黒羽盗一
くろばとういち
概要
CV:池田秀一
世界的有名な天才マジシャンで、「東洋の魔術師」と謳われていた。
妻は黒羽千影、息子は黒羽快斗。師匠は、世界的マジシャンのジェームス・ホッパー。
弟子に工藤有希子、シャロン・ヴィンヤード(ベルモット)がおり、変装術を教えていた。初代怪盗キッドで、キッドとして工藤優作と対決し、互いにライバルと認めていた。
10代の頃から世界中を飛び回り、弱冠20歳でFISM(マジック協会国際連合)でグランプリを獲得するほどの腕前だった。しかし、8年前のマジックの最中に亡くなる。不慮の事故死とされているが、実際は伝説のビックジュエル・パンドラを狙う組織によって殺害された。
黒の組織との関連説
かつて「黒の組織」のボス「あの方」の正体がまだ判明していなかった頃、以下の理由から、一部のファン達の間では、彼こそが(死んだと見せかけて生存したとの仮定のもと)「あの方」の正体ではないかと囁かれていた。
- 原作では『工藤新一少年の冒険』にて既に登場しており、主人公である工藤新一こと江戸川コナンとも因縁が生まれている。
- 「黒羽」という苗字が、黒の組織を象徴する鳥類である『カラス=黒い羽』を連想させる。ちなみに組織が使う専用着信音もカラスを題材とした『七つの子』である。
- 黒の組織が、死者の蘇生や不老不死に関する研究を行っている可能性があり、盗一の追っていた宝石のパンドラにも、不老不死に関する秘密が隠されていた。
- 変装術の弟子の一人であるシャロン・ヴィンヤードが、黒の組織のメンバーのベルモットである上に、「あの方」からは特別扱いされている。その正体が師である盗一だとすれば、特別扱いされても不自然ではない。
また、黒羽盗一がボスであった場合、組織の正式名称はおそらく「クローバー(黒羽)」なのではないかとされていた。
現在、あの方の正体は『集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド』にてその存材が明かされた大富豪・烏丸蓮耶であった事実が判明しているが、黒の組織の正式名称に関しては何故か未だに作中で明らかにされていない。
また、烏丸本人も未だ直接登場していない上に、生きていれば140歳以上という現実的に考えてもあり得ない超高齢となる為、別の人物…つまりは黒羽盗一が烏丸に成りすます形でボスを引き継いでいるのではないかという説も出ている。
更に原作の1034話では、黒の組織と何らかの関わりがあるとされる若狭留美が、吉田歩美からもらった四つ葉のクローバーを彼女の見えないところで捨て去っているシーンがあり、この事が一部の読者から「クローバー=黒の組織の正式名称」である事を暗示しているのではないかという考察が出ている。
前述のベルモットとの関係や、盗一自身が変装の達人である事、烏丸家や羽田家と同じく「鳥」を連想させる苗字(黒羽)である事等から、「黒羽盗一=黒幕説」、「組織名=クローバー説」の信憑性はまだまだ根強いようである。
ただし、黒羽盗一に関する情報のほとんどは『まじっく快斗』内でのものでそのまま『名探偵コナン』の世界に適用できるものではない。