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元農水事務次官長男殺害事件の編集履歴

2020-10-12 16:42:30 バージョン

元農水事務次官長男殺害事件

もとのうすいじむじかんちょうなんさつがいじけん

元農水事務次官長男殺害事件とは、2019年6月1日に日本で起きた殺人事件。 当時76歳であった元農水事務次官の父親が東京都練馬区にある自宅において、当時44歳だった無職の長男を刺殺した事件である。

概要

元農水事務次官長男殺害事件とは、2019年6月1日に起きた殺人事件

当時44歳の無職で引きこもりの長男を、当時76歳の父親が殺害した事件。

通常の殺人事件との特異な点はその犯行動機にあり、公判によると、元々長男から家庭内暴力を受けていた事が指摘されていたが、この事件の直接の犯行動機となったのは長男からの家庭内暴力では無く、本件の3日前である2019年5月28日に起きた川崎市登戸通り魔事事件であるとされており、父親は逮捕時に「この事件が頭に浮かんで不安に思い長男を殺害した」と述べている


詳細

本件は、事件発生の1週間前となる2019年5月25日に長年家族と離れて暮らしていた長男が自宅に戻り、父親と母親と長男での3人の生活が始まったことに遡る。


父親の供述によれば、その翌日長男が自分の人生を悲観し泣いていたところ、「もともと住んでいた家のゴミを片付けたらいいのでは」とアドバイスしたところ、長男が激高し激しい家庭内暴力を行い、父親と母親はおびえて暮らすようになっていたという。

それから長男は外出などをせず、オンラインゲーム等をして引きこもり状態の生活をしていた。

父親の逮捕時の供述によれば、事件当日に近所の小学校の運動会の声がうるさいと腹を立て「ぶっ殺す」と発言したことから、自らが殺されるという恐怖心と、3日前に起きた川崎市登戸通り魔事件を思い出して「息子も周りに危害を加えるかもしれない」と不安に感じ、刃物で長男を殺害した。


父親は自ら「息子を刺し殺した」と110番通報し、長男は搬送先の病院で死亡した。

父親は警視庁練馬警察署に現行犯逮捕され、取り調べに対し容疑を認めた。長男は十数箇所を刺されており、初公判でも「強固な殺意に基づく犯行」とされた。


また、公判では長女が居たが、長男の存在によって娘の縁談が破談となり、自殺した。

母親は長男の家庭内暴力と長女の自殺によってうつ病を発症した。

なと言った事実が明かされ、被告及び被害者の家庭が家庭崩壊していった様子が生々しく明かされた。

なお、長男の件について警察や区役所などに相談したことはなかったという。


世論の反応

事件の概要だけを見れば、『引きこもりの息子を父親が殺害した』と言う利己的にも見える事件内容でありながら、殺人事件としては異例なことに、少なくともネット上での評価は加害者に対する同情と非難で真っ二つに分かれている。

これは、2019年当時の社会情勢と社会問題が深くこの事件に関わっている為であると推察される。


元々、加害者である父親の犯行のきっかけとなったのが、息子と同年代の男性が引き起こした無差別殺人事件である川崎殺傷事件を知ったことからである。

この事件自体、犯人が幼稚園児を無差別に殺害した後に自殺すると言う、凶悪な上に救いようのない結末を迎えた事件であり、犯人の余りの身勝手さから、世間から「自殺するなら一人で死ね」と言う非難が各所に飛び交った。

この痛ましい事件の記憶が生々しい中で起きたのが本件であり、それ故に犯行動機に対する同情の声が当初から多かった。

そして本件が発生してから1ヶ月後に起きたのが、あの京都アニメーション第1スタジオ放火事件である

令和最初の大量殺人事件であるこの放火事件の犯人もまた、四十代の男性であり、近隣住民からたびたびその情緒不安定さを指摘された人物であったことから、このレベルの事件を引き起こしかねない息子を、事件前に殺してでも止めたと言うことに同情の声が相次いだ。


一方で、被告のしたことは結局のところ、自分の手に余った息子を殺しただけ。と言われても仕方のない部類の行動であり、上記の評価も放火事件が起きたが故の、いわば結果論である。

この他にも彼は、息子の件で他人に相談することもなく、その裏ではインターネットで殺人事件の量刑について調べたりするなど、犯行を計画的に進めていた節がある。

この事は、言い換えるなら自身の恥を隠す為に息子を殺害した。とも見ることのできる事実であり、被告の家庭人としての資質を問う声もある。

また、実刑判決として、殺人事件としては軽い刑罰である懲役6年と言う判決に加え、保釈すらも認められており、これらの事実が、過去に実績があれば何をしても許される、いわゆる上級国民の様であると物議も醸している。


関連項目

下北沢暴力団員殺害事件

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