浦沢義雄脚本による、シュールな設定の中華風魔法少女コメディである。
下記のあらすじをみても解る通り、基本設定から突っ込みどころが盛りだくさんである。
同シリーズの『美少女シリーズ』の先駆け的な作品(ガールズ×戦士シリーズに影響を与えている)だが、主人公を女性にして女児向け玩具を発売したのは『どきんちょ!ネムリン』が先である。
あらすじ
中華魔界に住むヒロイン・ぱいぱいは、わがままな支配者・五目殿下によりラーメンに変えられてしまった彼氏のレイモンドを追い、人間界に降り立つ。そして家政婦として働きながらさまざまな事件を解決していく。
登場人物
ぱいぱい
主人公にしてヒロイン。母親のいない高山家に居候する。
五目殿下
わがままな中華魔界の支配者。ぱいぱいに惚れており邪魔なレイモンドに魔法をかける。
ヌルハチ
五目殿下の部下。
タクラマカン
ヌルハチの相棒。
レイモンド
ぱいぱいの彼氏。魔法でラーメンに変えられ逃亡途中にナルトを落としていった。
高山行男
考古学者でアキラ達の父。
高山アキラ
三馬鹿兄弟の長男。小学校1年生の問題が解けない程頭が悪い。
高山トオル
三馬鹿兄弟の次男。3兄弟の中では唯一頭が良いがイタズラ好き。
高山シゲル
三馬鹿兄弟の三男。幼いがリア充。
三軒茶屋小百合
行男の姉。事あることに暴走し、3兄弟やぱいぱいを巻き込む。
打ち切り
本作はわずか半年で打ち切りになっている。
これは主演の小沢なつきが突如降板したためで、急遽次作『魔法少女ちゅうかないぱねま!』が作られた。
降板理由については小沢が男と駆け落ちした説が出ていたが、後年AV女優となった小沢がバラエティ番組でこのことをある程度認める発言をしている。
なお本作は『ぴょんぴょん』(小学館)で漫画版が連載されており、この打ち切りと作品交代は当然、これにも影響を及ぼした。その際には話を収めるために「ぱいぱいが海に行ったら突然レイモンドに遭遇し二人で手に手をとり、高山兄弟には『別れが辛いから』と手紙だけ残して中華魔界に去っていく。結果として途方にくれる高山兄弟だったが、そんな彼らの元にはいぱねまが現れる」という超展開の連続技となってしまった。
のちにこの漫画版の作画者は、この超展開の連続に対して総ツッコミを行ったあげく(あくまで漫画の)ぱいぱいの所業を総じて「なんつー勝手な女だ」というコメントを残している。
余談
アニメ『夏のあらし!』では主人公・八坂一の通う喫茶店「方舟」のマスター(女性)が小さい時にこの番組を見ていたことを話しており、タイトルだけ聞いた一がすんごいいやらしい番組と勘違いしていた。
肉まんをおっぱいに、桃まんをお尻に例える番組じゃないんだからね!
関連タグ
じゃあまん探偵団魔隣組→魔法少女ちゅうかなぱいぱい!→魔法少女ちゅうかないぱねま!