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草軽電鉄の編集履歴

2020-06-18 02:37:19 バージョン

草軽電鉄

くさかるでんてつ

かつて存在した軽便鉄道。

概要

群馬県北部にある温泉地、草津温泉と長野県避暑地軽井沢を結んでいた軌間762mmの軽便鉄道路線。

正式社名は草軽電気鉄道(開業時は草津軽便鉄道)。

1915年(大正4年)に新軽井沢~小瀬間が開業し営業開始、延伸して1926年(大正15年)に新軽井沢~草津温泉間全線が開業した。この間1924年(大正13年)より順次電化されている。

なお、建設費を抑えるためにトンネルは一切掘らず、ひたすら等高線に沿ったりスイッチバックなどを使って勾配をクリアするというどこか紳士的な方法を採っている。

観光客輸送の他、草津白根山周辺の硫黄鉱山からの鉱石輸送、嬬恋村近辺からの農産物輸送にも貢献した。


第二次世界大戦後、度重なる暴風雨被害での施設損壊や国鉄長野原線(現JR東日本吾妻線)開業などで経営状態が悪化、1962年(昭和37年)1月末をもって全線廃止となった。

会社は草軽交通として旧沿線でバス事業を現在も続けている。


実はインドにも…

遠く離れたインドにも、実はある意味草軽電鉄と似た鉄道が存在するのをご存知だろうか。

その鉄道とはダージリン・ヒマラヤ鉄道である。

ダージリン・ヒマラヤ鉄道も草軽電鉄と同じく、建設費を抑えるためにトンネルを一切使わず、ひたすら等高線に沿ったり或いはループ線やスイッチバックを駆使して山岳を突破している。

まあ実はこの鉄道、インドがイギリスの植民地だった時代に建設されたシロモノであり、建設したのもイギリス人なのでわからないでもないが。

その他

  • 北軽井沢駅は草軽電鉄で唯一駅舎が現存する駅である。
  • 電気機関車のうち1両(デキ12形 13号)がJR軽井沢駅前に保存されている。
  • 邦画で初めて全編国産カラーフィルムを用いて制作された総天然色映画「カルメン故郷に帰る(1951年公開)」に登場。また、邦画初の本格的トーキー映画として制作された「マダムと女房(1931年公開)」にも登場しており、リゾート地という土地柄だったのか奇しくも邦画の重要な節目に縁がある鉄道だった。

関連タグ

鉄道 草津 軽井沢 高原鉄道/登山鉄道/登山電車


東京急行電鉄:路線廃止時の親会社。現在の草軽交通も2005年まで東急グループ傘下であった。

英国面:メイン画像のアンバランス電気機関車デキ12形から醸し出される香りが連想させるもの。また「トンネル建設による建設費高騰を避けるためトンネルを一切掘らない」という点もどことなく英国的(?)。

ダージリン・ヒマラヤ鉄道:遠く離れたインドに存在するそっくりさん。草軽電鉄と同じく建設費圧縮のためトンネルを一切使わない

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