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灰廻航一の編集履歴

2020-05-01 14:54:15 バージョン

灰廻航一

はいまわりこういち

漫画『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』の登場人物。

プロフィール

活動名親切マン→ザ・クロウラー
名前灰廻航一(はいまわり こういち)
個性滑走
所属仁波大学社会学科1年
誕生日2月22日(19)
身長172cm
好きなものカレー

概要

『ヴィジランテ』における主人公。冴えない個性を持ち、冴えない大学生活を送るアルバイト青年。


人物

かつてはヒーローを目指していたが、あるトラブルでヒーロー科高校の入試を受けることができず、普通の大学生。

夜になるとストレス解消のために、オールマイトなりきりパーカー(公式通販限定版)を纏いマスクを着けて『親切マン』に扮し、困っている人を"個性"を非合法に使い助ける。非常に狭い地域ではあるが認知度は高く、人々からも好意的に受け入れられている。

ただし、この活動も"個性"の無認可使用であるため違法行為にあたる。


そんなある日、悪質なゴロツキからナックルダスターに助けられた際、強引に巻き込まれる形でヴィジランテ活動を始める事に。彼の奨めで新たに『ザ・クロウラー』を名乗るが、街の人々にはあまり定着せず、専ら『苦労マン』と呼ばれてしまう。そのおかげでの"個性"に引っかからずに済んだが…。


基本的には気弱で温厚だが、人のピンチには咄嗟に体が動く性格。一方、ヴィランやゴロツキ、犯罪者などのいわゆる「悪」に対して憎しみをぶつけることはなく、むしろ同情的であることが多い。この点は「半端な善」すら容赦なく殺すスタンダールとは対照的。


大学進学の際、都心駅近くの古いビルの屋上にあるペントハウスを改装して住むが、その廃墟のような外装のせいで怪しまれ、大学生活では孤立する。

しかし、関係者以外誰も来ないし居ない・そこそこ広いビルの屋上で個性や戦闘の訓練を行えるので現状からすると結構都合のいい場所である。

その後、ポップ、ナックルダスターの二人が入り浸るヴィジランテチームの拠点となる。


大学デビューの際は周囲からのウケも良かったが、家賃が安かった理由に全く気づかず前述の家を紹介した結果、性犯罪者と誤解される程にドン引かれてしまい、悪い噂がたって大学内でぼっちになってしまう。通称:東鳴羽田の"廃墟の怪人"。

そのため履修で分からなくなった時は危なかったが、顔が広く要領のいい真とのツテのおかげでノートやら過去問やらが手に入り助かった。

昼は大学、夕方はコンビニアルバイト、夜はパトロール、休日は特訓と割と充実してる。加えてヴィジランテ活動の中で様々な人と出会った事により、多くの人と友好的な関係を築き、学外においては「ぼっち」を脱している。

また、その信頼に値する人柄をしっかり評価されて、真やポップからははっきりと好意を示されるようになった。


人助け時の衣装はオールマイトグッズのパーカーに、口元を覆う黒い(市販のカゼ)マスク。

ナックルダスターと出会ってからは、手足に彼から与えられたバイク用のプロテクター、額にサンバイザーを装着する。

航一もまた緑谷を思わせる熱烈なオールマイトマニアであり、毎年出る限定版パーカーを「シルバーエイジver.正規カラー版」を除き全て所有しており、そんなパーカーたちを身につけることでヒーロー活動への勇気をもらっている。

個性の性質もあって、スパイダーマンオマージュしたと思わしき、腰をかがめた低い姿勢で地面に手を触れるのが決めポーズを決め、登場時にも「俺は~~男! ザ・クロウラー!」という名乗り上げを行う。


過去

母親曰く、昔は空を飛び、歩くより先に空を飛んだらしく、そのままどこかへ飛んで行ってしまうのではと心配するあまり、その度に母親に"個性"で静止されていた。


雄英高校入学を目指していたが、溺れていた子供を助けようとしたことで結局入試に間に合わなかった。ポップとは5年前のその時に1度出会っているが、航一は助けた子供を少年と思い込んでいるため気付いていない。


個性

個性は『滑走』。

「三点以上の接地」を発動条件とし、地面の上を滑るように移動することができる。


摩擦をなくすのではなく、反発力のようなものでわずかに宙に浮いている。

前後左右に自在に移動できる他、地面だけでなく壁面など、ある程度の平面さえあれば吸着するように「接地」して走行できる。また、スキージャンプのように跳躍することもできるが、着地は普通に受け身を取るしかない。


正確には「手足の掌から反発力を放出する」個性であり、両足の「二点」でジェット噴射のように瞬間的な「飛行」を行った事もあるが、幼少期のそれを再現できるほど使いこなせてはいない。ジャンプは最大で連続二回、三回やると吸着力が無くなるとの事。壁走りも勢いさえあれば長距離を登れるが、途中で停止すると再開できないなど、やはり息切れを起こしてしまう。


