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編集者:yu-
編集内容:急遽追加撮影

概要

特撮ものが停滞していた時代に製作された東宝のニューヒーロー。※なお、この「製作」に関しては面白い裏話が有る。…て、言うか金田益実さん、これ「ソノラマ時代の『宇宙船』」で発表しないとダメなネタじゃん!?何で令和の今頃出してんのさ?!

イタリアでは『鋼鉄ジーグ』と並んで有名な作品。

原作雁屋哲

物語

ロゼッタ星が黒星族(こくせいぞく)によって征服されてしまった。

脱出したロゼッタ星人たてがみ族のローズマリー、たかしの親子は地球に漂着。

しかし地球にも黒星族の魔の手が迫る!

登場人物

・獅子堂たかし (北詰優基)

地球人の父・剛とロゼッタ星人たてがみ族の母・ローズマリーとの間に生まれた。必殺技は旋風脚。

・メガロマン

宇宙拳法を使うヒーロー。必殺技は炎の鬣「メガロンファイヤー」、サイ状の武器「メガロンブレード」。

尚、たまにネタにされる身長150メートルに見えない事であるが、初期の黒星怪獣が設定ではメガロマンより小さい事から「メガロンファイヤー」の準備動作である「メガロンメイン」をする際の鬣の長さも含めた(と言うか「盛った」)数字と考えた方が良い部分が有る(見た目はゴンさんそっくりだ‼)。そして、「月刊OUT」1979年5月号の宣伝記事(内容自体は企画書ベースなので本編と一部食い違いが有る)によると怪獣に合わせて身長が変わるという設定も有ったらしい。

雑誌の特写で用いられた着ぐるみは、その出来の酷さから第1話のカマキドンや第2話のゴラン共々作り直しを余儀なくされている(顔が腹話術の人形じみた模様の他、全体的に作りが粗い)。

高嶺ラン (杉まどか)

たかしが通う拳法道場の娘。きわどいレオタード姿で闘う。

企画段階では「たかしとダガーとの間で揺れ動く」という設定だった。

・由利兵介 (穂積ペペ)

たかしと共に拳法道場に通う仲間。

・黒川精次 (ジミー荒木)

たかしと共に拳法道場に通う仲間。

・猿一平 (横満耕司)

たかしと共に拳法道場に通う仲間。幼いながらも果敢に戦う。

ローズマリー (高林由起子)

たかしの母。彼女もレオタードを着用。

夫と二男は生死不明と、状況はゾーンファミリーより圧倒的に不利。

・高嶺荘源 (井上孝雄)

剛の親友。ランの父で、拳法の道場をやっている。たかし親子をかくまっている。

・総統スメラー (声:沢りつお

黄金の仮面を着用する黒星族の総統だが、あまり威厳はない。

第11話でダガーを更迭しようとするも、逆に反逆された上、怪獣にされてしまい、そのまま死亡。※この件についてダガーが『「総統は宇宙船の事故で亡くなった」と虚偽の発表をした』とする記事が有るが、「映像上ではそんなシーンは無い」との証言が多数挙げられている。

・獅子堂ひろし=キャプテンダガー (北詰優基)

銀の仮面を着用する黒星族指揮官。下剋上を行ってからはスメラーの仮面を奪い自らが総統となる。

実は行方不明になっていた、たかしの双子の弟で、スメラーに養子として育てられた。

声は池水通洋氏の吹替えだが(双子という設定故のスケジュールの遣り繰りの都合も有った模様)、第5話以降メガロマンの掛け声(五大怪獣軍団編でのメガロマンの姿のまま「たかしとして喋る」シーンも含む)も池水氏の担当となった為、ダガーとしての吹替えは音声が加工されており別人の様になっている。

仮面を被ったままの回は原則「スタントイン」だった模様。

・ベーロック(黒部進)

