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センシティブな作品

概要

元ネタはLilithアダルトゲーム対魔忍アサギ』。

宿敵であるの罠に嵌って捕らえられた井河アサギと、彼女を救うために敵の拠点に潜入するも捕まったその妹:さくらが、魔界の医師:桐生佐馬斗の手により、肉体を遺伝子レベルで改造された結果、3000倍の感度を持つ肉体へと変えられてしまったことに由来する。

誤解している人も多いが、この“感度3000倍”という状態は人間の感覚すべてを3000倍にしているわけではなく、全身を性感帯に変えられた上でその感度を3000倍にされている状態であり、それ以外の感覚(視覚・聴覚・味覚・痛覚・嗅覚など)の感度に関しては特段強化は施されていない(もっとも、視覚や聴覚をいたずらに強化してしまうと、万が一正気を取り戻して反逆された時にこちらが殲滅させられる危険性が高まるため、ある意味当然とも言える)。ただ、痛みが快楽に変わるように神経を操作された描写はある。

原作ゲームやその小説版などで描写されている具体的な症状としては、

水が喉を流れる感覚で恍惚とする

シャワーの水滴が乳房を舐める感覚で発情

風に揺れる衣服が躯を撫でる感触で発情

敏感な部分を触られると瞬時に発情する

微風に肌を撫でられて絶頂

食事が喉をくぐって絶頂

トイレで排泄物に粘膜を擦られて絶頂

眠っている最中にシーツが肌に擦れて絶頂

その喘ぎ声のせいで目を覚ましてしまう

など、どれも日常生活に深刻な悪影響を与えるものばかりであり、常人ならば発狂、最悪死亡する可能性まであり得る。

朧を倒し脱出した後もアサギとさくらの肉体は元には戻らず、アサギは持ち前の強い精神力と体内の氣を練って操作することでこの状態を強引に抑え込み、さくらは症状を抑制する薬を摂取することで抑えていた

しかし二人とも油断すると上記の症状が現れ、『対魔忍アサギ3』において捕虜にした桐生に治療されるまで10年間にも渡りこの身体で過ごさざるを得なくなった。

まさかのトレンド入り

良くも悪くも『対魔忍アサギ』を象徴する用語の1つであり、一部のファンの間では(主にエロ方面のネタとして)有名であったが、2019年9月中旬にこのフレーズが一般層にまで広く知れ渡るという珍事が発生することとなった。

事の発端は、東京ゲームショウで対魔忍シリーズの新作『アクション対魔忍』の詳細が発表されたこと。

硬派なエロゲーであった本作がまさかの全年齢向け作品へと転身したことで「あの対魔忍が全年齢か~」「前は“感度3000倍”とかあったのにね」といった話題がファンの間で持ち上がるようになった。

その結果、TwitterのトレンドYahoo!の検索ワードランキングに“感度3000倍”が浮上するという事態が発生、対魔忍シリーズを知らなかった者たちにもいつの間にかこの“感度3000倍”が独り歩きして広まっていくことになった。

ちなみに同日の午後にはtwitterのトレンドのトップになり、午後3時頃には遂に世界トレンドのトップにまで躍り出てしまった

エロゲ発祥の用語が遂に世界を制したのである

その後、2019年12月24日のクリスマスイブに『アクション対魔忍』の配信が開始されると、またしてもTwitterのトレンドにこの「感度3000倍」が急浮上し、長時間に渡ってトレンド上位に居座り続けるという事態が発生した(何度も言うが、『アクション対魔忍』は全年齢向けのゲームである)。

なお、余談ながら同日のトレンドには他に「へんたいふしんしゃさんTシャツ」「SchoolDays」と錚々たるワードが並んでいた。クリスマスイブなのに……

余談

実際に人間の特定の感度だけをいじくろうとすると、神経やそれらを制御するの複雑な働きなどを完全に熟知し、なおかつ他の感度に一切影響がないような施術を施さなければならないので、少なくとも現代の医学や科学ではこのようなことをするのは不可能だと思われる

もっとも、アサギたちを改造した佐馬斗は魔界の医術者であったため、人間よりも優れた魔界の医術(?)を使ったと考えればそこまで不自然な話ではない(具体的な方法等についてはわからず終いだが)。

いずれにせよ、医学や科学のとんでもない無駄遣いをしていることに変わりはないわけだが…。

100倍や1000倍とかではなく、なぜ「3000倍」という中途半端な値を設定したのかは謎。

プレイヤーへのインパクトを狙ったというのもあるのだろうが、実際に口に出して読んだ時の語呂の良さやリズム感なども決め手になったのかもしれない。

なお、Lilithのシナリオライター笹山逸刀斎氏は、「誰がどういった経緯で決めたのか」という質問に対して、「その頃は年に3本は新作のプロットを作るくらい狂っていた時期なんで古代の邪悪な神が宿っていたんだと思います。」と答えており、適当に決めたもので特に深い意味はないことを明かしている。

女性の感度(性感)をアップさせるという展開は、他の様々なアダルト作品において見られるものであるが、『アサギ』はこうしたインパクトの強い演出を行ったこともあり、ある意味でそれらの先駆け的な存在になった…と言えるのかもしれない。

関連イラスト

元ネタがエロゲであることもあり、イラストも大部分がR-18である。

関連タグ

Lilith 対魔忍アサギ

人体改造 媚薬 全身性感帯

醒鋭孔 - 相手を痛感神経が剥き出しになった状態に変化させる経絡秘孔の一つ。ある意味“感度3000倍”の先駆けと言える…かもしれない。

センシティブな作品

メルトリリス - 皮膚感覚をほぼ失っているため「感度3000倍にすればちょうどよくなるんじゃないか」等とネタにされることも。

クウガペガサスフォーム - 「全身の感覚が極限までアップする」という点で、ネット上で話題になった際に連想した特撮クラスタが多数いた模様(ただし、こちらの場合パワーアップしているのは視覚・聴覚等の五感である)。

ヘロイン - 麻薬の一種。感度1万倍になるらしい。

空想科学読本 - 「感度3000倍になった体が実際にどのようなものなのか、この本で科学的に考察してほしい」という声も一部ある(元ネタが元ネタなので難しいと思われるが…)。

凍京NECROSUICIDEMISSION - コラボの際に、あちらの主人公が感度3000倍になった。あくまでも痛覚ではあるのだが……。それに加えて対魔忍がテレビCMデビューした。

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