いくらでも加速できるが、自身で制御できるスピードは自転車(ママチャリ)程度まで。しかしブレーキの問題をジョギング仲間として偶然知り合ったインゲニウムからの「反対方向に加速して急制動をかける」というアドバイスで解決する。

インゲニウムのサイドキックの誰よりも速いらしく、実際に暴走バスに追い付いているため、相当の高速だと考えられる。また最高速度でも壁にぶつからず閉所でターンできるなど、ジャンプや壁走りと異なり完全に使いこなしている。


パッと見は地味だが、かなり応用力が高い個性のため、インゲニウムからも「高速移動から現場の小回りまで対応できる」と評された。また日頃のボランティア活動で日常的に個性を使ってるのもあってか個性については器用で、上記のスピード相殺技術も発想を教えてもらってすぐに実現、使い熟した。


弱点としては個人での決定打の無さ。飯田家のように急加速も出来ず姿勢の自由度も無いため足払いor体当たり的な攻撃技しかなく、読まれやすく当たらない。

後に反発力を活かして空気砲『KGD』が撃てるようになったが、人体にダメージを与える様な威力はなく、最大威力でもそれなりに溜めが必要な割に攻撃技にはなり得ない。

というのもこれはポップと相談した上で、人を殺傷しないような威力にセーブし、最大威力を禁じ手としているため。全力なら金属缶を貫通するほどの威力を発揮する。それでも本編に登場する戦闘系個性に比べると威力は低い。

一応ナックルダスターにある程度の訓練を受けているため身体能力自体は低くなく、個性を駆使した機動性は言うまでもなく、また修羅場において臆しながらも迷いなく行動できるため、あくまで平時の威力不足がネックなだけである。


現状だと戦闘では回避盾と進路誘導&足払い等タンク役。救助では怪我などで動けない人の運搬を担っている。

ナックルダスターがいた頃は彼がアタッカーをやってくれていたが、いない現在は弱い人相手なら航一1人で、強い敵は時間稼ぎしつつ伝のあるヒーローを呼び対処している。


余談

  • キャラ設定としては「オールマイトに出会えなかった緑谷出久」「大人になりきってないが少年というには育っちゃってる」がコンセプト。普段はあんまり押しは強くない性格でオールマイト好きな行動派オタク、自分が危険になっても他人が危険だと突っ込んで行くところ等の共通点がある。それでいて個性持ちの大学生ということで無個性だった緑谷より陽気、というか少しお調子者な面すらありつつ、やや諦観があるものの自分の中にあるヒーロー願望にも自分なりに答えを出してうまく?付き合っている部分もある。
  • ポップやナックルダスターなんかのグレーゾーンの人種から、プロヒーロー・その協力者等ともコミュニケーションが取れる変な人徳?許容性?が彼自身の「ヒーローの資質」。ある程度話が通じる敵なら会話から始めることもある。
  • 初期は目つきがやや悪く目の下に隈があったが自警団の活動を始めてから徐々に薄くなってきているる。
  • 航一個人で見れば法的には積極的に個性で相手に攻撃してる訳でもないので一応ギリセーフだが、同時に暴力的な敵に対して解決力もないので「非合法」とも「ヒーロー」とも言い難い「善意の協力者」が現状。……だと思われていたのだが。

英雄とは

トリガー事件の一旦の収束とナックルダスターとの別離、私生活の充実に伴い、もともとボランティア的な活動に終止していたヴィジランテ活動を、大学卒業と就職を機に引退しようと考えていたが。

しかし「蜂」の能力者によって操られたポップがヴィランに変貌して大規模な破壊攻撃を繰り広げ、静止に向かった航一は成すすべもなく叩き落されてしまう。


警察に行って、全てを話して、助けを求めるべきなのでは?

どうすべきか迷う航一の下に、ナックルダスターからの手紙が届く。


「お前をヒーローにしてやろうと言ったが、あれは嘘だ」


その手紙には、ある一人のプロヒーローが、想定以上の巨悪に遭遇して敗北を喫し、全てに絶望して自暴自棄に陥り、通り魔的に暴れるまでになった経緯が記されていた。

しかしそんな彼にも、全く無関係なのにも関わらず、ささやかな善意を差し伸べる者との出会いがあった。

どんな過酷で不遇な状況にあっても、人間が善性を保ち続ける事は困難だ。

しかしその困難を乗り越える者こそが英雄なのだ。


「お前をヒーローにしてやろうと言ったが、あれは嘘だ」

「俺が指図するまでもない。おまえは自分が何をするべきかを自ずとわかっている」

「揺るがぬ善意を持って生まれてきた稀有な人間。真の英雄」


「俺のヒーローだ」

「飛べ、コーイチ。飛んでいけ、ヒーロー」


『僕のヒーローアカデミア』は、出久という少年が「ヒーローになるまでの」物語である。

しかし『ILLEGAL』な主人公である航一は、すでに第一話の段階から「ヒーローだった」のだ。


関連タグ

ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-

ポップ☆ステップ ナックルダスター 塚内真

ザ・クロウラー

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