全自動マリオ
ぜんじどうまりお
そもそもの始まりはスーパーマリオワールドのコース改造である「ハックロム」によって作り出されてきたものの内「一切の操作をせずに勝手にクリアできてしまうコース」が全自動マリオと呼ばれてきた。
プログラム知識の必要性や限りなく黒に近い特殊な手段で行われてきた「改造マリオ」の一つで、素人が作成するにはハードルが高い代物であった。
本来「全自動マリオ」は改造界隈での通称であったが、スーパーマリオメーカーでは「オートマリオ」として公式ジャンルとなった。元々は任天堂が意図しない形の遊び方であったが、誰でも気軽に作れるスーパーマリオメーカーならではの遊びの一つとして認められとたと言えよう。
一横向きバネ・コンベアー・リフトなどを利用すればマリオを先に進ませることができる。もちろん、たったこれだけのコースでは全自動と呼べるレベルではない。高評価を得るためには動く敵や罠をギリギリで避けるなどの仕掛けが必要となる。マリオと敵の移動ルートが重なるようにするとなおよい。
ほかにも重要なテクニックと言えるのが、一度使った仕掛けを別の用途で再利用すること。
例えば
- キラー砲台から射出されたヘルメットを乗り物として使った後に、蹴って敵を倒す。
- パタパタを踏んでジャンプした後に、その甲羅を蹴って煉瓦ブロックを壊す。
- ブラックパックンを上から落として敵を倒し、マリオをヨッシーに乗らせて足場にする。
- マリオがリフトから降りた後に、そのリフトが邪魔な敵を運んでいく。
- ドッスンを足場として利用した後に、ドッスンが音符ブロックからアイテムを出してくれる。
などが考えられる。
全自動マリオを作成するにあたっては「仕掛けの特徴」「踏める敵」を熟知した上で組み合わせ方を何度もトライ&エラーを繰り返し、より凝った全自動マリオは生まれていくのである。なお、一通り上手く作れたと思っても通しで何故か途中で上手くいかなくなる事もあるのでそこはなんとか知恵と経験で切り抜けよう。スーパーマリオメーカーではマリオの軌道を確認できるので、飛ばす際の落下地点もおおよそ判断しやすい。先人が作った全自動マリオから構造を見てテクニックを盗むのもまた近道である。
ちなみに通常のコース製作に比べて製作時間がかなりかかるが、完成した時の達成感もまたひとしおである。
ただし、スタート地点もしくは任意の地点でプレイヤーが動かす事を前提とした場合は「半自動マリオ」と呼ばれる。コースが二重構造(例として地上と地下の両方使用)とする場合は土管でコース移動する必要がある為、この場合はどうしても半自動となる。
上級者になると「どのスキンでスタートしても(途中のコースは変わるが)全自動マリオになるコース」を作成する人物もいる。
また、この全自動マリオを
『全自動を解除した後に手動でクリアする』という恐るべき技量を持ったプレイヤーもいる。