活躍
地属性・昆虫族の最上級効果モンスターであり、アニメや原作ではインセクター羽蛾の切り札としても名高いカード。必殺技は「クイーンズ・ヘル・ブレス」
バトルシティ予選の城之内克也とのデュエルにおいて召喚された。羽蛾自体の昆虫族モンスターに加えて、モンスターの種族を強制的に変更させる寄生虫パラサイドを使った反則コンボ(寄生虫パラサイドの項も参照)のおかげで、両方のフィールドから這い出てくる昆虫族モンスターと、トークン(自身の生み出すトークンは勿論、他にも大量展開を可能にするカードを入れていた)を組み合わせることでこのモンスターの攻撃力を際限なく上昇させ、城之内を追い詰めた。しかし、反則コンボの盲点である「鉄の騎士ギア・フリード」を倒すことが出来ず、最終的に罠カード「墓荒らし」で自分の墓地に置かれていた魔法カード「殺虫剤」で破壊された。
女王様ぁぁぁぁ！(羽蛾、絶叫)
このデュエルでのアンティルールによってしぶしぶ城之内に手渡されたものの、汎用性の高い人造人間サイコ・ショッカーと比べると、アニメオリジナルのデュエルを含めても、その出番はほぼほぼないと言わざるを得ないのが悲しいところ。
ドーマ編では羽蛾の切り札として再登場し、心がボロボロだった闇遊戯を追い詰めたが結局破壊されている。KCグランプリ編では1ターン目で召喚され、返しのターンで破壊された。
余談ではあるがこのカードが生み出すトークンは、原作のみ「インセクト・ラーバ」という攻撃力1200守備力0のモンスター(アニメやOCGを昆虫の卵とするなら、さしずめそこから孵った幼虫のような姿)となっている。
概要
OCGテキスト
効果モンスター
星７/地属性/昆虫族/攻2200/守2400
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する
昆虫族モンスターの数×２００ポイントアップする。
このカードは、自分フィールド上に存在するモンスター１体を
リリースしなければ攻撃宣言する事ができない。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊したターンのエンドフェイズ時、
自分フィールド上に「インセクトモンスタートークン」
（昆虫族・地・星１・攻／守１００）１体を攻撃表示で特殊召喚する。
説明
最上級にしては攻撃力が上級モンスターにも負けてしまうほど低い。自身の効果で基本攻撃力は2400になるが、デメリット効果のせいで使いづらい。今では上級通常モンスターの「フロストザウルス」にやられてしまう。
昆虫族モンスターの数だけ戦闘力がデカくなるが、攻撃時に自軍モンスターを一体リリースしなければいけないという、フザけたデメリットを持っている。このせいで、攻撃力を上げようにもちっとも上がらない。カード化されたのがかなり初期の頃とは言え、この点は当時からも苦い顔をした決闘者も少なくないのではなかろうか。
そんな女王なのに苦い思いをしながら10数年の後、レジェンドデュエリストたちの愛用テーマのカード化、リメイクの波に乗る形で、リメイクモンスター「究極変異態・インセクト女王」が登場した。
ちなみに、遊戯王OCG初の「モンスタートークンを特殊召喚する」効果を持つカードである。
その他
すでにあるように、OCG版のこのカードはリリース(当時は生け贄表記)を攻撃宣言時に必要とするカードであり、アニメ版もこの形式が採用されたが、なんとその際の描写は、指定したモンスターをクイーンが捕食するというあまりにショッキングなものだった。文字通りのクイーンへの生贄、ということだろうか。
また獏良了はバトルシティ編で、城之内がこのカードとともにアンティで入手した人造人間サイコ・ショッカーをデッキに欲しがっていた。遠回しにやはり悪趣味、グロテスクと言いたかったのだろうか(彼のデッキコンセプト自体が、そういったモンスターをメインに据えていたため)。
関連タグ
効果モンスター 遊戯王OCGの種族一覧 遊戯王OCGの特殊カテゴリー一覧 インセクター羽蛾
インセクト・プリンセス(女王ときて、皇女つながり)
寄生虫パラサイド(このカードの効果を最大限に活かすために使用されたカード。が、その方法はなんと試合前に相手のデッキに仕込むというもの。ご丁寧にレアカード(大嘘)で買収した第三者を使って、不信感を消す工作までした。なおアニメ版は、クイーンと同じくOCG仕様となり、辻褄合わせのために寄生虫の暴走という魔法カードを、コンボに加えている。)
スリヴァーの女王…「女王」「卵を産む(トークンを作る)」といった共通点がある。
また、漫画「デュエル・マスターズ」での使用者・邪蕃牛次郎という対戦者も、羽蛾と同様、卑劣な手などを用いるという共通点がある。（もっとも、こちらは精神面が割と図太いが……）
