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パパもあまえんぼの編集履歴

2020-05-06 03:33:36 バージョン

パパもあまえんぼ

ぱぱもあまえんぼ

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。

大人って、かわいそうだね。自分より大きなものがいないもの。

よりかかって甘えたり、叱ってくれる人がいないんだもの。


概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。TC16巻収録。

のび太のパパおばあちゃんの関係性を描いたエピソードであり、同時に「子供だけでなく大人も誰かに愚痴を言いたい、甘えたい時もある」という、身近な感情や大人の大変さを端的に描いたエピソードでもある。


あらすじ

おやつの時間、好きな葡萄が目の前にあるのに元気がないのび太。その様子を見たドラえもんは「食べないなら僕がもらうよ?」と言うが、のび太はその言葉に気分を悪くして部屋を出て行ってしまう。

その後、ママがのび太を追いかけると、彼はママに泣きながら甘える。ひとしきり泣いて気分が晴れたのび太は部屋に戻り、先程の葡萄を食べ始めた。その光景を眺めていたドラえもんは「甘えん坊」とからかうと、のび太は恥ずかしがりながら「ママのことが大好きだから」と言う。


その夜、パパが泥酔して帰宅した。酔った勢いで「僕はこの家の主だぞ!」威張り散らすパパの姿に怒ったママは、そのまま彼を放置して部屋に戻ってしまう。ドラえもんとのび太が駆け付けてパパに「ダメだよ」と言うが、彼は「うるさい!子供の癖に親に向かって!」と怒鳴る為、話が通じない。

そこでのび太が「だったらパパのママ、つまりおばあちゃんに叱ってもらおう」と言い出し、その提案に賛成したドラえもんはパパをひみつ道具で運びつつ、のび太とパパを連れて「タイムマシン」に乗り込み、おばあちゃんが生きていた頃の時代へ向かう。


過去に到着したドラえもん達は一度パパを部屋に寝かせ、おばあちゃんを探しに行く。しかしその間に過去のママが現在のパパを発見してしまい、「この時間は会社にいるはずなのに、どうして家にいるの!?」と大慌てしてしまう。

パパが「水をくれ」と頼んだ為、過去のママは困惑しながらも水を汲みに行く。そのことに気付いたドラえもん達は急いでパパを押し入れに隠す。すると過去のママはパパが消えたと大騒ぎし、会社に電話をすると過去のパパが出て「ずっと会社にいた」と答えた為、ますます訳が分からなくなる。


その様子を見ていたおばあちゃんは、過去のママに「のびちゃんを連れて散歩に出かけて来たら?」と助言し、過去のママは過去ののび太を連れて散歩に出かける。

その直後、のび太はおばあちゃんと対面する。おばあちゃんは「この前来てくれた未来ののびちゃんね」と言った為、のび太はおばあちゃんが自分のことを覚えていてくれていたことに感激する。

それを眺めていたドラえもんは「気持ちは分かるけど今は…」と言い、のび太と共におばあちゃんに「パパを叱ってほしい」と話す。


パパが目を覚ますと、他界したはずの母親がいた。パパはそのまま懐かしさと感動のあまり涙を流し、彼女に抱き着きながら日頃の愚痴を言う。彼女は優しい笑顔でパパを撫でながら、彼の愚痴を全て受け止める。

そんなパパの様子を見たドラえもんは「大人って可哀想だね。自分より大きな者がいないもの。よりかかって甘えたり、叱ってくれる人がいないんだもの」と呟く。するとパパが眠ってしまった為、ドラえもんとのび太はパパを連れて現代へ戻る。


翌朝、パパとママは無事に仲直りする。そしてパパは「昨夜、お袋に会う夢を見たんだよ。懐かしかったな」と、母親と再会出来た嬉しさを語るのだった。


余談

上記のエピソードは大山のぶ代版及び水田わさび版アニメで映像化されており、前者は1986年、後者は2014年に放送された。


  • 1986年版

サブタイトルが「パパだって甘えんぼ」に変更されているが、基本的には原作通りの展開になっている。ただしエピローグが僅かに変更されており、パパが母親のことだけでなく「夢の中にドラえもんとのび太もいた」と言ったことで、2人が焦る場面が描かれている。


  • 2014年版

こちらも基本的には原作通りの展開になっているが、泥酔したパパの威張り方がかなりマイルドになっている。また、エピローグではパパが出勤する場面が描かれており、その様子を眺めていたドラえもんとのび太が「まさかパパがあんなに甘えん坊だったなんてね」と言いながら微笑む展開になっている。


関連タグ

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