黒星族の科学長官として第20話から登場。ケイブンシャの「全怪獣怪人(上)」では第1話から登場している様に書かれているが、これは間違い。「学習塾の講師に化けていた」のも精次が退場する第25話のみである。

初登場の「五大怪獣軍団編」とその後の話で言動のズレがあるが、これはそもそも「五大怪獣軍団編は精次役のジミー荒木氏の降板後、番組の打ち切りか継続かの試金石として急遽追加撮影されて編成に割り込ませた」為らしい。

・黒星兵士

いわゆる戦闘員。後述の黒星怪獣は原則的に彼らを「怪獣合成装置」で怪獣化した物。

とあるTwitterでマスクが「バトルホーク」の同名ヒーローのマスクの型を改造/流用した可能性が指摘されている。

・黒星怪獣カマキドン

第1話に登場。二つの頭を持ち、両手が鎌になっている(と言うと、後の回に出てくるアルムンガと間違えられそうなので、「トリケラトプスの頭とステゴザウルスの体を持つ四脚怪獣の肩から一つ目巨人の上半身が生えた」見た目である)。オープニングで毎回殺される、哀れな怪獣。※実はこのシーン、第1話での実際の止めのシーンではない。

・黒星怪獣ヌンチャック

第11話に登場。総統スメラーが改造された怪獣なのだが、いたって普通に倒されてしまう。

・仮面怪獣ダガー

最終回でダガーが自ら怪獣合成装置に入って変身。実は企画段階ではダガー(この段階では別の名前だった)が変身して兄弟対決をしたり、素顔を晒してたかし達を翻弄する展開をかなり早い段階からドラマに入れる予定だったらしい(あれ?どっかで聞いた様な…?)。

関連タグ

特撮 ヒーロー

東宝 東宝特撮

フジテレビ

ミスターファイヤーヘッド

デジモンフロンティア-何となく似てる。

恐竜戦隊コセイドン イナズマン-中盤の話数から何故か、この2作品からの流用曲が使用される事となる作品。

電脳警察サイバーコップ-アクションをジャパン・アクション・クラブ(J.A.C.)が手掛けた東宝作品繋がり。

令和に明かされた新事実

(少し真面目に)2019年4月30日、Twitter上に石井儀一氏(恐竜大戦争アイゼンボーグ」等の作画に参加されていた)がある投稿を行った。このツイートの内容と、これへの返信として上述の金田益実氏が明らかにしたのが『「メガロマン」はテレビ、代理店主導で企画され、ピープロか東宝どちらか製作に内定。マグマ大使を意識したデザインもそのためです。結果東宝になりましたが、もしピープロが製作したら全く違う作品になっていたでしょうね。その関係でピープロはショーだけ請負いました。』と言う、一般的な特撮ファンからすれば「寝耳に水」な情報だった。

この辺りの情報が「特撮秘宝」Vol.3の「うしおそうじ&ピープロダクション年表」に記載されていない事情は不明だが、記事を担当した「但馬オサム」氏に金田氏から情報が伝わっていなかった為とも考えられる。

Wikipediaにこの辺りの情報が反映されていない件についてはWikipediaの編集規約が関係している模様。*

真の関連リンク

ピープロダクション※理由は上述の通り。

さらに、2020年5月1日、You Tubeに「メガロマン&ウルトラマン(1979年)~昭和特撮名場面集~」なる動画が上げられた。

これに関して上がっていたツイートを精査すると元画像は本作放送当時(1979年/昭和54年)の「小川宏ショー」における夏休み企画だったらしい。

簡素なミニチュアセットでの立ち回りとは言え、撮影用のメガロマンとバリゲーンとボンバロン、アトラクション用の初代ウルトラマン(目が黄色い)との共演は様々な意味で視聴者を驚かせた。

制作スケジュールから逆算すると、バリゲーンとボンバロンは撮影本番前の先行登場だった事になり、この企画にはフジテレビ側の視聴率面でのテコ入れの意味合いも有ったようだ。

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編集者:yu-
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