とは行動が全く違うものになる。3Dワールドスキンではコウラにトゲがなく、3Dワールドの1戦目に近い行動を取る。
- ガボン追加
Ver.2から追加。投げてくる鉄球は?ブロックに当てると中身を出せる。巨大化したものはブロックを破壊する。
また、雪原では投げるものが雪玉に変わり、踏むと投げ返せる。
- サンボ追加
Ver.2から追加。上方向に何段も積んで大きくできる。夜の地上ではうねうねと浮遊して動き回る。
また、雪原では雪仕様になり、踏むと頭が雪玉に変わる。
- クッパ7人衆追加
ver.3から追加。『スーパーマリオ3Dワールド』を除く全てのスキンに設置可能。
3Dワールドスキン
スーパーマリオ3Dワールドのスキンが追加されている。ゲームシステム上は2Dだが画面表示は3D。
パーツの構成が他のゲームスキンとは大きく異なるため、他のゲームスキンとの互換性はなく、切り替えるとそれまで設置したものは消えてしまうので注意。
ネコマリオや点滅ブロック、ノコノコカーなどの3Dワールド専用の要素が使用できるほか、
ウーガンフィッシュやプンプンなどの専用の敵も存在する。
パックンフラワーを踏んで倒せる、ドッスンの上に乗れる、敵とスーパーキノコが重ならない、ちくわブロックとマリオが重なれないなど当たり判定が他のスキンと大きく異なるので注意。
- ダッシュブロック
Ver.2から3Dワールドスキン限定で追加。乗るとより高速でダッシュする。ジャンプの飛距離も大きく伸びる。
プレイヤーキャラ
下記のストーリーモード以外ではルイージ・青キノピオ・キノピコが使用可能。設定から変更することで使用可能で、キャラによっての性能差は無い。キノピオとキノピコは、未登場のそれぞれスキンでグラフィックや変身姿は全て新たに書き下ろしになっている。
ストーリーモード
今作には、アンドゥ犬のいたずらによって消えてしまったピーチ城を再生していく「ストーリーモード」がある。
このモードでは、ピーチ城を再生していく過程で100以上のコースに挑戦していく事で、
コース制作に関わるヒントや知識を得ることができる。
ストーリーモードを進めていくと、マリオブラザーズスキンのみで使えるGB版のスーパーマリオランドで登場した「スーパーボール」や、3Dワールドスキン限定のビルダーマリオが使えるようになる。
また、このモード限定の救済処置として同じコースで2回ミスするとビルダールイージが出てきて彼が用意したコースパーツをコースに設置したり、ゲームオーバーになった際にルイージに代わりにクリアしてもらうことが可能。
通信など
- 二人でコース作りできる
- ネットやローカルによる多人数プレイ
同じコースを同時に4人までプレイすることができる。
- みんなでバトル
同じコースを同時に4人でプレイし一番先にゴールした人が勝ちとなる。
勝つとバトルのポイントが増え、負けると少し減る。負けても一部のスキンでは一緒にゴールできれば減少量は少なくなる。タイムアップのときは引き分けとなりポイントは減らない。
対戦相手のキャラとは重なることができず、相手を踏み台にしてジャンプしたり相手を持ち上げて投げたりすることができる。鍵を持っている相手を踏みつけると鍵を奪うことができる。ゴール条件が設定されているコースはゴール条件を満たした人のみがゴールできるが、鍵と同様にゴール権を持っている相手を踏みつけることでゴール権を奪うことができる鬼畜仕様。
一部のアイテムや仕掛けは時間が経つと復活する。溶岩や毒沼が上昇するのみで下降しないコースでミスすると、再開地点が埋もれているときは「しばらくお待ちください」と表示されて何もできなくなってしまう。全員がミスすると再開できる。
同時にプレイするため、いち早くゴールするには単純にゴールを目指すだけでなく、対戦相手に甲羅をぶつけるなど意図的に妨害して蹴落とす事もできるため、心を鬼にして相手を出し抜く戦術も求められる。
コースはランダムで選ばれるが、「みんなでバトル」タグを設定しているコースが選ばれやすいようだ。ただしクリア率が低いと全く選ばれない(コース検索機能で確認可能)。
場合によっては、全自動コースなどそもそもみんなでバトルには全く不向きなコースが選ばれてしまう可能性もある。
- ハックンタイムアタック
Ver.2から追加。専用に配信されるコースで世界中のプレイヤーとタイムアタックで競う。世界中のプレイヤーがプレイした軌跡はハックンで表示され、1匹でも多くのハックンより早くゴールするかがカギとなる。
世界のコースに関する追加点、変更点
- ダメ!ボタンの追加
今まではいいね!しか押せなかったが、出来が悪いようなコースにはダメ!を付けられるようになった。
ただし、このシステムがどのように反映されているかは画面上に表示されないので不明。
- コースの検索
前作ではコースIDは合計16桁入力しないといけなかったが、2では9桁に減った。
又、コースジャンルの検索も可能になった。
その他細かい変更
- 敵とアイテムを同じマスに配置できなくなった。
- スタート地点周辺にパーツを置けなくなった。おそらく複数人プレイの関係。
- マリオワールドスキンで、上下するゴールバーに触れなくてもゴールポールに触れればゴールするようになった。ゴールしやすくなったが1UPを狙いにくくなった。
- ゴール後、一部のオトアソビが機能しないようになった。
- 最上段に置いたブロックの上あるいは最下段のブロックの下を通過できなくなった。ただし一方通行は通り抜けられるので注意。
- 中間ポイントにアイテムを入れられるようになり、何も入れていないときはスーパーマリオにはならない。
- 壁や硬いブロックを最下段から最上段まで縦に置くとスクロールがそこで止まるようになった。強制スクロールも止まる。煉瓦や氷では止まらない。
廃止された要素
こんなコースも作れる
- シューティングコース
ファイアクラウンに乗ることでシューティングゲーム化も可能。
前作同様パズルゲーム化も可能。どの仕掛けをどのように作動させるかをプレイヤーに考えさせることによって難しいギミックも作れる。今作はゴール条件の設定ができるようになったのでより複雑な謎解きを作れるようになったかもしれない。
前作同様音符ブロックを利用して曲を演奏することが可能。ただし、アイテムと敵を同じ場所に配置することができなくなったなど、前作よりも名曲を作るハードルは高くなっている。
- 鬼畜コース
- 「みんなでバトル」用コース
「みんなでバトル」では1人プレイとは求められる要素が異なるので、同じ要素を4つ並べるなどしてみんなでバトル用にコースを作るという手もある。
例えば通路が狭かったり上昇する溶岩があったりするとみんなでバトルには向かない。
ごく一部の職人だけが行っている
マリオメーカーを使って2進数の計算をすることもできる。10進数も1桁同士の足し算と引き算が出来る。
- 再現コース
ゲームをはじめとする世の中の様々なものを再現したコースも前作ではたくさん投稿された。なかでもSASUKEの再現が多かった。