2002年2月1日設立。当初は中核会社の京王電鉄バスと傘下の子会社の京王バス東・中央・南・小金井の4つの地域子会社に分かれていた。
2020年10月1日より京王バス南を存続会社として、京王バス東・京王バス中央の各社を統合し、
『京王バス』として再出発。なお京王バス小金井だけは何故か単独で存続する事になった。
これにより、京王電鉄バスグループは親会社の京王電鉄バス、子会社の京王バスと京王バス小金井の三社体制となる。
東京都多摩地方を中心とした京王線沿線で一般路線バスを運行する他、神奈川県相模原市へ乗り入れる路線や新宿駅西口ターミナルを起点に山梨県、長野県、岐阜県、愛知県への中央高速バス、長野市への関越道経由の高速バス、静岡県への東名高速経由の高速バス、大阪府、兵庫県、宮城県への長距離高速バスを運行し、京王線、JR中央線沿線から羽田空港や成田空港までを結ぶ空港連絡バス、新宿駅、渋谷駅から京王線沿線およびJR中央線沿線方面への深夜中距離バスや深夜急行バスも運行している。
なお、京王バス小金井は空港連絡バス・深夜急行バス・コミュニティバスの運行を一切担当していない。
運行中の高速バス
中央高速バス
名古屋系統は夜行便設定あり。
行先 | 共同運行会社 |
---|---|
松本 | アルピコ交通・アルピコ交通東京 |
飛騨高山 | 濃飛乗合自動車 |
富士五湖 | 富士急バス・フジエクスプレス |
河口湖・富士山五合目 | 富士急バス・フジエクスプレス・東急トランセ |
甲府 | 富士急バス・山梨交通 |
身延 | 山梨交通 |
岡谷 | フジエクスプレス・山梨交通・アルピコ交通諏訪支社・アルピコ交通東京・JRバス関東 |
駒ヶ根 | フジエクスプレス・山梨交通・伊那バス・信南交通 |
飯田 | アルピコ交通・伊那バス・信南交通 |
白馬 | アルピコ交通・アルピコ交通東京 |
名古屋 | 名鉄バス |
上高地 | アルピコ交通東京・東急トランセ・フジエクスプレス |
その他の路線
仙台・石巻系統は夜行便設定あり。
行先 | 共同運行会社 |
---|---|
長野 | アルピコ交通・アルピコ交通東京 |
仙台・石巻 | 宮城交通 |
三島・沼津 | 富士急シティバス |
浜松 | 遠州鉄道・JR東海バス |
静岡 | しずてつジャストライン・JRバス関東・JR東海バス |
東京ディズニーリゾート | 京成トランジットバス |
幕張→渋谷・新宿 | 東急トランセ・京成トランジットバス・ちばシティバス |
軽井沢 | 東急トランセ・西武観光バス・上田バス |
味の素スタジアム→新宿 | 京王バス単独運行 |
夜行:阪急梅田・USJ | 阪急観光バス |
夜行:姫路 | 神姫バス |
車両
京王バスグループではいすゞ自動車、日野自動車、日産ディーゼル、三菱ふそうの4メーカーが製造したバスを運用している。
一般路線車では日産ディーゼルの比率がやや高いのが特徴。というのも1995年以降、車両のバリアフリー化を進めるにあたり、日産ディーゼルから狭幅・長尺のワンステップ車(スペースランナーJP)を一括購入したこと、および同社と共同で小型車(RN系)を開発し、導入したことによる。
京王バス車の大きな特徴としてフォグランプが深夜急行バス用車両や高尾駅発着の山間路線で使用する極一部の車両を除き省略されている点がある。これは京王特注の仕様で、同じようなフォグランプ省略車は東急バスや関東バスにも導入されていたが、現在も新車でフォグランプ省略車を導入しているのは京王バスグループのみであった。2014年度製造の車からフォグランプが付くようになった。
深夜急行バス用にワンロマ車も保有している。
高速路線車は三菱ふそうと日野自動車の2メーカーが主に導入されている。
固有番号
所属営業所を示すアルファベット一文字と5桁の数字で構成される。
万の位でメーカー及び車両の用途を表し、千の位と百の位は購入年度(西暦下2桁)、十の位と一の位が整理番号を表す。
例えば固有番号L30712の場合、
L:調布営業所所属
3:三菱ふそう製の一般路線車
07:2007年度購入車
12:固有番号。必ずしも導入順というわけではない。
を意味する。
営業所固有記号と、万の位のメーカー車種の対照表は以下の通り
営業所名(所属会社) | 固有記号 | ナンバー |
---|---|---|
八王子(電鉄) | C | 八王子 |
桜ヶ丘(電鉄/バス※1) | S | 八王子 |
調布(バス) | L | 多摩 |
永福町(バス) | D | 杉並/練馬 |
中野(バス) | A | 練馬 |
世田谷(バス)※2 | X | 杉並 |
南大沢(バス) | M | 八王子 |
多摩(バス) | J | 多摩 |
高尾(バス)※3 | T | 八王子 |
府中(バス) | B | 多摩 |
小金井(小金井) | G | 多摩 |
※1・2019年11月16日より併設。一部路線を電鉄より移管。地域子会社合併により2020年10月より京王バス中央から京王バスへ移管
※2・2019年10月1日に永福町営業所世田谷車庫に格下げ。これに伴い所属車両は世田谷ナンバーから杉並ナンバーに変更。高速車のみ在籍。
※3・2019年10月1日に寺田支所より格上げ。
万位の数字 | メーカー/車種 |
---|---|
1 | いすゞ一般路線車 |
2 | 日野一般路線車 |
3 | 三菱ふそう一般路線車 |
4 | 日産ディーゼル一般路線車 |
5 | 三菱ふそう高速路線車 |
6 | 日野高速路線車 |
7 | 日産ディーゼル小型路線車(RN系)→スカニア2階建て高速路線車 |
8 | いすゞ高速路線車 |
9 | (事業用普通乗用車) |
貸切車は営業所に関係なく記号はK、高速車も営業所に関係なくXを割り当てる。車体の固有番号表記上、貸切車・高速車は記号が省略される。
乗降方式
東京23区内、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市全域と府中市の一部地域を走る路線は前乗り中降り運賃先払いで均一料金制である。
武相地域(23区を除いた多摩エリア)は中乗り前降り運賃後払い式で運賃は乗車する区間によって異なる。
ただし、京王バス東・調布営業所と京王電鉄バス桜ヶ丘営業所の運行する路線の一部では武相地域を走る路線でも前乗り中降り運賃先払い制を採用している。この場合乗車時に運転手に降りる停留所を申告する。
余談
基本、路線車両の車体塗装は電鉄バスは電車と同じようなアイボリーにピンクとブルーのストライプ、京王バスは白にブルーとゴールドであるが、管理委託の関係で一部の車両に電鉄バスカラーで京王バスの所属車両や京王バスカラーの電鉄バス所属車両があり、ややこしい状態になっている。