岸波(艦隊これくしょん)
かんこれのきしなみ
※実艦については「岸波(駆逐艦)」の記事を参照のこと。
概要、始め!
2018年秋イベント『抜錨!連合艦隊、西へ!』で参戦した、夕雲型の駆逐艦娘。
同期では唯一の「生え抜きの日本艦」であった(他にドイツ生まれ・日本育ちとなる神鷹が参戦)。
既存の夕雲型は全員ドロップ限定で、彼女もその例に漏れずE2及びE3でのドロップ出現であった。
E2の輸送ゲージボスマスへは戦力ゲージボスへのルートを開放すると道中1戦で到着できるが、「難易度:甲」限定で比率も1%程度と低い。一方E3は道中・ボスとも厳しいが、第3戦力ゲージボスマスでは「甲」でS勝利なら5~6%と比較的高い確率でドロップが望めたと、ある種のジレンマを抱えていた。
なお、イベントに合わせて開始直後の2018年9月10日発売となる「コンプティーク2018年10月号」の表紙に他の姉妹と共に登場する事が事前に決まっており、運営電文においても詳細をぼかした形で案内されていたのだが、Amazonによって盛大に身バレするという経験をしている。
もっとも、その事で通常以上に話題となり、是が非でもお迎えしたいという空気が広まったというから結果的には怪我の功名に働いた模様。
その後、2020年9月17日に解放された新海域「7-3.ペナン島沖」の第1ゲージボス及び第2ゲージボスマスドロップ艦として通常海域にも出現するようになった。
容姿です。
強めのウェーブがかかったダークオートミールのショートヘアと、目元のくっきりとした顔立ちが特徴。眉毛も濃く直線的である。瞳の色は黄土~茶系。
中の人繋がりというわけではないだろうが、風雲・沖波と同じくスレンダーな体型で、彼女達と比べても全体的に細長い印象を受ける。
制服は夕雲型統一の物であるが、ブーツの上側を折り返して履いている点は特筆される。
また、中破時の様子から、下着は青色のスポーツ系である事がわかる。
- 【秋刀魚mode】
イベント終了直後のアップデートにて、早くも限定グラフィックが実装されている(高波以降の夕雲型の定番である)。
後述する性格を体現するように、釣竿を納めた大型のバッグを背負っている。そして秋刀魚に舌鼓を打っている。
同時に追加された台詞でも、秋刀魚を前に大変テンションを上げている様子が覗える。
- 【Xmasmode】
2018年12月7日のアップデートにて【秋刀魚mode】と入れ替わりで実装。
自身がクリスマスツリーになったかのような緑のドレスに、上半身だけサンタ服を纏うというネタともガチともつかない出で立ちを披露した。
この時の台詞でも、食事を味わいながら大変エンジョイしている様子が覗える。
なお限定グラフィックが連続する形となったため、参戦からしばらくの間通常グラフィックでいた期間の方が短いという逆転現象が生じていた。ちなみに、同期のゴトランドも同じ現象を経験している。
性格もご報告します。
外見を裏切らず、低めの声ではっきりとした物言いをするかっこいい枠。
勤務態度も真面目かつクールであるが、進んで前線に出たがる一面も併せ持っており、その際には声を荒げて勇猛果敢に立ち向かい、被弾しても闘志を失わない芯の強さを見せ付ける。
と言うより、良くも悪くも飾らないタイプで感情の変化がそのまま表われていると言った方が良いかもしれない。
振れ幅も好感度パラメータでも持っているのかというくらい大きく即応的で、何か起こる度にわんこ組や親潮あたりにも引けを取らないほどのリアクションを見せる。
あくまで日常業務に対しては±0なので事務的にこなしているだけという解釈である。
面倒見が良く世話焼きでもあり、お茶を所望されれば喜んで淹れ、おかわりを遠慮されると意気消沈。食事は食べるだけでなく作る事も振舞う事も好きで、提督がたくさん食べるのを見れば更にハイテンションと、秘書艦適性は(色々な意味で)極めて高い。
そのため普通にかわいらしい提督LOVE勢の一員であると見る提督も多い。
ちなみにお茶は自身の趣味でもあるようで、マイ茶葉なんてものも用意している。
それ以上に目を引くのが、F作業に対する情熱とも言える入れ込みようである。
暇があればせっせと勤しみ、時にはそれを本務にしかねない勢いで、専用modeを持つ曙に対しては「ぼの先輩」と呼んで尊敬の念を向けている。
その成果は自身の料理に還元しており、時報で提供した焼き魚(朝)、おむすび(昼)、ばらちらし(夜)のうち昼食以外の2/3がF作業由来と、完全に趣味と実益を両立させている。
そんな様子から非公式に付いた二つ名が「F作業ガチ勢」。まあ、そうなるな。
時報から長波を「長姉」、沖波を「沖姉」、朝霜を「朝ちゃん」と呼んでいる事もわかり、名前を2文字に短縮して呼ぶのは彼女なりの親しみの表われでもあるようだ。
なお、「改」になると母港クリック時に
- なんでしょうか、提督。岸波、艤装には特に問題ありません。艤装、には。
と含みを持たせた発言をするようになる。もちろん業務上も何ら問題は生じず、この発言の解釈には諸説ある。
性能、期待していて!
夕雲型の例に漏れず、高い水準でまとまっている。
改装Lvは35で、「一三号電探改」「九三式聴音機」「九五式爆雷」を持参する。
特に対潜値の伸びが高く、Lv.99時で朝霜改(79)、夕雲改二(77)に次ぐ72となる。異型を含めても黒潮改二・浜風乙改に並ぶ値である。
朝霜ほどではないが、「三式水中探信儀」を装備することで艦娘側の対潜値・回避値がそれぞれ2底上げされる。
え、岩波・・・?知らないわ。何のこと?
彼女の台詞の中に上記のようなものがあるが、我々も知らない。
というのも、「岩波」なる艦艇は米軍の資料の中にだけ登場する架空の駆逐艦だからである。
史実の「岸波」はガトー級潜水艦「フラッシャー(SS-249)」に撃沈されており、これは「フラッシャー」にとっては唯一の駆逐艦の撃沈例であったとされる。
だが、それが戦後に総括を行う過程でいつの間にか2隻に増えているのである。この増加分こそが「岩波」であった。
米軍はそれで「戦果」を確定させているため状況証拠からの類推になるが、「岩波」は「岸波」と同等の2,100トン級駆逐艦で、同じ戦闘で共に没したとされている。これを事実として認定すると「フラッシャー」の総撃沈トン数は100,231トンとなり、潜水艦最大かつ唯一の10万トン超えになる。
その事によって「フラッシャー」は多くの勲章を受章しているのだが、仮に「岩波」を除外すると10万トンを切ってしまい、各方面のメンツが丸潰れになる。そのため利害が一致する形でいかにも日本海軍がつかっていそうな名前の駆逐艦がでっち上げられ、「フラッシャー」の戦果が水増しされたという可能性が考えられる。
二次創作においては「電とプラズマちゃん」のような関係で岸波の裏人格として扱われる事もあるが、彼女に比べればネタ自体がはるかに稀。
また、「岩波」と聞いてまず思い浮かぶものは「岩波書店」であろうが、こちらに関係した作品もpixivには現状存在しないようだ。
ちなみに全くの余談であるが、ゲーム中で沖波から「眼鏡の全て」なる謎の本を薦められた事ならある。少なくとも岩波書店からの出版は確認できなかった。